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山歩きの記録

最新の山行

■ ネパール Mardi Himal・BCべースキャンプ(4,500m)3月18日~24日 6泊7日 1名

3/14~4/12の約1ヶ月ネパールの旅をしてきた。ネパール訪問は今回で8回目となる。主な目的の一つがアンナプルナ山群のマチャプチャレに隣接するマルディヒマールBCへのトレッキングであった。アンナプルナの懐に入り込むアンナプルナ・ベースキャンプ(ABC)トレッキングコースを見下ろす稜線を歩く。
当初の計画ではポカラからフェディまでタクシーで行く事にしていたが、宿の主人との話で、ダンプスまで宿の四駆で入ることとなった。これにより標高差約500mを稼ぐことが出来た。それにより初日の宿も400m高いフォレスト・キャンプ(2,520m)とした。今回3月下旬にトレッキングを計画した理由として、ネパールの国花・ラリーグラス(シャクナゲ)で全山が赤く染まる光景を期待していた。出発点のダンプスでは何本か花が咲いていたが、多くは蕾であった。これから高度を上げて行くと開花を望むのは難しいと感じた。それでも初日の宿の傍には見事に咲いた木々があった。
2日目、今日はロー・キャンプを通り越してバダルダンダ(3,150m)まで行く。朝日がきれいで、遠くにアンナプルナ・サウスが見えた。夕刻にマチャプチャレに夕陽が当たり、幻想的な姿であった。 3日目、今日はハイ・キャンプ(3,540m)までで、10時には宿に着いた。周りはガスで真白となり、展望は何も無い。高度順化のため散歩に出掛けた。4日目、3時30分起床、4時出発、ビューポイントでご来光、小屋でお茶を飲みBCを目指す。雪が出てきたのでチェーンスパイクを装着する。凍ってはいないが、BCの手前はかなり急勾配の痩せ尾根であった。今日は快晴無風で、アンナプルナ・サウス(7,219m)&ヒウンチュリ(6,441m)が大きく見えている。(写真)しばらく慎重に登り8時40分にBCに到着した。マチャプチャレ(フィッシュ・テイル)が眼前にあるが、少しガスが掛かっていた。ビューポイントまでは多くの人がいたが、BCでは数人であった。
下山はハイキャンプ → フォレスト・キャンプ → ガレル → ルワンと辿り、ジープでポカラに戻った。幸運にもBC登頂日は快晴に恵まれ、アンナプルナ山群の景観を満喫する事が出来た。いたる所に大きな蕾を着けたラリグラスの森があったが、訪れたのが少し早かったようだ。


■ 東京都 日の出山(902m)3月4日 日帰り 21名

小型バスに21名が乗り込み、私がリーダーとして日の出山に向かった。最前席に座り、東名高速を東に進むと正面からの朝日がまぶしい。渋滞も無く定刻に梅郷の登山口に着いた。最初は急な階段を登るがその後緩やかな歩き易い道となり、杉林の中を話をしながら進んで行った。約40分ほど歩くと琴平神社に着いた。狭い境内から東方面に拡がる街並みが見えた。 緩やかな道を辿り、三室山、高峰は山頂には登らず迂回路を通った。日の出山山頂に近づくと勾配がきつくなり、最後の石段を登ると広い山頂に辿り着いた。(写真)
山頂から関東平野を一望できるはずであったが、春霞みがかかりハッキリとは見えなかった。北西を望むと近くに御岳山、遠くに東京都の最高峰・雲取山が見える。風も無く暖かな日差しの中で昼食を摂り、つるつる温泉に向かって下山をした。下山口からしばらくは段差の少ない木段が続き、歩き易いのか又は・・・であった。予定の時刻につるつる温泉で待つバスに戻り、途中セブンに寄り帰路に着いた。日の明るいうちに三島駅に着き、有志でささやかな反省会を行った。花粉症の人には少し辛いコースであったが、心地良い疲労を感じた山行であった。


■ 群馬県 吾妻耶山(あづまやさん)(1,341m)、大幽(おおゆう)の洞窟(1,350m) 2月18日~19日 1泊2日 4名

水上温泉周辺のスノーシューハイクに出掛けた。1日目はノルンみなかみスキー場から第3リフトに乗り、吾妻耶山を目指す。スキー場はアクセスが良く、また日曜日のためか多くのスキー客で賑わっていた。その中にスノーシューを抱えた登山者は見あたらなかった。第3リフト終点でスノーシューを履き、第1リフト終点を目指して歩き始める。天気は良く、気温が高い。湿った雪を踏みしめながら登って行った。第1リフト終点を過ぎると勾配がきつくなってきた。それとともに雪が少なくなり、地肌が出てきたためスノーシューを脱いで登った。山頂付近では雪が深くなったが、そのままつぼ足で登り上げた。石の祠が3基並ぶ山頂からは展望が開けている。正面に谷川岳(写真)、苗場山、上州武尊山、至仏山等々が連なっていた。
昼食後、チェーンスパイクを着用して急斜面を下り、雪のあるところからスノーシューに履き替え下山した。当初、第1リフトの北側を下る予定であったが、雪が少ないため往路を下る事とした。かなり時間がかかったが予定より30分遅れで車に戻り、今日の宿・「坐山みなかみ」に向かった。 温泉に浸かったあと、同行者が持参したAUSのスパークリングワインを美味しく戴いた。
2日目、天気は曇りであった。登山口・宝台樹スキー場に向かい、その先の遊歩道始点に車を留め、スノーシューを着けて歩き始めた。遊歩道が隠れている雪原を進み、40分後に大幽沢分岐から急な登りとなった。40分登って行くとサワグルミの古木の株があり、人が入れる程の空洞になっていた。そこから見上げると大幽の洞窟の壁が見えた。さらに急になった雪面を一歩一歩登り洞窟に到着した。広い洞窟の空間には滴り落ちた水滴が凍った氷筍が並び、幻想的な光景であった。貴重な体験を堪能した後、チェーンスパイクを着用して、急斜面を下って行った。車に戻り、「湯テルメ・谷川」で汗を流し、帰路に着いた。2日目の雨を心配したが、何とかもち、2日間のスノーシューハイクを楽しむ事ができた。


■ 神奈川県 三浦アルプス・二子山(209m)2月13日 日帰り 28名

三浦半島に三浦アルプスと呼ばれる山域があり、電車で行くことにした。大船駅で横須賀線に乗り換え、逗子駅で降り、タクシーで阿部倉山登山口に降り立った。総勢28名の移動はなかなか大変だった。
いきなり急な道を30分登り阿部倉山山頂に着く。そこには「さくらテラス」があり、手前に江ノ島、奥に富士山を望むことが出来た。(写真)一度下り、下二子山に登って行く。気温は低くないが風が強い。アップダウンを繰り返し二子山に着いた。立派な展望台があり、横浜方面が見渡せた。 沼山大山緑地展望台で横須賀の海の方を見ながら昼食を摂った。その後、馬頭観音、乳頭山と歩を進め、田浦梅の里に降りて行った。眼下に自衛隊の艦船、米軍の空母などが見えた。
標高の低い山々であったが、痩せ尾根、岩場などもあり、変化に富んだコースであった。ほぼ予定の時刻に田浦駅に着き、電車を乗り継いで三島駅17:10頃に帰った。それから有志で慰労会を楽しく行った。


■ 長野県 戸隠高原スノーシューハイク(1,350m)2月9日~10日 1泊2日 4名

当初予定を4日ずらしての出発となった。2日間の好天が期待される。1名がスノーシューレンタルのための戸隠観光情報センターに予定より少し早く着いた。その後、すぐ近くの宿、鷹明亭・辻旅館に車を置き、今日のコース・小鳥ヶ池から鏡池ハイクに出掛けた。スノーシューを着けて高さ100mほど登って行き、小鳥ヶ池湖畔の東屋で昼食を摂った。誰も居ない白銀の世界が拡がっている。池の中央を横切りしばらく登って行くと硯石と書かれた標識があった。展望が開けていて、遠くに槍・穂高連峰を望むことが出来た。鏡池に着くと2組3名の登山者がいた。午後のためか戸隠連山上空には雲が増えていた。帰りは北側のルートを通って小鳥ヶ池に戻り、戸隠神社中社を参拝して宿に帰着した。
2日目、各自で早めの朝食を摂り、6:30に出発した。当初森林植物園に駐車して鏡池~戸隠神社奥社へと周る予定であったが、園が閉鎖されていたので奥社入り口の駐車場に留め逆周りをする事とした。まず杉の大木に囲まれた参道を随神門に向かって進んで行く。随神門に着くと多くのカメラマンが随神門に揚がる朝日を待っていた。また、和服を着た女性とカメラマンがいて、朱色の番傘を差したりして撮影していた。聞くと二人ともベトナム人との事であった。真っすぐ進んで奥社にお参りをして随神門に引き返し、天命稲荷を経由して鏡池に着いた。風も無く素晴らしい快晴で戸隠連山が輝いていた。(写真)
鏡池の中央で思い思いに撮影し、景観を楽しんだ。帰路はみどりヶ池を周り込み、駐車場に戻った。朝方はサラサラした雪質であったが、午後近くになるとスノーシューが重くなってくる。戸隠観光センターに車を置き、近くの蕎麦屋で「天ぷらざるそば」を食べて帰路に着いた。素晴らしい天気に恵まれ、スノーシューハイクを楽しむことが出来た。


■ 神奈川県 明神ヶ岳(1,169m)1月13日 日帰り 24名

新春の山行として仙石原の登山口から明神ヶ岳に縦走し、大雄山道了尊に下り初詣をする事とした。満席の小型バスは新東名を御殿場ICに向かって走り、綺麗なトイレのある金時登山口に着いた。尾根の矢倉沢峠までは約30分の急登となる。尾根は日当たりも良く、風も無く暖かい。箱根笹に囲まれた幅の広い道を進んで行く。足元には霜柱があり、溶けているところはぬかるんでいた。少し高見に上がり振り返ると形の良い金時山があった。(写真)
緩やかなアップダウンを繰り返し、火打石岳に近づいた。登山道は山頂を迂回している。ピークの下に標識があり、縄文時代から玄武岩の燧石を利用していたことが山名の由来と書かれていた。明神ヶ岳に向かう途中、展望の良い所があり、仙石原、神山、大涌谷の噴煙などを一望することが出来た。明神ヶ岳の手前では丹沢方面の展望が開けていた。明神ヶ岳に着くと山頂は多くの登山客で賑わっていた。
陽だまりで昼食を摂った後、大雄山道了尊に向かって870m下って行くことになる。下り始めは霜解けの赤土でえぐれた道が滑り易い。気を付けて進んだ。1時間ほど下って「神明水」まで来ると幾分か歩き易くなった。 ちなみに「神明水」の水場は枯れていた。その後、荒れ果てた「見晴小屋」を過ぎ、着々と下って行く。寺に近づくと鐘の音、読経の声が聞こえてきた。大雄山道了尊に到着し、本堂にお参りをして待っているバスに向かった。当初、東名高速利用予定であったが、事故渋滞とのことで箱根新道経由で帰った。箱根では雪が降っていた。三島駅に着き、有志で新年会を行った。穏やかな天気に恵まれ、持参したチェーンスパイクを使うこともなく、新春の山を楽しんだ。


■ 静岡県 沼津アルプス・鷲頭山(392m)1月4日 日帰り 19名

会の新春初歩き・沼津アルプス山行に参加した。徳倉山への登山口・沼商高前に19名が集まった。今回はお試し山行の方も参加している。天気は良く風も無く暖かい。10分歩いて横山峠を通過し、徳倉山への急登となる。山頂から富士山を望めるのだが、残念ながら雲がかかっていた。滑りやすい道をロープにつかまりながら下り、志下山に向かった。志下山山頂からは、眼下に拡がる駿河湾を前景に遠くに南アルプスが望めた。(写真)
日差しを浴びながら休憩していると汗ばむ程の陽気であった。志下峠に下り、中将宮を経由して、鷲頭山への岩混じりの急な道を登って行く。山頂には他の登山者も少なく、おもいおもいの場所に座り、昼食を摂った。風が無いのは本当に有難い。
多比口峠に向かってウバメガシの林の中の岩尾根を進んで行く。途中富士山も顔を出していた。峠に着き、大平山に登っていない人もいるという事で、希望者は登って来ることとした。再度、峠で合流し、多比バス停に降りて行った。沼津駅近くで新年会をやろうという事になり、駅行きのバスに乗車した。こんなに穏やかな沼津アルプス山行は久々であった。


■ 2024年

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■ 山梨県 足和田山(1,354m)12月17日 日帰り 28名

忘年山行として富士五湖展望の山・足和田山を歩いた。忘年会を三島駅前で16時から行うこととなっていて、直接会場に集まる人達もいるため、時間を気にしながらの山行となった。昨日は季節はずれの暖かさであったが、今朝方から風を伴う寒気が入り込んできた。
八幡神社でバスを降り、体操をして出発する。幸い風は収まっていた。登り始めてすぐ林間に大きな富士山が見えてきた。雲は無いが雪面が吹雪いているようだ。(写真)歩き易い道を一歩一歩登り、足和田山(五湖台)の展望台に着いた。五湖見えるかどうか?定かでない。富士山を左手に見ながら東海自然歩道である稜線を進んだ。空気が冷たくなり寒さを感じた。 広く開け展望の良い「三湖台」に着きお昼とした。風も無い日差しの下でゆっくりすることが出来た。眼下には毛無山に向かって広大な青木ヶ原樹海が拡がっていた。落葉を踏みしめながら紅葉台に向かい、バスの待つ紅葉台入口に着いた。その後、ほぼ予定通りの時刻で忘年会会場に到着。
忘年会は新たに12名が加わり、総勢38名となり、アルファ・ワンで盛大に行われた。久々に会う顔もあり、2時間半があっという間に過ぎ去った。


■ 山梨県 秋山26夜山(972m)12月10日 日帰り 22名

道志、南伊豆に続く26夜山シリーズ第3弾目の「秋山26夜山」にバス一台で出掛けた。これまで2回計画されていたが雨で中止となっていた。今日は快晴・無風で、12月とは思えない暖かさが予報されていた。都留ICで降り、谷添いの道で登山口・浜沢バス停を目指す。歩き始め5分程でキャンプ場を過ぎ、乾燥して滑りやすいやせ尾根の急登となる。ジグザグの道を予想していたが、直登でふくらはぎの筋肉が伸びる。思ったよりもハードな登りであった。急坂を登り上げ少しアップダウンを繰り返すと頂上に着いた。秋山26夜山の標柱があったが、周囲は樹木に囲まれていた。山頂から5分ほど下った所に廿六夜の丸い石柱があり、周りは広々とした雑木林となっていた。(写真)平安時代から行われた廿六夜月待ち信仰と言われている。
陽だまりの中で昼食をとり、下尾崎のバス停に向かって降りて行った。木々から枯葉は落ち切っていて、下山道は厚く落葉に覆われていた。乾いた落葉は滑りやすく尻もちをついてしまった。登りに比べて傾斜も緩やかで話をしながら下って行った。予定時刻にバスに戻り、帰路に。早い時刻であったが、三島駅前でバスを降り、「日本海」で喉を潤した。


■ 静岡県 尉ヶ峰(じょうがみね)(433m)、富幕山(とんまくやま)(563m) 12月3日~4日 1泊2日 20名

忘年山行としてバスに20名乗車し、浜名湖周辺の山に出掛けた。新東名を走り、浜松スマートインターで降り、国民宿舎・奥浜名湖へ。今日の宿に荷物を預け、尉ヶ峰に向かって歩き始める。快晴であるが風が冷たい。30分も歩くと二三月峠の見晴らしの良い展望台に着いた。その後夕陽台を過ぎると「北大路コレクション」の表示があり、多くの石仏が道の脇に並んでいた。あまり管理されている様子は無いが、何故だろうか?尉ヶ峰山頂には東屋、ベンチが有り、展望も良い中で昼食を摂った。浜名湖が逆光で輝いていた。(写真)往路を降り、宿のチェックイン時刻15:00過ぎに到着した。展望風呂で汗を流し、早速部屋で飲み始め、忘年会がスタートした。
2日目、朝食後、奥山高原に向かう。今日も良い天気で風も無く暖かい。登り始めると登山道がゆっくりコースとしっかりコースに分かれていた。登りはハードを選び、帰りはゆっくりとした。いずれにしても良く整備された歩き易い道であった。富幕山山頂には大きな電波塔が建ち、大きくしっかりした展望台があった。傍には石造りの日時計も設置されていた。約50分ほどのんびりとした後、奥山高原に降って行った。
バスで15分ほど移動し、「竜ヶ岩洞」(りゅうがしどう)の見学を行った。変化に富んだ地底鍾乳洞で、なかなか見ごたえのある処であった。 2日間、天気に恵まれ、昼も夜も楽しい時間を過ごせた忘年山行であった。


■ 静岡県 粟ヶ岳(532m) 11月27日 日帰り 4名

新東名を西に走っていると「粟ヶ岳トンネル」手前で、正面右の山斜面に大きな「茶」の字が現れる。これが「粟ヶ岳」である。今回は反時計回りに周遊する事とした。出発点は倉真(くらみ)温泉の広い駐車場で、歩き始めるとすぐに宝殿神社に着く。そこから歩き易い山道を進み、貝太郎辻を過ぎひらけた榎辻で小休止をした。風も無く快晴で陽だまりは暖かい。榎辻から草刈り場斜面入り口までは林道歩きとなった。草刈り場に登り始めると視界が開け、遠くまで見通せる。登り上げると「南平広場」となり、ベンチに腰をかけ、お茶の時間とした。それから少し登ると「阿波々(あわわ)神社」に着いた。そばには「無限の井戸」があり、覗くと暗い空間が続いていた。山頂はすぐ傍にあるが展望は良くなかった。
時間も早いので松葉の滝への道を下り、途中で昼食をと思ったが間違いであった。あまり日の差さない急勾配の道で昼食をとるような処はなかった。但し、南西側の景色は良かった。(写真)結局、林道まで降り空き地の陽だまりでお昼を食べた。倉真駐車場への道は車の通りも無く、廃屋が目立った。ただ所々で素晴らしい紅葉を観ることが出来た。
今回のルート上では「茶の字」のそばを通ることはなかったが、あらためて新東名から見ることにする。前半は陽だまりハイク、後半は緊張を強いられた谷降り山行であった。帰路、「道の駅・掛川」に寄り野菜を購入し、新東名を使って早めの帰宅となった。


■ 兵庫県 六甲山(931m)、摩耶山(702m) 11月20日~22日 2泊3日 4名

日本三大名湯の一つ・有馬温泉に泊まろうという事で、六甲山に向かった。高槻JCTで新名神に入り損ねたが、ほぼ予定の時刻に摩耶山・天上寺駐車場に到着した。朝の天気予報では晴れとなっていたが、雲が多い。15分ほどで「掬星台」に登った。眼下に神戸から大阪にかけての雄大な景色が拡がっていた。夜景の名所との事だが、説明文には1千万ドルの夜景と書いてあった。昼食後、摩耶山・山頂を踏み、穂高湖を周遊してシェール槍に行くため杣谷峠まで行ったが、峠から先は工事のため通行止めとなっていた。湖のそばまで行き、その後駐車場に戻り、宿に早めに入ることとした。今日の宿は有馬温泉・兵衛向陽閣で、思っていたよりも大きな旅館であった。
2日目、車は宿に置き、登山口の芦屋川まで電車で移動する。3回乗り換えが有り、聞きながらやっと到着した。芦屋川駅からは要所〃に案内表示があった。芦屋の豪邸に囲まれた道を登って行き、山道に入ってしばらくすると高座ノ滝に着いた。この先は芦屋ロックガーデンとなり、岩を攀じ登って行く。振り返ると海が光っていた。岩場を抜けると「風吹岩」に出た。何故か猫が住み着いていた。今日は快晴無風で、紺碧の空が拡がっていた。(写真)
魚屋(ととや)道を雨ヶ峠、本庄橋跡、と進んで行く。河原で昼食を摂ったのち、六甲最高峰を目指して登って行く。途中七曲りの名がついているが、それほどの急登とは思わなかった。登り上げると一軒茶屋に着き、そこから山頂まではすぐだ。六甲最高峰の山頂は広々としていて、360度の展望である。山頂を降ると立派なトイレがある。そこから広くて整備された魚屋道を辿り、有馬の温泉街に着いた。歩行時間5時間30分であった。2日目の宿は亀の井ホテル・有馬で、金の湯にゆったりと浸かった。
3日目、今日は観光をして帰る。紅葉のきれいな「瑞宝寺」に行ったが、駐車場が無く、しばし鑑賞して、神戸に向かった。まず北野異人館街を観て、南京町の中華街で昼食を食べて帰路に着いた。
初日は少し雲がでたが、2日、3日と快晴で六甲山のメインコース、神戸の町を楽しむことが出来た。


■ 山梨県 羅漢寺山(弥三郎岳)(1,058m) 11月18日 日帰り 24名

二日後に六甲山が控えていたため当初参加を見合わせていたが、バス定員に空きがあり、お試し山行の方もいるため急遽参加した。昇仙峡へは何回か来ているが、上部を縦走するのは初めてである。夫婦木神社傍で下車し、準備体操のあとでパノラマ台を目指して出発した。道幅も広くなだらかな道で、色々な話をしながら登って行った。パノラマ台に着くとロープウェイで登ってきた人達で賑わっていた。
パノラマ台から羅漢寺山に向かう。山頂部は岩山となっていて渋滞していた。滑ると危険な場所で、慎重に行動をした。パノラマ台に戻り次は白砂山を目指す。ここも浸食された花崗岩の山で、向かいに先ほど登った羅漢寺山が見える。(写真)分岐まで戻りしばらく進むと白山展望台があった。遠くは霞んでいたが、茅ヶ岳、金ヶ岳、太刀岡山が目の前に見えた。落ち葉を踏みしめながら下り、ほぼ予定の時刻にバスの待つ天神森駐車場に到着した。紅葉の最盛期は過ぎていたが、穏やかな晩秋の山行を楽しむことが出来た。


■ ギリシャ オリンポス山・Mt.Skolio(2,912m) 10月27日~29日 2泊3日 1名

10月12日から11月9日までの約1ヶ月ギリシャの旅をした。最初は地中海・ミコノス島、サントリーニ島、クレタ島と廻り、北方にあるギリシャ第2の都市・テッサロニキに渡った。これまでの移動は全て飛行機を使った。テッサロニキからオリンポス山の麓の町リトホロへはバスを乗り継いで行った。天気も良さそうだったのでリトホロで翌日の登山口までのタクシーを予約し、山小屋・アガピトスに2泊の予約を入れた。
1日目:8:30に迎えのタクシーに乗り、登山口プリオニアに向かった。良い天気だ。約40分で着いた。料金は32euroでネットで調べた時よりもかなり高い。登山口の標高は1,100mでアガピトス小屋まで1,000m登ることになる。良く整備され広葉樹に囲まれたなだらかな道を進んで行った。小屋まではロバが荷揚げをしていて、落とし物の糞を避けながら登って行くことになる。高度を上げるにつけ針葉樹林帯となってくる。丁度4時間で予定よりも早く小屋に着き、早速ビールで喉を潤した。暖炉のある広い食堂が2間あり、6:00~21:00の間、随時メニューにある料理を注文する事が出来る。
2日目:6時に食堂の明かりが点くことになっているが、点かない。聞くと電源の故障だそうだ。30分後には復帰し、朝食をとることが出来た。身支度をして外に出ると辺りはガスがかかり、風もあった。日が登るにつれてガスが取れることを期待し予定より30分遅れで出発した。小屋から1時間ほど登ると森林限界を過ぎ、強風に身をさらすこととなった。視界は10m位しか無い。それでもヨタヨタと登っていると、先行した人達で登頂をあきらめた人が降りてきた。2,600mぐらいの地点でこれでは登っても視界が無いと思い、下山する判断をした。ところが30分位下っていると風が弱くなり、周囲の景色がはっきりとしてきた。今後の天気は良くなると直感し、再度登る事とした。登るにつれて風は止み、青空が見えてきた。
ミティカス分岐点に到達すると、正面に最高峰ミティカス(2,917m)がそびえていた。(写真)そこはガイド無しでは難しいため、2番目の山・スコーリオ(2,912m)を目指した。朝の強烈な風とガスがうそのように消え去り、快晴下の稜線歩きとなった。スコーリオ山頂に12:05到着。誰もいない山頂からの景色を満喫し、アガピトス小屋に戻った。夜にはリトホロの町の上空に大きな満月が輝いていた。
3日目:6時に食堂の照明が点き、朝食後、7:00に下山開始した。今日はすっきりとした快晴である。場所々で山稜を振り返り見る事が出来た。3時間程で登山口に着き、予約のタクシーで宿に戻った。
一時は登頂をあきらめた山であったが、オリンポスの神々の許しを受けることができたのか、絶妙のタイミングで登ることができた。
その後メテオラ、デルフィ、アテネと陸路で廻り、旅を終えた。


■ 青森県 八甲田大岳(1,585m) 10月3日~6日 3泊4日 4名

昨年計画し、雨で流れた八甲田大岳に行くこととした。早めの予約で酸ヶ湯温泉は取れたが、蔦温泉旅館は取れなかった。当初、3日目は田代岳を計画していたが、日本海側の天気予報が良くないため、急遽十和田湖近くの十和利山に変更した。
初日は移動日で天気も良く順調に走り予定時刻の16:30に酸ヶ湯温泉に到着した。早速名物の「ヒバ千人風呂」に入った。160畳ほどの巨大な大浴場であるが、時間が早いためかあまり人が入っていなかった。乳白色の湯舟にゆったりと浸かり長距離運転の疲れを癒した。翌朝の清算時にjRO(日本山岳救助機構)の会員証を見せると宿泊料が10%割引となった。
2日目、酸ヶ湯温泉に車を置いたまま、八甲田山神社の鳥居をくぐって八甲田大岳に向かって登り始めた。天気は快晴である。但し、登山道は水たまりが有りぬかるんでいる。黙々と硫黄臭がたまにする地獄湯の沢を登り千人岱に到着した。ここまで来ると道も乾いている。大岳山頂へは約300mの登りとなる。視界が開け、眼下に積雪のため稜線で左右の植生が変わっている硫黄岳が見える。鏡沼の傍を通り広い山頂に着いた。そこには360度の展望が開けていた。東の陸奥湾、西の岩木山が特徴的だ。展望を楽しんだ後、大岳避難小屋に向かって下り、昼食後、毛無岱の高層湿原へと下って行った。振り返ると先ほどまで居た大岳が見える。(写真)温暖化のためか残念ながら紅葉は未だであった。木道を滑らないように下り、酸ヶ湯温泉に戻った。今日の宿は十和田湖畔の「ホテル十和田荘」だ。
3日目の朝、窓の外を見ると青空が見える。ところが8:00に出発して「迷ヶ平」駐車場に着くころには雨となった。登山口に熊注意の大きな看板もあり、十和利山は中止とした。十和利山は十和田湖の外輪山でキリストが暮らした伝説が残っている。道中にキリストの墓の看板があった。そこでダメ元として岩木山に車で登ることとし、山麓まで移動したが、八合目までのスカイラインは雨天通行止めとなっており登山は断念し、岩木山神社にお参りをして松川温泉・松川荘に向かった。
4日目、朝、温泉にゆっくりと浸り、帰路に着いた。晴れ間に雨がぱらつく天気で、大きな明るい虹を見ることが出来た。3日目の天気は残念であったが「みちのく温泉巡りの山旅」を楽しむ事が出来た。走行距離は1,914Kmであった。


■ 長野県 木曽駒ヶ岳(2,956m)、将棋頭山(しょうぎがしらやま)(2,730m)、伊那前岳(2,883m) 9月24日~25日 1泊2日 4名

新田次郎作の「聖職の碑」に書かれた遭難の地「将棋頭山」に登りたく、木曽駒ヶ岳を周遊することとした。赤羽校長以下11名が亡くなった夏から今年は110年目となっている。駒ヶ根ICで降り、菅ノ台バスセンターに8:20に着いたが既に満車で臨時駐車場に案内された。幸いあまり待つことも無く、バス、ロープウエイを乗り継ぎ予定よりも50分早く千畳敷に降り立った。正面カール上の青空の中に宝剣岳がそびえていた。(写真)残念ながら今年は紅葉が遅いようだ。
急な八丁坂を登り上げ、乗越浄土で一息をついた。日曜日という事で多くの人で賑わっていた。今日は駒飼ノ池に降り、濃ヶ池を経由して将棋頭山を目指す。遭難した人々が風雨の中撤退したルートだ。八合目の稜線まで登るとたおやかな山並みが続いていた。途中に遭難記念碑があり手を合わせた。誰も居ない将棋頭山・山頂に立ち、往路を引き返し八合目から木曽駒ケ岳に向かって登って行った。駒ケ岳頂上山荘に予定の時刻に到着した。 山荘は空いていて一部屋にゆったりと泊まれた。食後はストーブを囲み、大阪からの4人グループと歓談した。
2日目、部屋の窓を開けると日の出を見ることが出来た。今日も良い天気 だ。ただ洗面所の水は凍っていて出ない。まず駒ヶ岳に登る。登山道には霜柱があった。山頂ではぐるりと一周にパノラマが開けていた。北アと南アを同時に見ることが出来る。塩見岳の左に富士山が見える。中岳を経由して乗越浄土に戻り伊那前岳に向かった。左側眼下に昨日歩いた濃ヶ池、そして将棋頭山への稜線が良く見える。爽やかな風に吹かれ気持ち良く歩けた。八丁坂を転ばぬように慎重に降り、下山後「こまくさの湯」に浸かり、ソースかつ丼を食べて帰路についた。
2日間天候に恵まれ、今夏の暑さを忘れるほどの涼風を感じ、念願の道を辿る事が出来た山行であった。


■ 静岡県 箱根・丸岳(1,156m)~三国山(1,101m) 9月10日 日帰り 27名

台風13号も通過し、久しぶりに安定した天気を迎えることが出来そうだ。会の定例山行に中型バスで出掛けた。登山口の乙女峠バス停まで三島駅より45分と近い。乙女峠に向けて登って行くと、湿気が多く汗が噴き出してきた。峠に着くと風も有り、心地よい。展望台から正面に御殿場市街と富士山が望めた。(写真)
丸岳に向かって稜線を歩いて行く。左手方向に金時山、明神ヶ岳、明星ヶ岳が連なっている。稜線は背丈以上の箱根笹に囲まれ、風がさえぎられて蒸し暑い。丸岳山頂は開けていて、御殿場~裾野にかけての街並みや愛鷹連山が見えてきた。長尾峠を経て芦ノ湖展望公園に着き、昼食をとった。眼下に芦ノ湖の展望が拡がっているが、くもり気味で神山の上にはガスが立ち込めていた。湖尻峠まで下り、中途退場の12名は待機しているバスに乗り込んだ。残り15名は三国山に登り上げて行く。疲れが溜まってきたのかペースが落ちてきた。笹で展望の無い道を黙々と進み、バスの待つ山伏峠駐車場に到着した。バスは箱根峠を経て三島駅に戻り、有志6名は駅前の居酒屋に入って行った。


■ 長野県 蓼科山(たてしなやま)(2,530m) 9月1日 日帰り 10名

車2台での蓼科山・日帰り山行の誘いが有り、天気も良いようなので参加することとした。今まで積雪の時期にしか登っていないので、岩山の登りに興味があった。東名高速を走り、御殿場に近づくと工事渋滞にはまった。また、中央高速の韮崎辺りでも工事渋滞となったが、ほぼ予定の時刻に登山口・大河原峠に到着した。非常に良い天気で、峠の駐車場からは浅間山方面の景色が大きく拡がっていた。標高は既に2千mを越えている。
早速登り始めてしばらく行くと岩屑が積み重なった道となった。そして斜度もきつくなり、非常に歩き辛い。こまめに休憩を取りながら200mほど登り上げると傾斜がゆるくなってきた。時折感じる冷風が心地良い。赤谷の分岐手前からはなだらかな下りとなり、ほどなく将軍平の蓼科山荘に到着した。そこには7合目から登って合流した多くの登山者が休憩をしていた。比較的に若い人が多いと感じた。ここから山頂へは岩石帯の急登となる。岩の間を縫うように手足を使って攀じ登って行く。
蓼科山頂ヒュッテの傍を通り、山頂一等三角点に登った。間近に見える南八ヶ岳の峰々が美しい。(写真)山頂からはまさに360度の展望で南ア、中央ア、御岳山、乗鞍、穂高から続く北アの山々を一望する事が出来る。下山は岩に躓いて転んだりしないように慎重に進んだ。メンバーが10名もいるとなかなか時間がかかる。蓼科山荘まで下って一息をつき、大河原峠に向かった。高度差もあまり無く比較的に短時間のコースであったが、足腰に負担のかかる登山であった。ただ快晴に恵まれ、素晴らしい眺望を得られたことがご褒美となった。少し遅くなった帰路、大きく黄色みを帯びたスーパームーンが輝いていた。


■ 岐阜県 弓折岳(2,592m)~大ノマ岳(2,662m)~抜戸岳(2,812m)~笠ヶ岳(2,898m)縦走 8月21日~24日 3泊4日 3名

6年前に双六岳まで行き、笠ヶ岳を目指そうとしたが、強烈な嵐に見舞われ断念した。その後何度も計画をしたが天候、体調などで機会を逃していた。今回も当初雨が心配されたが、2日目の縦走路が好天のようなので実施することとした。
自宅を4時半に出発した。未だ辺りは薄暗いが良い天気だ。日の出が遅くなったなと感じた。順調に走り、新穂高の登山者用駐車場に着くと幸い数台分の空きスペースが有った。左俣林道を登って行くと笠新道の登り口があり、丁度降りてきた人が一人休んでいた。ワサビ平小屋で昼食を摂るとの事で同行した。高瀬ダムから裏銀座コースを通って笠ヶ岳に行ったそうだ。 昼食後、小池新道を登って行った。1時半頃小雨が降ってきた。その後段々と雨脚が強くなってきた。途中外国人の集団がいてなかなか抜くことが出来ない。後で聞いたところシンガポールの多国籍会社員36名で槍ヶ岳を目指すとのこと。やっと追い抜いてシシウドヶ原に着く頃には雨も上がった。鏡平小屋に着き、生ビールで喉を潤した。
2日目、快晴の朝を迎えた。弓折乗越に向け登り始める。気温は低いが日差しが熱い。逆光の下、槍ヶ岳の北鎌尾根&西鎌尾根のシルエットが見える。稜線に出て弓折岳を過ぎた処に雷鳥の親子がいた。2羽の小鳥は親の呼び声を無視して歩き回っていた。大ノマ岳、抜戸岳と進んで行く。左手には槍~穂高の山並みが続いていた。(写真)笠ヶ岳山荘へは飛び石状の大きな岩の上をひたすら登って行く。小屋が見えてから着くまでの時間が長い。山頂部にガスがかかってきた為、登頂は明朝とした。
3日目、今日も良い天気だ。早速、空身で頂上を目指した。山頂には昨日談話室でお話をした夫婦がいた。素晴らしい眺望で、槍・穂高、黒部五郎、薬師、乗鞍、遠くには白山を望めた。今日は駐車場まで高度差1,850mを下る。なかでも杓子平から林道までの笠新道1,100mは急下降となった。はるか下に林道脇の川面が見えてきてからも黙々と下った。これを降れば平湯温泉が待っている。今日の歩行時間は8時間30分、29,000歩であった。
4日目、5時に起床し、ゆっくりと温泉に浸かった。同行の2人が国宝・松本城に行った事がないとのことで、行くことにした。無料ガイドの人に案内をしてもらった。そば処で天ざるを食し、早めの帰宅となった。長年持ち越していた笠ヶ岳登頂をやっと実現することが出来た。


■ 福島県・裏那須 1日目:二岐山(ふたまたやま)(1,544m) 2日目:流石山(ながれいしやま)(1,822m)~大倉山(1,885m)~三倉山(1,888m)縦走 7月25日~27日 2泊3日 3名

近年に無い梅雨明け十日の快晴が期待され、裏那須山稜線の縦走に出掛けた。圏央道に入ろうとすると、相模原愛川IC先が事故で通行止めとの事。渋滞している一般道を通り、約50分の遅れとなった。このペースだと今日の二岐山登頂が難しくなりそうだと心配になった。相模原ICから圏央道に戻り、その後順調に走ってかなり挽回した。二岐温泉から御鍋神社Pに向かったが酷い道であった。何とか登山口に着き、熊鈴を鳴らしながら出発した。腰には熊スプレーを提げている。登り始めの急な八丁坂で汗が流れる。アスナロ、ミズナラの林を登って行くとブナ林となりブナ平に着いた。ここで昼食を摂った後、男岳を目指した。頂上近くの急坂に入ると色々な虫がまとわりついてきた。それでも見晴らしの良い山頂に着くと虫も消え赤トンボが舞っていた。往路を下り、御鍋神社に参拝した。神前に大きな御鍋が吊り下げられている。今日の宿・湯野上温泉・ホテル大阪屋に入り、湯上りにビールで乾杯をした。
2日目、前日コンビニで調達した朝食を早めに摂り、5:20に出発した。45分程走り、大峠林道終点手前のゲートに車を留めた。今日も熊注意の大きな看板がある。大峠に登り上げると視界が開け、那須連山を一望する事が出来た。大峠から先の稜線には大きな木々は無く、笹原が続いていた。流石山に向かいもくもくと登って行った。日射は強いが時折爽やかな風が吹いてくる。大峠から360m登り、流石山・山頂に着いた。山頂には女性登山者が一人いた。結果的には今日の山行で会った唯一の人であった。 遠く真南には丸い「沼原池」が輝いていた。かってこの辺りはニッコウキスゲの群生地だったとの事だが、今は全く無くなっている。ハクサンフウロは点在し、クルマユリがポツポツと見られた。大倉山から三倉山へとたおやかな稜線が続いている。(写真)
大峠から三倉山まで7ツのピークを踏むことになる。はるか遠くの三倉山まで行くのかと歩き、帰路、あんな遠くの山まで行ったのかと振り返りながら歩いた。暑さのため後半の飲料水が乏しくなってきた。予定よりも10分早く駐車場に戻り、湯野上温泉・紫泉に向かった。この宿は素敵な内装で書画が飾ってあり、生ビールがあった。今回は各宿で千円の地域クーポンを頂いた。長い山稜線の往復コースで完歩できるかと心配であったが、快晴のもと歩き通すことが出来た。ゆったりと湯舟に浸かり回想した。
3日目は観光である。まず「塔のへつり」に行き、次に「中山風穴」に行った。そこで偶然にガイドの人と会い、通常は見逃すような場所に案内してもらった。風穴出口の温度は3℃で冷蔵庫のようであった。その後、大内宿に行き、ネギを箸がわりに食べる蕎麦を戴き、帰路に着いた。


■ 長野県 燕岳(2,763m)、 7月18日~19日 1泊2日 4名

初日は晴天、2日目は雨が心配されたが、良くなることを期待して燕岳山行に出掛けた。登山口下の第一駐車場は満杯、第二駐車場でやっと1台分の空きスペースが有りホットした。登山口を10時に出発をして第一ベンチに向かう。行程中で最も急登ではないかと思われる道を一歩一歩進んだ。湿気が多く汗が噴き出してきた。第一ベンチを過ぎ第二ベンチに着くと6名程のオーストラリア人に追いつかれ、その後抜きつ抜かれつのほぼ同じペースで登って行った。その他には香川県生まれの若い女性2人組、一人は現在長崎にいるが大阪で落ち合ってきたとのこと、又25才のカップルなどと顔みしりになった。第三ベンチ、富士見ベンチと登り上げ、やっと合戦小屋に着いた。ここでは早速良く冷えた甘いスイカを戴いた。稜線上の燕山荘まではあと90分である。燕山荘が見える辺りに来ると色々な花が咲いていた。稜線の上には青空が拡がっていた。明日の天気が分からないので今日中に燕岳山頂を往復することとした。有名なイルカ岩を前景に槍ヶ岳~穂高の姿を望むことが出来た。(写真)白砂の上には多くのコマクサが咲き誇っていた。燕山荘近くまで戻って来た時、安曇野側にガスが立ち込み、西日を背に受けると「ブロッケン現象」が現れた。6時の夕食まであまり時間が無かったが、私以外3名の初登頂を祝して生ビールで乾杯をした。
2日目、雲が多くなっているが雨は降っていない。残念ながらご来光は雲の中であった。今日は山頂に行かないため、予定より早く下山を開始した。 槍ヶ岳は雲に隠れていたが、大天井岳~常念岳の稜線は良く見えていていつか歩いてみたいなと思った。早朝であったが合戦小屋ではまたもスイカを1/2ずつ頂いた。行程時間に余裕があったため、各ベンチでゆっくりと休み、ケガの無いように慎重に下って行った。昨日は下ってくる自衛隊のチームごとの人達、今日は登ってくる人達とすれ違った。山地機動訓練として登っているとの事。
無事に下山し、入浴・昼食のため有明荘に入った。そうすると空は明るいのだが雨が降ってきた。間一髪のセーフであった。雨の降る露天風呂にゆったりと浸った。こうして私にとって10回目の燕岳登頂が終了した。


■ 群馬県 尾瀬ヶ原~至仏山(2,228m) 7月4日~6日 2泊3日 4名

久々の尾瀬行き、大清水から尾瀬沼に入り尾瀬沼山荘に泊り、2日目は尾瀬沼を周回して見晴に行き、尾瀬ヶ原を縦断して山ノ鼻の尾瀬ロッジに宿泊。3日目は至仏山に登り、鳩待峠へ。
1日目は朝から好天で、大清水からの林道は木陰を選んで歩いた。山荘に3時前には着き、有難い事に一番風呂に入り汗を流した。湯上りには早速デッキで生ビールである。夕刻に水辺の散歩に出掛けると燧ケ岳の左肩に夕日が沈んで行った。
2日目、朝食は6時からなのでその前に散歩に出掛けた。朝靄をまとった燧ケ岳が湖面に映っていた。(写真)食後7時に出発。長蔵小屋の前には可憐なヒメサユリ咲いていた。今はシーズンオフなのか人影がまばらであった。すれ違う人も無く沼尻に着いたが、ここにも賑わいは無い。ここから見晴までは250mの下りとなる。長英新道分岐を過ぎた辺りで、突然に前右上から動物が駆け下りてきて登山道に降り立った。一瞬熊かと緊張したが、カモシカであった。カモシカはしばらくこちらを見つめた後、崖を下って行った。見晴で昼食後、尾瀬ヶ原を歩いたが、ほとんど人の居ない静かな尾瀬であった。木道の傍にカキツバタが咲き、池塘にはヒツジグサが見られたが、ニッコウキスゲはポツポツであった。
3日目、朝4時に起きると小雨が降っていた。雨具を着用して玄関に出ると小鹿1頭が草を食んでいた。人慣れしているのか近づいても逃げない。雨は霧雨となり、しばらくすると止んだ。至仏山へは830mの登りとなる。雨に濡れた蛇紋岩が続き、ゆっくりと登って行った。やがて日が差してきて眼下に広大な尾瀬ヶ原を望むことが出来た。至仏山・山頂では快晴となり、四方の山々を見渡せた。先月登った谷川岳の双耳峰も見える。小至仏山を経て鳩待峠に降り立ち、バスに乗り尾瀬戸倉の駐車場に向かった。その後、「花咲の湯」に立ち寄り、帰路に着いた。梅雨の最中、奇跡的に三日間の好天に恵まれ、本当に静かな尾瀬を楽しむことが出来た。


■ 群馬県 谷川岳(1,977m) 6月25日~26日 1泊2日 4名

日曜日でトラックの少ない高速を走り、水上ICで降り、谷川岳ロープウェイの駐車場に予定通りの時刻9時に到着した。ここから12分で570mの標高を稼ぎ、天神平に到着する。車内で埼玉から来ているカップルと山の話をした。まず天神尾根・熊穴沢避難小屋を目指して歩き始めたが足取りが重い。避難小屋で休憩をしていると先ほどのカップルがやってきた。どこかで寄り道をしていたみたいだ。尾根を進むとクサリ場もある岩の道となったが乾いているため比較的に登り易かった。急登を進むと「天狗の留まり場」の岩場に着く。その後良く整備された木段を登り上げると肩ノ小屋に着いた。辺りにはミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)が咲き誇っていた。その傍で多くの人達が昼食を摂っていた。ツアーのグループもいる。そこにも先ほどのカップル。どうもペースが同じのようだ。
小屋から10分ほど登ると「トマの耳」である。残念ながらガスがかかり遠望できない。少し下り双耳峰のピーク「オキの耳」に登った。振り返ると一瞬ガスが移動し「トマの耳」が見えた。(写真)下山はもと来た道を転ばないように下った。少し下ると日差しもあり、遠くの山々も見える。駐車場に戻り、今日の宿・水上温泉「坐山みなかみ」に入り、早速汗を流した。
2日目、曇りの予報であったが日が差している。今日はロープウェイの駐車場からマチガ沢~一ノ倉沢へと往復2時間の散歩である。樹齢200年とい言われるブナ林の間を進む。川から吹き上げてくる涼風が気持ち良い。一ノ倉沢から見上げる岩壁には圧倒される。上部は今日もガスがかかっていた。散歩から帰り、お昼は「そば処角弥」で「へぎそば&天ぷら」を食べた。2日間、当初予想した天気よりも良くなり、初夏を感じる山旅となった。


■ 山梨県 三方分山(さんぽうぶんざん)(1,422m) 6月17日 日帰り 24名

梅雨の最中であるが、実施日の予報が安定して晴れとなっていた。今回の三方分山はバス山行のため精進湖から登り、パノラマ台から烏帽子岳を通り本栖湖に降りるコースをとった。登山口の湖畔は標高910mで、日差しは強いが吹く風は涼風であった。精進の大杉を愛でた後、女坂峠に登って行った。駿河から甲斐の国に抜ける街道で往時が偲ばれる。峠からは緑が濃くなったブナ・ミズナラ広葉樹林帯の気持ちの良い稜線歩きとなる。やがて名のとおり三方に尾根が拡がる三方分山に到着。南側の富士山方向のみ展望が開け大室山を前にした「子抱き富士」が見られる。
精進山を越えてさらに進むと登山道から少し外れた所に展望所があった。精進湖を前にした富士の景色が美しい。(写真)アセビの多い尾根道を上下して根子峠を経てパノラマ台に登った。ぐるりと素晴らしい展望が開けていた。土曜日ということでか、多くの若い人達が登ってきていた。しばしの間涼しい木陰でくつろぎ、烏帽子岳を通ってバスの待つ本栖湖・湖畔に降りて行った。
朝霧高原・道の駅に寄り、御殿場高原ビールで喉を潤し、帰路に着いた。16時40分に三島駅に着き、急遽、駅前のワイン食堂「VINSENT」に寄ることとした。朝から夜まで晴れの一日となった。


■ 埼玉県・山梨県にまたがる東京都の最高峰 雲取山(2,017m) 6月4日~5日 1泊2日 4名

台風2号の影響で山行日の天気が危ぶまれたが、日が近づくにつれ台風一過の好天が見込まれた。梅雨入り後の貴重な晴天となりそうだ。雁坂トンネルを越え三峯神社Pに向かった。日曜日ということでか、広い駐車場には既に多くの車が留まっていた。駐車場から遠くに雲取山、白岩山を望むことが出来た。まず三峯神社のお参りに行ったが、多くの参拝者がいて賑わっていた。各入り口には狛犬に代わって狼が鎮座していた。出発し1時間ほど歩き霧藻ヶ峰に近づくと、無人のベンチに多くのザックが置かれていた。何だろうと思って進むと秩父宮レリーフの前で山開きの儀式が行われていた。我々はスピーチの合間を縫って通過させてもらった。
お清平で昼食をとり、約500mの登りで白岩山に登った。そこから大ダワまで200mほど下り、120m登り上げて雲取小屋に到着した。出発点からの高度差は880mであったが、アップダウンで手応えのある山だと感じた。救いは陽光にきらめく新緑と鮮やかなツツジであった。明日の好天が予想されるため、登頂は翌日とし早速ベンチでビールを戴いた。
2日目の朝、綺麗な朝日が昇ってきた。雲取山山頂に着くと大きな標柱の後ろに富士山、その右奥に南アの山並みが続いていた。(写真)展望の良い山頂でガイドをしている人に写真を撮ってもらい、しばらく話をした。その後下山となったが、6つのピークを登り降りして行く。霧藻ヶ峰では茶店も閉まり今日は誰も居ない。辺りに神事で使った紙吹雪が散っていた。 登山口・三峯神社に戻り、茶店で蕎麦を食べようとしたが売り切れでキノコ汁うどんを食べた。「三峯神の湯」が休業のため、「みとみ笛吹の湯」まで移動しゆったりと温泉に浸かった。久しぶりに2日間みっちりと歩いた山行となった。ぼつぼつ腰痛の回復宣言をしても良いかな・・・


■ 群馬県 相馬山(そうまさん)(1,411m) 5月23日~24日 1泊2日 4名

伊香保温泉に泊り、榛名山群の2山に登る予定で出掛けたが、初日は雨となり最高峰・掃部ヶ岳(かもんがたけ)登山は断念した。高崎ICで降り、先ずは高崎白衣大観音の見学に向かった。高さ42mの観音で9層階の胎内見学をした。胎内の窓から晴れていれば素晴らし景観と思われるが、残念ながら今日は霞んでいた。その後榛名神社に行き見学をした。幸い雨は小降りでゆっくりと参詣した。そして榛名湖を経由して伊香保温泉に入り、「元祖・田丸屋」で水沢うどんを食した。午後には雨も上がり、伊香保名所の石段を登り、伊香保神社にお参りをした。ほぼ3時となり「よろこびの宿しん喜」に入り、早速温泉で温まった。
2日目、快晴の朝を迎えた。相馬山登山口のヤセオネ峠に車を留め、沼ノ原の登山口に向かって車道を降りて行った。両サイドでは真っ赤なヤマツツジが咲き誇っていた。ズミは既に咲き終わっており、地面が白くなっていた。松之沢峠に登り上げ、磨墨(するす)峠に向かう。手前に磨墨岩があり攀じ登った。正面に榛名富士が聳え素晴らしい眺めであった。磨墨峠での青空の下、緑と赤のコントラストが新鮮だった。(写真)
新緑に映えるヤマツツジの間を進み、相馬山に登った。分岐から約30分のクサリ・鉄梯子のある急登であった。山頂に着くと遠くに富士山の頭を見ることが出来た。昼食後、慎重に分岐に下り、山ツツジに囲まれた歩き易い道をたどり駐車場に戻った。伊香保温泉に下り、上州物産館で馬肉燻製とこんにゃくを買って帰路についた。爽やかな風に吹かれ、新緑の中で花を楽しむことが出来た。


■ 静岡県 石谷山(いしだにやま)別名びく石(526m) 5月3日 日帰り 9名

大型連休の最中であるが、近場の混雑していない山として石谷山に車2台で行く事とした。新東名高速に入り駿河湾沼津SAの近くになると入り口に車が長蛇の列となっていた。駐車場に入れないようだ。その後通過した他のSAも同様であった。通行の渋滞は無く藤枝岡部ICで降り道の駅・玉露の里に着いた。この後会場の混雑が予想されるため、石谷山登山口の駐車場に向かった。幸い駐車スペースがあり、身支度をして登り始めた。林道を離れ登山道に入って行く。これから先は「笹川八十八石」と呼ばれ名付けられた岩が現れてくる。スタートは表石でおむすび石やなめくじ石等と次々と続いている。急な登りであったが途中立ち休みをする形で進めた。 まわり石の上に登ると南側の展望が開けており、高草山、満観峰が見えていた。(写真)落人の段を過ぎると竹林が続き、足元は笹の落ち葉で滑りやすい。
山頂は広く大きな岩が点在していた。その一つがびく石のいわれとなっている。西側に少し下がった所は視界が拡がっていて、山陰には富士山も半分見えていた。早めの昼食をゆっくりと済ませ、来た道を下山した。下山後は近くの「不動男女の滝」を見学し、道の駅・玉露の里に移動したが思った通り非常に混雑していた。帰路、静岡SAは空いていて、ANAファーストクラスで提供していると言うビーフカレーを買って帰った。歩行時間が短かった事もあり、15時には帰宅した。ちょっぴりGWの賑わいを感じた春うららの山行であった。


■ 山梨県 百蔵山(ももくらやま)(1,003m) 4月28日 日帰り 13名

大型連休直前の金曜日、好天に恵まれ、大月市が選定している秀麗富岳十二景のひとつ百蔵山に出掛けた。谷村PAに車3台が集結し、大月市営グランド駐車場を目指した。歩き始めると大木全体にかかった藤の花が咲き誇っていて、その奥に富士山が見えていた。百蔵浄水場を通り、歩き易い道を辿っていった。しばらく行くと谷間を抜けて稜線に取りつき、少し傾斜がきつくなってきたが、落ち葉が積もったジグザグの道で快調に登って行った。立ち止まり上を見上げると陽光に照らされた新緑が美しい。主稜線に近づくと岩混じりで直登のクサリ場となり息が弾んだ。登り上げると平坦な稜線となり、山頂は目の前だ。
山頂は広く開けていて、眼前にはまさに秀麗富岳が望めた。(写真)風も無く暖かい芝生に座り、富士山を眺めながらゆっくりとお昼を摂った。少し霞みがかかっていたが、周りの山々を一望することが出来た。下山は大同山を経由して歩き易い道を進み展望台を経由して駐車場に戻った。展望台の傍には朴の木があり、既に大きな花芽を付けていた。
帰路、猿橋を見学し、西桂町・倉見山登山口のクマガイソウ群生地に行った。丁度満開のようで、絶滅危惧種に分類されている貴重な花を愛でることが出来た。


■ 静岡県 西伊豆山稜線・舩原峠~仁科峠 棚場山(753m)、魂の山(933m) 4月23日 日帰り 24名

久々の定例山行・バスハイクに参加した。小型バス定員の24名となり、その内に3名の新入会員がいた。舩原峠でバスを降りると天気は晴れだが冷たい風があった。身支度を整え体操をして、長い列となって出発した。西伊豆スカイラインの西側に沿った伊豆山稜線歩道を進んで行く。最初に棚場山を越え、吉奈峠を過ぎ、昔、仲の良い夫婦が行き倒れた場所に「南無妙法蓮華経」の大きな石碑が建つ南無妙峠へと進んだ。今年はどの花も開花が早く、期待していたマメ桜は既に終わっていた。その代わりアセビの花と彩り豊かな新芽、深緑の中のミツバツツジが鮮やかであった。春霞みのなかで達磨山の稜線を見ることが出来た。(写真)
昼前になると風も止み暖かくなってきた。土肥峠を通り魂の山に登り上げて昼食を摂った。達磨山稜線の右奥に我が家からも見える葛城山、城山のシルエットが見えた。笹原の道を宇久須峠に下り、風早峠を過ぎるとバスの待つ仁科峠に着いた。出発点を含め7つの峠を踏むことになり、なだらかとは言えなかなか歩き応えのあるハイクとなった。時折、西伊豆の海岸も遠望でき、穏やかな春を感じる山歩きであった。


■ 山梨県 乾徳山(けんとくさん)(2,031m) 4月18日 日帰り 3名

読売新道山行に行く前の訓練登山として6年前に登った乾徳山に向かった。徳和の駐車場を過ぎ、林道を進み前回登山口近くで車を留めた所まで行ったが、そこはロープが張られ駐車禁止となっていた。幸い少し空地があったためそこに駐車し登山を開始した。林道を少し歩き、登山口からは急登となった。一歩一歩登り、錦晶水を過ぎるとなだらかになり、ダケカンバ林の向こうに乾徳山山頂が見えてきた。(写真)
国師ヶ原からススキの間を登り月見岩まで行くと若い女性二人組がいた。話を聞くと伊豆・函南町から来ているとのこと。早速、伊豆ハイクの紹介カードを渡し、知り合いのおじさん・おばさんにPRして欲しいとお願いした。扇平を過ぎると岩場・クサリが出てきた。長いクサリ場も乗り越え、最後の難関は頂上直下の一枚岩のクサリ場だ。足掛かりの無い箇所は腕力を使いよじ登った。山頂には10人ほどの人が居たが平日であるが全員若い人だった。乾徳山は年寄りからは敬遠されている山のようだ。山頂からの展望は開けているが、残念ながら視界は霞んでいた。下りは「下山道」を通ったが岩だらけの急坂が続き、神経をすり減らした。登ってきた道の方が良かったかと感じた。
高度差1,060mの登降で久々に良く歩いた感じがした。今日、履き初めのローバー登山靴は足にフィットして快適であった。駐車場所に戻り身支度をして車に乗ると小雨が降ってきた。何というタイミングだ。歩行歩数は3万9百歩を示していた。


■ 埼玉県 宝登山(ほどさん)(497m) 4月4日 日帰り 4名

2月に引き続き、桜を見ようと宝登山に出掛けた。平日の早朝であったが、圏央道は多くの車が走っていた。それでも予定より10分遅れで秩父鉄道・野上駅に着いた。駅前の駐車場が空いているかを心配したが、1台も留っていなかった。今日は快晴・無風で暖かく、歩き始めると満開の三つ葉ツツジが迎えてくれた。萬福寺から登り始め、しばらく行くと稜線歩きとなった。長瀞アルプスの始まりである。踏み固められて乾いた広いなだらかな道が続いている。道の傍は芽吹いたばかりの広葉樹林が陽光にきらめいていた。所どころに白い山桜、赤紫の三つ葉ツツジが咲いていて、目を楽しませてくれた。まさに山全体が春爛漫といった感じであった。
ナラ沢峠から林道を歩き、宝登山裏参道の登りに取りついた。急勾配の木段が続く。20分ほど登り、宝登山・山頂に着いた。南西側に山並みの展望が開けている。特徴的な武甲山や両神山が見える。山頂付近のロウバイは終わっているが、少し盛りを過ぎた桜がきれいだった。(写真)奥宮にお参りをして、宝登山神社に向かって降りて行った。神社は多くの参拝者で賑わっていた。神社参道の桜並木を期待していたのだが、既に大方散っていた。長瀞駅で1本早い電車に飛び乗り、野上駅に戻った。穏やかな春の陽気に包まれて気持ち良く歩けた1日となった。


■ 長野県 黒斑山(くろふやま)(2,404m) 3月12日~13日 1泊2日 4名

山行2日目は前線の通過が予報されていたが、折角取った宿「ランプの宿・高峰温泉」のこともあり、高峰高原に出掛けることとした。中部横断道・八千穂高原ICを経由し、上信越道・小諸ICで降りて、高峰高原ビジターセンターに予定より30分早く着いた。今日は晴れ・無風で駐車場の雪は溶けていた。黒斑山の登山道は雪が締まっているようなので、スノーシューは置いて行き、車坂峠でアイゼンを着けて表コースを登り始めた。最初の小ピーク・車坂山を乗り越えた後、急な尾根道を登って行った。道の傍には花芽を付けたシャクナゲが雪の中に続いていた。赤ゾレの頭を少し下ると槍ヶ鞘に出る。眼前にガトーショコラと言われる浅間山(前掛山)大きく見える。暖かい日差しを浴び、絶景を見ながら昼食を摂った。
中コースの分岐まで少し下り、トーミの頭への急な崖を登って行ったが、雪が溶け粘土と混ざり田んぼ状態であった。トーミの頭を過ぎると林間の雪道となり、時々浅間山を見ながら黒斑山・山頂まで快適に歩けた。山頂から前掛山奥の浅間山及び噴煙も望むことが出来た。(写真)下りは中コースを通り、予定より25分早く駐車場に着いた。宿送迎の雪上車駐車場に移動し、宿・高峰温泉に入った。最初に「標高2000m・雲上の野天風呂」に浸かり、その後「展望風呂・高峰の湯」にゆっくりと入った。部屋・設備も山中とは思えないほど整っていて、食事も美味しく頂くことができた。
翌朝、外を見るとガスがかかっており、雪が降っていた。高峯山でスノーシューをする予定であったが中止とし、小諸城址・懐古園の観光に行くこととした。雪上車に乗りマイカーの傍まで送ってもらうと、車は雪に覆われていた。窓の雪を払い、ゆっくりと下山した。懐古園入場時は雨であったが、お昼前には上がった。駐車場傍の蕎麦屋で「かき揚げ温そば」を食べ、帰路についた。小海辺りから見上げる八ヶ岳連峰は前日より一層と白くなっていた。
今回の山旅では、2日目の天候が残念であったが、黒斑山からの眺望を楽しみ、快適な温泉宿を体験することができた。機会があれば次回は前掛山に登りたいね・・・との声が出た。


■ 神奈川県 幕山(626m)&南郷山(なんごうさん)(611m) 2月28日 日帰り 4名

梅まつり開催中の幕山公園での混雑を予想し早めに出発した。熱函道路を通り、熱海ビーチラインを走った。右側から朝日にまぶしく照らされ、海は光輝いていた。まだ車も留まっていない駐車場を目指すと、会場近くは通行止めとなっており、遠く離れた第5駐車場に留めるように指示されていた。幕山公園に行くと快晴の青空の下、幕山の麓に紅白の梅の花が拡がっていた。(写真)梅の花を愛でながら幕山山頂を目指して登って行く。梅林を過ぎると傾斜がきつくなりジグザグの登山道となる。山頂近くになると眼下に伸びている真鶴半島が見えた。山頂は刈り払いされた広いカヤト原で、伊豆半島の山々など眺望が良い。
山頂から南郷山を目指し北に向かった。頼朝ゆかりの「自鑑水」に足を停め、笹に囲まれた道を進んで行った。南郷山山頂もカヤトで、遠くには三浦半島を望むことが出来た。暖かい日差しを浴びながら昼食をとり、くつろいだ。帰路は自鑑水先の分岐まで来た道を戻り、大石ヶ平に向けて下って行った。その先は幕山公園に続く林道となっていた。少し早く公園に到着したため、梅林の中でゆっくりと休憩したのち、駐車場に向かった。道の傍で色々な種類のみかんを安く売っていたので、3種買って帰った。少し強い風が吹いた場面もあったが、暖かい陽気に包まれた早春の山行であった。


■ 埼玉県 宝登山(ほどさん)(497m) 2月15日 日帰り 4名

ロウバイで有名な宝登山に出掛けた。長瀞(ながとろ)町にあり、稜線は長瀞アルプスと呼ばれている。曇り空の自宅を出発し、八王子JCTを過ぎると前方には明るい日差しが拡がっていた。花園ICで降り、秩父鉄道の野上駅に駐車し歩き初めた。田園風景の道を少し歩くと萬福寺があり、そこから長瀞アルプスの登山道となっていた。稜線に出ると葉を落とし美しい雑木林の中をなだらかで歩き易い道が続いていた。少し冷たい風が吹いていたが、快適な歩きとなった。
長瀞アルプスを離れ、林道をしばらく歩くと宝登山裏参道の入り口となっていた。陽だまりでの昼食後、約200段の木段を登って行くと山頂に到着した。ロウバイ園そばの山頂は多くの人達がくつろいでいた。ロープウエイを使って来た人も多いのだろう。山頂には宝登山神社の奥宮があり、その狛犬として狼が鎮座していた。(写真)日本武尊がこの山に登拝した折猛火に襲われたが、それを狼が助けたとのこと。
山頂を縁取るロウバイは平均して五分咲きといった感じであった。足元を見ると福寿草が点在していた。45分ほど下ると宝登山神社に着いた。きらびやかで立派な神社で、長い参道が長瀞駅へと続いていた。参道脇には桜並木があり、季節にはきれいだろうと思われた。長瀞駅に予定より50分早く着き、電車に一駅乗って野上駅に戻った。気温は低いものの、明るい陽光と華やかな花に春を感じた山歩きとなった。


■ 山梨県 棚山(1,171m)& ほったらかし温泉 1月31日 日帰り 3名

天気も良さそうなので、2017年に道間違いにより苦労した棚山に行くことにした。私はその時行かなかったが、同行の二人は当事者であった。朝6時に出発、日の出は遅く気温は-2℃だった。8:30に登山口の”ほったらかし温泉P”に到着した。広い駐車場には既に温泉に入ったという若者達がいた。少し歩き始めると多くの拡充されたキャンプ施設があった。最近のキャンプブームか?平日にも関わらず多くの人で賑わっていた。
キャンプ場を抜けると分岐があり、ここの標識が間違っていて大変な道に迷い込んだのだとの確認が取れた。今回はYAMAPでルートを確かめながら進んだ。約1時間進んだ所の分岐で山の神コースを選び、山頂を目指した。道は乾いているが多くの落ち葉が積もっていて歩きにくい。山頂に近づくにつれ勾配がきつくなり、ロープが張られているものの息が切れた。 高度差約500mであるが、侮れない山だと実感した。
山頂に着くと展望が開けていて、南アの甲斐駒~聖岳までの山並みが眼前に拡がっていた。(写真)反対側は正面に大菩薩嶺があり、小さな「塩の山」が見える。下りは重ね岩コースを通った。こちらにも滑りやすい急坂があり、特に落ち葉の下に潜む小石は要注意であった。冬枯れの明るい広葉樹林帯、見上げれば真っ青の空、風もなく快適な山行となった。駐車場に戻り、早速「ほったらかし温泉・あっちの湯」に入った。今度は桃の花の咲く頃に来るとするか・・・


■ 神奈川県 シダンゴ山(758m) 1月20日 日帰り 4名

新東名に乗ると多くの雪をまとった富士山がピンク色に染まっていた。大井松田ICで降り、寄(やどりき)自然休養村Pを目指した。到着した場所は「寄ロウバイまつり」会場の駐車場ということで、少し戻った所の登山者用臨時駐車場に案内された。大寺の民家を抜け、シダンゴ山を目指して登って行った。今日は雲一つ無い快晴・無風で、大寒とは思えない暖かさで登っていると汗ばんできた。尾根道を登って行くと上方が明るくなり、植林されたアセビの間を進むと開けたシダンゴ山・山頂に到着した。
山頂には祠があり、シダンゴの謂れが記されていた。シダンゴは震旦郷と書き、震旦は中国を意味し仏教を伝えた仙人が住んでいたとされている。またシダゴンは梵語で羅漢(仏教の悟りに達した人)といい、転じてシダンゴとなったとも。山頂からの富士山は山陰になり半分しか見えない。北方には大きな鍋割山が拡がっていた。南方は真鶴などの海岸線が見えるはずであったが霞んでいた。下りはタコチバ山、宮地山を経由して自然休養村Pに戻った。
先週から2月中旬までロウバイまつりが開かれており、多くの人で賑わっていた。日本最大級2万本のロウバイ園とのこと。見学することとした。おおむね5分咲きとのことで満開になると見事だろうなと思った。(写真)寒中に春を思わせる陽気のなかを歩き、山&花を楽しむことが出来た。


■ 静岡県 沼津アルプス・鷲頭山(392m) 1月5日 日帰り 4名

年末、年始にかけて好天が続いている。初歩きとして沼津アルプス山行を計画したが、まったく天気を心配する必要が無かった。快晴・無風で快適な山歩きとなった。伊豆長岡駅からバスに乗り多比で下りて登り始める。登り口に何時もある無人のミカン売り場が今年は無い。多比口峠手前の水仙は何故か花が少ない。まず大平山に登って一休みをした。峠に戻り鷲頭山を目指す。途中で見える富士山は頭を少しだけ出して雲の中であった。日当たりの良い山頂で昼食を摂った。志下峠に下り、志下山を過ぎると眼下に穏やかな奥駿河湾、遠くには白い南アルプスが見える。(写真)
所々で光る海を眺め、アップ・ダウンを繰り返しながら徳倉山に向かった。何時もながら登りの傾斜がきつい。幸い今年は乾燥していてぬかるんでいないだけましか・・・ 徳倉山・山頂に予定時刻より15分早く到着した。 バスの時刻に十分余裕が有るため、ゆっくりと沼津商業バス停に向かい下ることとした。
予定したバスに乗り、三島駅に着き、駅前のワイン食堂・VINSENTに入り新年会となった。ここ数年駅前に来たことが無かったので、このような店が有るとは思ってなく新鮮であった。幸いにも腰の痛みもなく歩き通すことが出来、少し希望の見えた新春の山歩きとなった。


■ 2023年

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■ 静岡県 矢筈山(やはずやま)(816m)&遠笠山(1,197m) 12月24日 日帰り 9名

本年最後の忘年山行として、近くの山・ゲンコツ山と言われる矢筈山と遠笠山に出掛けた。昨日は冷たい風が吹き荒れたが、今朝も風が吹いている。鹿路庭の駐車場で身支度をした。気温が低いためソフトシェルとマフラーをまとった。車道から矢筈山登山道に入って行くが、何処にも登山口の表示がない。霜柱をザクザクと踏みしめながら登って行く。苔むした巨石が積み重なった山裾を廻り、平らな鞍部を過ぎると急な登りとなった。谷間は靴が隠れる程落ち葉が積み重なっており、落とし穴に入らないよう慎重に進んだ。それを過ぎると石の上をバランスをとりながら登って行くことになる。山頂手前の岩の隙間からは湿った温風が立ち上がっていた。活火山の息吹を感じた。山頂部は樹林に囲まれ展望は無かった。ただ1箇所近くの岩の上から間近に大室山を見ることができた。下山途中の陽だまりで昼食を摂り、登山口に下った。
車で遠笠山登山口に向かい、舗装された道を登って行った。途中、先ほど登った矢筈山と大室山を前景に、開けた海を望む場所があった。(写真)朝から少し有った風も昼前には収まり、遠笠山山頂では天城山などの展望をゆっくりと楽しむことが出来た。下山後、夕方からの忘年会までに時間が有ったので、大見城祉の見学をして、会場に向かった。城跡からは正面に富士山を望めた。冷たい気温であったが、快晴の青空の下、変化のある山行となった。


■ 山梨県 蛾ヶ岳(ひるがたけ)(1,279m) 12月14日 日帰り 8名

蛾ヶ岳、(ひるがたけ)とはナカナカ読めない。また、今回の登山口は四尾連湖(しびれこ)で、これもナカナカである。新東名から新清水JCT経由で中部横断自動車道に入り、六郷ICで降り、四尾連湖Pに向かった。四尾連湖の標高は900mでキャンプ場となっている。天気は良いが冷たい風が吹いている。山陰に入ると風が止みほっとする。大畠山分岐までは急坂であったが、それを過ぎると周りの木々は葉を落とし、フカフカとしたなだらかな歩き易い道が続いた。ただし、所々急峻な谷に挟まれた痩せ尾根もあり、慎重に通過した。足下には枯れた朴の葉も多くあり、カサコソと音を立てた。西肩峠に近づくと日陰に雪が残っていた。西肩峠からは急登となり、約20分で蛾ヶ岳山頂に到着した。
山頂は開けていて、東には雲を頂いた富士山が有り、その右手前には竜ヶ岳が見えた。(写真)西方面は甲府盆地の町並みを囲む茅ヶ岳などの山々が望めた。残念ながら南ア、八ヶ岳は雲の中であった。登る途中、冷たい風が吹いていたが、山頂では無風となり、暖かい日差しを浴びながら昼食を摂ることが出来た。下りは大畠山分岐から四尾連峠を経て四尾連湖畔に降り立った。湖畔のベンチでしばし休憩し、駐車場に戻った。全体として石ころも少なく、道幅も広く歩き易い登山道であった。


■ 静岡県 発端丈山(410m)、城山(342m) 12月12日 日帰り 6名

近場の山を歩き、忘年会を行うこととなった。天気は快晴である。伊豆長岡駅から三津シーパラダイス行きのバスに乗り伊豆長岡温泉街を通過中、横から追突される事故に遭った。代替えのバスに乗り、20分後れで出発地に到着した。ミカン畑の中の急な道を登って行く。約20分で見晴台に到着した。眼下の駿河湾と富士山の眺めが素晴らしい。(写真)さらに30分ほど急な道を登ると展望台に出た。高みから大瀬岬など拡がった駿河湾を俯瞰することが出来た。約20分で発端丈山の広々とした山頂に登り上げた。少し風が有ったため益山寺まで行って昼食をとることとした。
益山寺に近づくとドローンの羽音が聞こえてきた。境内の楓と銀杏の巨木をNHKのスタッフが撮影していた。樹齢850年の楓は見事に紅葉していて、地面は銀杏の葉で黄色の絨毯となっていた。益山寺を後にして城山を目指した。約1時間30分で山頂に立った。展望を楽しんだ後、登山口に下り、大仁駅前の居酒屋を目指した。新たに2名が参加し、16時から忘年会をスタートした。穏やかな日差しの中での登山で乾いた喉をまず潤した。


■ 愛知県 舟着山(427m)、棚山(760m) 12月4日~5日 1泊2日 15名

忘年山行として、愛知県の山に出掛けた。新清水を過ぎたあたりでマイカーの走行距離が10万kmに到達した。その通過点をきっちりと確認した。新東名・新城ICを降りて、新城クリーンセンターそばの空地に車を駐め、舟着山への林道を登って行った。林道沿いに塩沢不動明王と書かれた幟旗が並んでいた。帰りに見学しよう!登山道は林の中で日は差してこない。1時間半ほど登ると「舟着山」山頂に到着した。山頂からの展望は無い。太古の昔、この辺りは海で船を着けていた島だったそうな。そして船をつないだ「くびら岩」が山頂手前にあった。航海の安全を守る神・金比羅、ヒンドウー経の鰐の神クンビラに由来するものと思われる。往路を下り、鳳来山東照宮に向かった。東照宮と鳳来寺を見学し、今日の宿、湯谷温泉・湯の風HAZUに入った。
2日目、川売を通り棚山登山口の林道ゲートを目指した。林道は概ね舗装されていたが、穴ぼこが空いたり、落石が転がっていたりとかなり荒れていた。極め付きは崖崩れによる大きな岩が道をふさぎ、車の通過がギリギリであった。ゲート前に車を駐め、棚山高原に登って行った。かって賑わっていただろうと思われるバンガロー等が廃屋となって点在していた。帰路戻ってくる自然歩道分岐を確認して進むと、展望が開けた「瀬戸岩」に着いた。(写真)尾根道を行くと標高758mのピークについた。そこに小さな棚山の標識があった。地図上では先のはずだが?さらに進むと標高760mの棚山に到着した。少し先に進み、東海自然歩道に降り立ち、下山した。2日間天気も良く、温泉宿で久々の忘年会を楽しむことが出来た山旅だった。


■ 山梨県 石空川(いしうとろがわ)渓谷(1,120m) 11月27日 日帰り 5名

快晴の下、韮崎ICを降りて、武川村・山高神代桜のそば通って精進ヶ滝林道に入る。舗装された良い道だ。しばらく走ると正面に雪を頂いた甲斐駒ヶ岳が大きく見える。左側はアサヨ峰だ。駐車場を出発し、まず石空川に架かる大きな吊橋を渡る。石空は(いしうとろ)と読む。なかなか一度では頭に入らない。少し歩くと川沿いにフォッサマグマの露頭を見ることが出来る。厚く積もった落ち葉の道を歩くと、一の滝・魚止めの滝(写真)、二の滝、三の滝に到着した。周りの木々は既に葉を落としているが、紅葉の時季は素晴らしいものと思われる。
その後、いくつもの階段、ハシゴを通り、三つ児石、おにぎり石、夫婦岩を見て進むと滝見台に到着した。そこには落差121mの精進ヶ滝が聳えていた。鳳凰三山・地蔵岳を源流とした清冽な水が流れ落ちていた。景色を堪能した後、来た道を下った。下りの濡れた鉄製階段では慎重に歩を進めた。日が差さない深い渓谷の道であったが、一の滝を通り過ぎると日が差しその温もりに感謝した。
武川村に戻り、農産物直売場を目指したが通り過ぎ、道の駅・白州まで行ってしまった。そして「武田八幡宮」に参拝して帰路に着いた。風も無く、谷底から見上げる空は青く、変化の有る渓谷の散策であった。


■ 静岡県 満観峰(まんかんほう)(470m)、花沢山(450m) 11月24日 日帰り 5名

前に満観峰に行ったのは何時の頃だろうか?会社の「歩こう会」で行ったので15年以上前のことだ。その時も良い天気で富士山がきれいだった。今回も昨日の新雪をまとった富士山が青空の下で輝いていた。(写真)
新東名から新清水JCTを経由し、焼津ICで降り、花沢の里Pに向かった。細い道を通り「法華寺」そばの駐車場に駐め、登り始めた。ミカンがたわわになっている道をゆっくりと進んだ。約30分で鞍掛峠に着く。YAMAP情報でヒマラヤ桜が満開との高草山への分岐だ。その先、予定よりも早く広い満観峰山頂に踊り出た。まず正面に富士山が見え、静岡市が一望出来る。焼津方面の海もキラキラと光りを放っていた。山頂で早めの昼食を済ませ、日本坂峠に向かった。道の両脇は放置された茶畑でうっそうとしていた。途中に四等三角点があった。四等はなかなか珍しい。日本坂峠に着いて、時間に余裕が有ったため、花沢山をピストンすることとした。山頂からの展望を期待したが、残念ながら木々に囲まれていた。ただ、途中の尾根からは南アの白い峰みね、眼下の焼津市街と海岸線を見ることができた。日本坂峠に戻り、法華寺境内に降り立った。
帰路、「焼津魚センター」に寄り、あおさと鮭の燻製を買って新東名に乗った。11月とは思えない陽気で汗をかいたが、風も無く爽やかな山行となった。


■ 山梨県 身延山 11月14日 日帰り 4名

昨年末に計画して行けなかった「身延山」に行く事にした。新東名を走ると黒々とした富士山が見えた。ここの所白くなっても直ぐに溶けるようだ。中部横断自動車道を通り、身延山ICで降りる。久遠寺本堂にお参りしたが、人影はまばらであった。本堂の裏手から舗装された表参道を登って行った。奥之院まで50の丁目石が設置されていて目安となる。つややかな葉に赤い実をつけた南天が、茂みの中で目立っていた。約1時間で25丁目の大光坊に着き休憩をとった。舗装道はここまでだ。この後の道も広くなだらかで歩き易い。奥之院を過ぎ思親閣の裏手に回ると山頂・展望台に出た。正面は富士見山でその右奥に八ヶ岳が見えた。残念ながら南アの山々は雲の中であった。
下山は紅葉に囲まれた裏参道を行く。(写真)途中に現れた”千本杉”の巨木には圧倒された。車が通れる道であったが、ショートカットの山道も有り、快調に下り予定時刻に駐車場に戻った。高度差850mであったが歩き易い道のため、心配する程のことも無かった。裏参道の紅葉は見事でお勧めである。この時期、ほとんど登山者もいなくて静かな歩きとなった。 帰路、近くの「みのぶ・ゆばの里」に寄って、ゆば、シイタケ、柿を買った。中部横断道のおかげでアクセスが良くなったと感じた。


■ 山梨県 西沢渓谷 11月11日 日帰り 24名

昨年の10月以降、約1年ぶりに会のバス山行に参加した。西沢渓谷入口の紅葉は、既に盛りを過ぎているがカエデの赤が鮮やかであった。総勢24名で準備体操後に出発した。今回は新入会員1名が参加している。平日で紅葉のピークが過ぎたこともあり、歩く人は少ない。久々のバス山行で会った人達の会話が弾む。川添いの狭い道になると長い行列となった。
三重の滝で集合写真を撮った。谷底に光りが届いていないため、エメラルドグリーンの水面を見ることは出来なかった。先に進み、上方を仰ぎ見ると青空をバックに光が透過した美しい紅葉を見ることが出来た。渓流を遡り”七ツ釜五段の滝”近くまで行くと、少し離れた所に滝が見えたが、土砂崩れのため通行止めとなっていた。ここからは急な斜面の迂回歩道となっていて、旧森林軌道まで登り上げた。
昼食後、旧軌道に沿って渓谷入口に向かった。大久保沢の大きく曲がったヘアピンを通過し、展望台に着く。正面に甲武信山塊(木賊山、破風山など)が拡がっていた。左前面に鶏冠山があった。(写真)「けいかんざん」と呼ばず「とさかやま」とのことだ。予定よりも20分早く帰着し、「道の駅・みとみ」に寄って帰路に着いた。風も無く良い天気で、久々の参加者の遅れも無く、楽しめたハイクとなった。


■ 和歌山県 高野三山・摩尼山(まにさん)(1,004m)、楊柳山(ようりゅうさん)(1,009m)、転軸山(てんじくさん)(910m) 11月2日~4日 2泊3日 4名

高野山の観光を兼ねて高野三山を歩いてきた。初日は京奈和自動車道・高野口ICで降り、「道の駅・柿の郷くどやま」で昼食休憩の後、高野山の宿坊に向かった。高野山の標高は800mほどなので、近づくにつれ紅葉が目立ってきた。宿坊・持明院に車を置き、高野山の観光散策に出掛けた。まず西の端の大門に行き、壇上伽藍や金剛峯寺などを巡って宿に戻るコースを辿った。通りは多くの観光客で賑わっている。いたる所で紅葉が真っ盛りとなっていた。(写真)
2日目、7時から朝の勤行に参加し、朝食後、高野三山周遊に出発した。快晴で風も無い良い天気だ。まず奥ノ院口・一の橋を渡り、墓碑や供養塔に囲まれた石畳の道を歩み奥之院を目指した。参拝の後、摩尼山に向かって登って行ったが、途中道標を見落とし、道間違いをしてしまった。話をしながら20分ほど歩いた所で気付き、引き返したが40分のロスとなった。気を取り直し摩尼山に進んだ。林間の紅葉が美しい。次は楊柳山であるが、分岐々でYAMAPを確認しながら進んだ。楊柳山から230m下り、転軸山に登り上げた。三山ともに樹林に囲まれていて展望は無く残念であったが、木漏れ日の中で紅葉が輝いていた。15時半に2連泊の宿坊に戻った。2万8千歩の歩数で、アップダウンがあり歩きごたえがあった。
3日目、朝の勤行を済ませ、「道の駅・くどやま」に下り、近くの「慈尊院」に車を駐め、高野山への表参詣道・町石道を少し歩くことにした。「慈尊院」を起点として高野山の「壇上伽藍」まで百八十町で、歩くと7時間かかる。私達は時間の都合で一町歩き、引き返した。「道の駅・くどやま」では柿が大量に売られてた。また、新鮮な野菜も安く豊富であった。お昼は「真田幸村父子の屋敷跡」の隣にある「そば処幸村庵」で天ざるそばを頂き、近くの柿の葉寿司専門店で鯖寿司を購入し、帰路に着いた。幸いにも3日間好天に恵まれ、秋の観光・山歩きを楽しむことが出来た。


■ 山梨県 国師ヶ岳(2,592m)、北奥千丈岳(2,601m) 10月21日 日帰り 4名

ここのところ安定した天気が続かなかったが、今日は快晴が見込まれた。東富士五湖道路の夜間工事のため山中湖畔に迂回し、道の駅まきおかを経由して登山口・大弛峠に向かった。9時過ぎに到着したが、平日にも拘わらず駐車場は満杯で、川上村側の未舗装の路肩に駐車した。高度2,365mなので風は無いが肌寒い。
ゆっくりと歩き始める。木製の整備された階段が続いている。乾いているため滑る心配は無い。少し登ると展望の開けた場所があり、南ア、八ヶ岳が少し霞んでいたが良く見えた。前国師岳から北奥千丈岳に登ると素晴らしい眺望が待っていた。浅間山も良く見えた。次に国師ヶ岳に登ると正面に富士山の端正な姿があった。(写真)山頂で暖かい日差しを感じながらゆっくりと昼食をとった。帰りは途中から「夢の庭園」に廻った。金峰山から小川山が間近に見え、その奥には川上村・天狗山があった。
丁度予定した時刻で車に戻り、道の駅・まきおかに下った。農産物直売所でハヤトウリとブドウ・紅バラードを買って帰路に着いた。3時間弱のゆったりとした歩きであったが、足の痛みも出ず、天気を心配する事も無く楽しく歩けた山行であった。


■ 長野県 湯俣温泉(ゆまた温泉)(1,534m) 10月11日~12日 1泊2日 4名

槍ヶ岳・北鎌尾根の末端部に位置する湯俣温泉・青嵐荘に出掛けた。孤高の人・加藤文太郎もかって歩いたのだろうか?前日まで雨だったが、出発の朝は満月が輝いていた。新東名を走ると雲一つ無い富士山が赤く染まっていた。安曇野ICを降りて七倉温泉を目指す。到着すると多くのタクシーが駐まっていた。マイカーはここまでで、高瀬ダムへはタクシーを利用する。身支度をしているとタクシーが居なくなった。団体さん用だったみたいだ。それでも1台だけ残っていて無事に乗車することが出来た。
高瀬ダムから歩き始める。かって右側のトンネルを抜けてブナ立て尾根を登り、裏銀座を歩いたことを思い出した。今回は左手のトンネルへと入って行った。期待した紅葉にはまだ早いみたいだ。それでもダム湖はいわゆる”湯俣ブルー”にきらめいていた。(写真)林道終点まで行くと多くの車が駐まっていた。聞くと、伊藤新道復活のために吊橋を架けに行くとのことである。3時間強歩いて湯俣温泉に到着したが、川向こうの宿までの吊橋の手前にも川が有り、徒渉しなければならないことが分かった。水量が多く30分ほどどこを渡るかうろうろしていると宿の人が案内に出てきてくれた。早速温泉に浸かり、ビールなどを飲みながら夕食を待った。隣席に5名のグループが座り、話が弾んだ。東京電力・リニューアブル・パワーの人達で今日は「山の神」を降ろす神事を行ってきたとのことである。
2日目、昨日よりは水流が減っていたが再び徒渉して帰路に着いた。空身で少し上流の噴湯丘に向かったが、水量が多く近づくことが出来なかった。足下の水溜まりに触るとやけどするほど熱かった。来る時のタクシーと10時半に高瀬ダムで待ち合せをしていたため、少し急ぎ足で下り、時刻通りに着くことが出来た。大町のそば屋・野の花に向かったが定休日であった。仕方なく安曇野IC近くまで行き「そば処・御法田」で天ざるを戴いた。2日間良い天気で、心配した足腰の不調も無く歩け、貴重な体験をすることが出来た山旅となった。


■ 千葉県 鋸山(のこぎりやま)(329m) 9月21日~22日 1泊2日 4名

鋸山

吉田類さんの「日本百低山」で最近も放映された「鋸山」に行った。前日まで台風14号が日本列島を縦断し、ギリギリで台風一過となった。東名高速を離れてアクアラインに入る途中、何度か渋滞にはまった。それでも20分程度の遅れで海ほたるPAに到着した。少し霞が掛かっていたが、広々とした景観であった。
富津金谷の宿「鋸山金谷温泉・かぢや旅館」に車を駐め、5分ほど先の観月台登山口に向かった。道の脇には彼岸花が咲いている。いきなり階段の急登であったが、一歩一歩登って行った。最初は「地獄のぞき」を目指す。途中いたる所に石切場跡があり、垂直の壁は迫力があった。(写真)山頂一帯は日本寺の管理地となっていて、北口管理所で拝観料を払って入場した。崖から張り出している山頂・地獄のぞきに立つと非常に高度感がある。その後、車力道上部分岐を経由して東京湾展望台に向かった。岩を削った急な階段が続いたが、幸い手すりがしっかりしていて助かった。
展望台からは東京湾の全望を見渡すことが出来た。かすんではいたが、富士山も見ることが出来た。風も無くゆっくりと昼食をとり、車力道を通って下山した。かって切り出した80kgの石を荷車に積み、ブレーキをかけながら運んだ道で、今でもブレーキ痕が残っていた。下山後、車で東口管理所に向かい、高さ31m日本一の大仏を見学した後、今日の宿、創業安政元年の「かぢや旅館」に入った。
2日目の天気予報は雨であったが、朝食後には日が差していた。ただし、私の体調もあり、登山は止して富山・里見八犬伝由来の「伏姫の籠穴」見学をすることとした。山中に立派な設備があった。「道の駅・富楽里とみやま」で落花生や野菜を買い帰路に着いた。危ぶまれた天気であったが、まずまずで低山ながら変化に富んだ登山・景観を楽しむことが出来た。


■ 山梨県 日向山(ひなたやま)(1,660m) 9月16日 日帰り 9名

日向山

三ヶ月ぶりの山歩きとなった。新入会員を含め初対面の人3名と共に日向山に出掛けた。私のリハビリ山行でもある。天気予報は晴れマーク一色であった。昨年は林道が通行止めとの情報で駒ヶ岳神社Pから登ったが、今回は矢立石登山口Pまで車で入った。平日と言うことでゆったりと駐めることが出来た。
出発時、辺りは霧に包まれ幻想的な雰囲気である。いつもよりゆっくりと歩き、緑の中を登って行った。所々に山栗が落ちている。山頂に近づくにつれガスが晴れ、日が差してきた。眺望を期待しながら白い砂浜と見まごう山頂に踊り出たが、八ヶ岳連峰等は雲の中であった。甲斐駒ヶ岳は雲の切れ間から時々顔を出していた。少し青空も出ていたが、霧の漂う景色も乙なものであった。(写真)
私達が山頂で食事をしている頃、他の登山者は数名しか居なかったが、下山をしようとする頃には3組ほど大人数の団体が登ってきた。下りもゆっくりと足元を確認しながら進んだ。これまで心配していた足の違和感も無く駐車場に戻った。
狭い林道を下り、「道の駅・はくしゅう」に寄った。車外に出ると照りつける日差しが熱い。シャインマスカットとトウモロコシを買い、直ぐ近くの七賢酒造に寄って「純米吟醸生酒・けいこう」を求め、帰路に着いた。歩行3時間、16,500歩を問題無く歩き通せた。今後も無理をせずに活動範囲を拡げて行きたい。


■ 近況報告その後 ⑦ 8月27日

テカポ湖

2008年の12月はニュージーランド南島にいて、マウントクックに行く途中、テカポ湖に立ち寄った。丁度ルピナスが満開であった。湖の先にはサザンアルプスが拡がっていた。マウントクック公園ではユースホステルに4連泊した。山麓にはいくつもトレッキングコースがあり、変化を楽しめた。
8月度の点滴を8/23に終了した。左足のしびれは取れないが、痛みは無いため薬は飲んでいない。台風8号通過後の8/14から我が区外周の散歩を始めた。高低差70m、約3kmのコースである。今のところ問題無く歩き通せている。
昨日8/26にクリニックを受診し、9月からは血流を良くする薬の服用のみとして、経過観察をすることとなった。くれぐれも無理をしないようにとクギを刺された。
朝起きて窓を開け網戸にすると、ひんやりとした風を感じるようになった。ボーーと暮らしていても季節は移ろいでいる。このブログも近況報告でなく、山歩きの記録に戻したい。


■ 近況報告その後 ⑥ 8月3日

ローマ

2009年の8月は、ポルトガルから移動し、世界一周最後の国イタリアにいた。ローマを拠点としてフィレンツェ、ナポリなどを歩き回った。昼間の喧噪から離れ、夜に訪れた円形闘技場・コロッセオには趣があった。その後、JALに乗り帰国の途についた。機上でアテンダントさんと記念撮影をした。
8月に入り、足の痛みは若干和らいできた。7/29に受診をして、8/1から再度、血流を良くする点滴を連続14回行うこととなった。左足にしびれは有るが、痛みはあまり感じない。1週間前から鎮痛剤は飲まないで いる。もう少し様子をみて、散歩を開始しようかと思っている。ただし、歩くのも暑そうだが・・・
運転免許証更新の案内がきて、早速、認知機能検査を8/9に受けることとした。最近漢字を書けなくなったり、人の名前が出てこなかったりと大丈夫かなと思う。まあ何とかなるか?
それにしても40℃に近い気温が当たり前のように報じられているこの頃、高い山の稜線を歩き、涼風を感じられればと思うが、何時になる事やら・・・


■ 近況報告その後 ⑤ 7月13日

風車

2009年の7月はスペインにいた。マドリッドを拠点として、近郊にも出掛けた。ドンキホーテの舞台となった所に1泊し、思いをはせた。早朝、夕方と人気の無い丘をさまよっていた。駅の近くにドンキホーテの銅像が立っていたが、観光客らしい人もあまりいない。何軒か有る雑貨屋も午後は店を閉めている。昼寝をしているのか?
ここのところ山に行っていない。いくつかの計画をしていたが、全てキャンセルとしている。6/25(土)の風呂上がりに腰から左足にかけて激痛が走り、うまく歩けない状況となった。(日)(月)と我慢していたが(火)にクリニックに行ってブロック注射をしてもらった。そんな事をしているとコロナワクチンの案内がきて、7/4に接種する事となった。さてさて、副反応はどうかなと思っていたが、1℃強の微熱が出ただけで終わった。
7/1から血流を良くする点滴を連続14回行うこととなった。7/11には特定健診を受け、7/16にはガン検診の予定だ。歯科の定期検診も受ける予定でなかなか忙しい。椅子に座っていると全く痛みを感じないので、もっぱら空いた時間は本を読んでいる。庭の雑草は勢いよく伸びているが自然に任せるしかないか・・・


■ 長野県 入笠山(1,955m) 6月18日 日帰り 4名

九輪草

昨年雨で流れたすずらんの入笠山に出掛けた。天気予報は午後2時から雨となっているが、それまではお天気マークである。順調に走り、沢入登山口駐車場に着くと満車とのこと、まだ8時頃であったが。土曜日のためか。やむなくゴンドラの駐車場に行くこととなった。山麓駅の駐車場にも既に多くの車が駐まっていた。ゴンドラにはスムースに乗る事が出来、あっという間に730m上昇した。少し霞んでいたが、窓正面に八ヶ岳連峰が聳えていた。
山頂駅の直ぐ近くにドイツすずらんが咲いていたが、少し時季を過ぎていた。周遊路を通って入笠湿原に降りて行った。青々とした湿原とズミの白い花がきれいだ。山彦荘から入笠山登山口の花畑に向かう。水辺にクリンソウが現れ、大群落もあった。(写真)花畑に入って行くと日本すずらんが最盛期であった。また、草原の中のレンゲツツジが鮮やかであった。入笠山への最後の登りは一昨日と同様に左足が悲鳴を上げた。山頂は今までに見たことも無いような人だかりであった。この山は犬もOKのようで、色々な種類の犬がいた。今回の山行はまるでレジャーランドに来ているようだった。ゴンドラで駐車場に戻ると朝に増して車がびっしりと駐まっていた。近場の「ゆーとろん水神の湯」で汗を流し、河口湖近くの新しく出来た「旅の駅」に寄って帰宅した。山行中は雨に降られることもなく、美しい花々をみることが出来た。もう少し人が少なかったら良かったが・・・


■ 長野県 天狗山(1,882m) 6月16日 日帰り 10名

男山

車2台で南相木村の天狗山に向かう。前に川上村から天狗山~男山と縦走した事があったが、今回は立原高原から登る。YAMAPにルートが無く、少しマイナーなコースか?レンゲツツジに囲まれた立原高原駐車場から15分ほど舗装道を歩き、なだらかな山道に入って行った。しばらくすると苔むした岩がごろごろした道となりスリップに注意しながら登る。歩き始めから左足に違和感があったが、段差に左足をかけると痛みを感じた。朝食後に鎮痛剤を飲んできたが、5時間経過しているためか効かなくなってきたか・・・食間の服用は禁止されているが、たまらず服用した。
稜線上の男山への分岐に出るとしばらくは緩やかな道となったが、天狗山への登りは急なやせた岩場が続いていた。天狗山・山頂からの展望は良い。すぐ近くに尖った男山が見える。(写真)また、御座山、金峰山などが連なっている。下方を見ると高原野菜の白いビニールが雪景色のようだ。下山は天狗山直下から避難小屋に向かう予定であったが、道が閉鎖されていたため元来た道をたどった。陽光に輝く新緑と白樺に囲まれた道であった。駐車場に戻り、丁度レンゲツツジが満開となっている立原高原自然公園を散策した。梅雨入りしている中で貴重な晴れ山行であった。


■ 静岡県 愛鷹・越前岳(1,504m) 6月7日 日帰り 9名

ノリウツギ

出発時、車窓から見る雪で白くなった富士山が青空の下で輝いていた。愛鷹山も緑濃く全景をみることが出来た。これは良い山行になりそうだと思いながら山神社登山口を目指した。下山口の十里木に車を回送し、登り始めた。高度を上げると共に辺りに霧が立ちこめ、富士見峠に着く頃にはすっかりもやの中となった。峠から暫くは平坦な道であったが、すぐに急登となる。道が掘り下げられていて滑り易く、それを迂回する道をたどった。今日は左足を踏ん張るとももに痛みが走る。時折、霧雨のようだが、カッパを着る程ではない。鋸岳展望台に立ったが、視界は真っ白で何も見えない。黙々と登った富士見台、ここからの富士山は昭和13年に五十銭紙幣に採用されたそうだ。今日は立て札を読むだけ。しばらく登るとシロサラサドウダンが綺麗に咲いていた。越前岳山頂でお昼をとった。幸い強い雨は降らなかった。
十里木への下山路はAコース、Bコース、Cコースと有るらしい。Aコースは荒れていると言うことで、Cコースで降りることとした。周りはツツジの群生で、花は終わっているがシーズン時は素晴らしいことと思った。周りを見渡すと霧に包まれた広葉樹の林が幻想的である。Aコースに合流した辺りにはドウダン、サンショウバラ、ヤマボウシ、フタリシズカ等が咲いていた。びっしりと花をつけたノリウツギもあった。(写真)予定よりも早く十里木Pに着いた。視界も無く富士山を見ることも出来なかったが、幸い霧雨で済み、濡れる事も無く歩き通せた。


■ 山梨県 黒岳(1,793m) 6月3日 日帰り 8名

新道峠

上芦川のスズラン群生地と2021年8月にオープンした「FUJIYAMAツインテラス」からの絶景を見て黒岳に回るコースに出掛けた。スズランは少し時季を過ぎていたが、可憐な花をつけていた。水ヶ沢林道を進み新道峠に着くとセカンドテラスが有り、さらに少し進むとファーストテラスが有った。共に真新しいテラスで、富士山の眺望が開けていた。(写真)暫く休憩をとった後、破風山、すずらん峠と富士山を右に見ながら進み、黒岳山頂に着いた。すずらん峠まで比較的に楽な道であったが、山頂直下は急登となり息が弾んだ。道中、新緑の中の真っ赤なツツジが鮮やかであった。
山頂の南に有る展望台に行き早めの昼食とした。今日は午後から下り坂の予報となっており、富士山に懸かる雲も増えてきたが風も無く穏やかな日和だ。下山はどんべい峠に向かい最初の分岐を左折してスズランの里Pを目指す。周りは広葉樹林が拡がり、木洩れ日に新緑が輝いて美しい。足下は勾配があるが、石ころも無く歩き易く順調に下った。 予定より早く駐車場に戻り、芦川農産物直売所に行った。直後、小雨がぱらついた。ツインテラス直下までバスが運行されていて、今後、笛吹市観光の新名所になるかも知れない。標高差460m、歩行時間4時間で手頃な登山コースであった。


■ 長野県 上高地散策(1,550m) 5月30日~31日 1泊2日 3名

穗髙

梅雨前の上高地を散策し、穗髙の山並みとニリンソウの群生を見ようという事になった。計画時の5名が直前に2名の都合が悪くなり、3人で出掛けた。天気予報は初日快晴→夜半から朝まで雨→曇り、昼から晴れであった。大正池でタクシーを降り歩き始めた。川辺に出ると西穂から前穂まで穗髙の連なりが見えた。(写真)振り返ると大きな焼岳が水面に映っていた。木道を通って田代池に向かう。緑に包まれた池が素晴らしい。田代橋を渡って河童橋に進む。梓川の清流の向こうに霞沢岳が大きく聳えている。お昼は五千尺ホテルでスパイシーポークカレー&生ビールだ。
明神池を見学し、嘉門次小屋で缶ビールと岩魚の囲炉裏焼きを食べた。岩魚はカリカリに焼かれていて頭から尻尾まで美味しく戴いた。徳沢に向かう道端に多くのニリンソウが見られた。少し満開の時季を過ぎているようだ。私の記憶では今頃が見頃と思っていたが、気候変動で開花が早くなっているのかも知れない。徳沢への路上に猿がたむろしていた。近づいても逃げようともしない。こちらも目を合わせないように通り過ぎた。徳澤園に着いて風呂上がりに缶ビール。信州宿泊割り5,000円+クーポン2,000円が適用され、缶ビール等をクーポンで買った。
翌朝起きると雨が降っていた。出発前に止むことを期待してゆっくりと朝食をとった。9時前に小雨となったため、傘をさして出発した。明神に着く頃には雨も止んだ。昼食は松本城そばの「蕎麦処やまとう」に行った。その後耐震工事中の旧開智学校を見学し帰路に着いた。初日に良い天気に恵まれ「大人の遠足」を楽しむことが出来た。


■ 群馬県 榛名山・相馬山(1,411m) 5月26日~27日 1泊2日 18名

榛名富士

赤城山から帰り、1日おいて榛名山に出掛けた。コロナ過で実施出来なかった久々のバス山行である。榛名山は赤城山と同様に15の山体の総称で掃部ヶ岳(かもんがたけ)が最高峰である。今回初日は相馬山に登ることとした。渋川伊香保ICで降り、伊香保温泉を通り抜けて登山口ヤセオネ峠に到着した。少しモヤがかかっているが先ず先ずの天気である。駐車場に大きな満開のツツジがあった。周りをツツジの花に囲まれた大きな赤い鳥居をくぐり登って行った。峠分岐点から相馬山へは岩場の急登となり、鎖、鉄バシゴを使って登って行く。周りには数多く信仰の石碑が立っていた。山頂には黒髪神社があった。残念ながらガスが立ち込めていいて、展望は得られなかった。
峠分岐点に戻り、磨墨(するす)峠に向かう。道の両脇に真っ赤なツツジが連なっていた。峠の先に高さ10m程の磨墨岩が有り、ハシゴを使って登ることが出来る。トップに立つと榛名富士他の素晴らしい景色を見ることが出来た。その後、沼ノ原に向かって降りて行った。正面の少し霞んだ榛名富士が美しい。(写真)沼ノ原ではズミの白い花が満開であった。ツツジの花に飾られた車道を歩き、今夜の宿「旅館・高原」に入った。宿は我々の貸し切りで、久し振りの宴会で盛り上がった。
2日目は烏帽子岳に行く予定であったが朝からの雨で中止とし、榛名神社のお参りをして帰宅することとした。多くの社が修繕中であったが、岩山に囲まれた神社は荘厳であった。2日前の赤城山は花のない山であったが、榛名山は丁度良いタイミングであった。


■ 群馬県 赤城山・黒檜山(くろびさん)(1,827m)、駒ヶ岳(1,685m)、長七郎山(1,578m)、地蔵岳(1,673m) 5月23日~24日 1泊2日 4名

大沼

赤城山は7つの山の総称である。今回は最高峰の黒檜山と地蔵岳他で4山に登ることとした。赤城公園ビジターセンターに着くと曇天で、車の外気温は6℃を指していた。想定外で風よけにカッパを羽織って出発した。車道を渡ると「小さな尾瀬」と言われる「覚満淵」の木道に入って行く。湿原を通り過ぎ、鳥居峠を経て歩き易い道をたどり長七郎山に登った。眼下に「小沼」が見え神社るが湖面に日差しがないのが残念であった。
小沼に下り、湖畔を半周して地蔵岳に登って行った。ツツジが有るが蕾の状態であった。山頂もガスがかかっており、何も見えなかった。早々に「大沼(おぬま)」湖畔に向かってクマザサの茂る急坂を下り、車に戻り、今日の宿「青木旅館」に入った。
2日目、黒檜山の登山口に立つと見上げるような”いきなり急登”であった。それでも一歩一歩と登って行くと眼下の「大沼」と昨日登った地蔵岳が見えてくる。(写真)2時間ほどの登りで駒ヶ岳分岐に出ると黒檜山・山頂は目の前だ。山頂から先に展望台があり、谷川岳、武尊山、至仏山、燧ヶ岳、日光白根山等の白い山々が一望出来た。山頂をあとに駒ヶ岳に向かう。延々と続く階段の道で急降下する。大ダルミからひと登りすると駒ヶ岳山頂に着く。この辺りはガイド本によるとアカヤシオの群生地でこの時期咲いているはずが、残念ながらまだ堅い蕾であった。尾根筋を南下し、急勾配であるが鉄階段やジグザグの歩き易い道を辿って湖畔に降り、駐車場に戻った。2日目は風も無く爽やかな良い天気であった。車で少し走り「富士見温泉・みはらしの湯」につかり、帰路に着いた。花を求めての山行であったが、見事なほど花は無く、初春のような景色であった。


■ 三重県 入道ヶ岳(906m)、宮指路岳(くしろだけ)(946m) 5月9日~10日 1泊2日 4名

宮指路岳

昨年、鎌ヶ岳・鎌尾根を中心に鈴鹿の山を2泊3日で計画したが雨で流れた。その計画からメインの鎌尾根を除き、リハビリ山行として2山に出掛けることとした。出発前日午後の天気予報は2日とも晴れであったが、出発の朝には曇りのち雨に変わっていた。なんて事だ!御在所SA前後で工事渋滞にあったが、予定時刻に宮妻キャンプ場駐車場に着いた。
蛇行する林道を進み、YAMAPを頼りに奥ノ谷入口を探したが勘違いをして水沢峠への登山道に入って行った。後で見直すとYAMAPに予定したコースが表示されていなかった。結果的に水沢峠~奥ノ谷分岐へと約1時間遠回りしたことになった。水沢峠への道は谷沿いで荒れていた。救いは新緑が美しく、所々にシロヤシオの花を見ることだった。お昼近くになると小雨がぱらついてきた。アップダウンを繰り返しながらイワクラ尾根を進み、入道ヶ岳手前の椿大社奥宮に到着。アセビのトンネルを抜けると広々とした草原の入道ヶ岳山頂に辿り着いた。展望の山であるが、残念ながら今日は霧の中であった。下りは宮妻新道で一気に駐車場へと降りて行った。今日の宿は湯の山温泉・湯の山ロッジだ。
2日目、窓を開けると青空が見えていた。6時に出発し、登山口の大石橋に到着。今日の山・宮指路岳(くしろだけ)は標高946mの語呂合わせである。カワラコバルートで小岐須峠にひたすら登って行く。峠から宮指路岳への途中に馬乗り岩があった。(写真)先端に行くのは怖い。山頂から少し下がると「東海展望」という岩塊があり、まさに展望が開けていた。下りはヤケギ谷コースで落ち葉が積もっていて滑り易い。ゆっくり下ったため予定時刻をオーバーし、湯の山ロッジでの入浴をパスして帰路に着いた。リハビリ山行であったが、予想以上に荒れた道を無事に歩き通すことが出来た。これからも無理をせずに山に行けるかな・・・


■ 山梨県 竜ヶ岳(1,485m) 4月28日 日帰り 4名

竜ヶ岳

ここのところ梅雨のような空模様が続く中、快晴が見込まれる予報となり、急遽、私のリハビリ山行に出掛けることとした。ところが当日朝に予報を見ると午前中曇りとなっていた。朝霧高原に近づくともやの中で小雨が降ってきた。昨日の天気予報は何だったのかとぼやく。それでも「本栖いこいの森駐車場」に着くと雨はなく、辺りは霧に包まれていた。
まず端足(はした)峠を目指して登って行く。昨年の11月に登った道だ。ジグザグに広い道が作られていて歩き易い。ガスに覆われた中にミツバツツジのピンクがぼやけて見える。休憩をとりながらゆっくりと登って行った。端足峠から竜ヶ岳へは笹原の中を登って行く。露に濡れた笹葉の間を行くとぐっしょりと濡れ、雨具を着ければ良かったと後悔した。
山頂に着いたが誰も居なかった。周囲はガスで真っ白となっており、当然富士山も南アも見ることは出来ない。昼食後、来た道を下って行った。だんだんと空が明るくなり、本栖湖などの景観が現れてきた。霧に濡れた新緑が輝き美しい。(写真)予定の時刻に駐車場に戻り、「道の駅朝霧高原」に寄って帰宅した。道の駅では900mL・1,080円の牛乳を買った。明日の朝食が楽しみだ。
心配された天気であったが、幸い雨にも降られず風も無く、人影もなく静かな山歩きとなった。久々の山行であったが、高度差600m、歩行5時間を特段の支障もなく歩け、登山への復帰宣言をしても良いかなと思った。


■ 神奈川県 津久井・城山(375m) 4月12日 日帰り 5名

津久井・城山

前回葛城山に登った後、帰省をしたりしている内に腰から来る足の不調は一進一退であった。そんな私を見かねてか、近場の「足慣らしハイク」の誘いがあり参加した。いつもより遅い出発で相模原を目指す。何故かナビの指示により相模原IC手前の愛川で下ろされ、時間をかけて津久井湖城山公園「花の苑地P」に到着した。
まず第一の関門は、登山靴への履き替えであった。しゃがむ動作が辛く神経を使う。次に散り終わった桜並木の階段を登り始めたが、あまり高く無い段差であったが足に応える。こんな状態で歩き通せるのか?と不安が脳裏をかすめた。それでも一歩一歩踏みしめて歩いて行くと、かなり楽になってきた。直接、飯縄神社に向かう荒川登山道は崩落のため通行止めであった。東側の小網登山道を経由して飯縄神社~宝ヶ池~鷹射場と巡り、引き返して城山山頂に着いた。城山は津久井城と呼ばれ北条の出城であったが、豊臣秀吉による小田原攻めに伴い落城したとのこと。
山頂から眼下には「津久井湖」が拡がっていた。(写真)帰路は南のパークセンターに下り、城山の裾を北上して「花の苑地P」に戻った。立派な湖畔展望園路の周りには桜、山吹、二輪草など多くの花が咲き誇っていた。高度差245m、約3時間の歩行時間であった。何とか歩き通したが、早く足の状態を気にすることなく歩けるようになりたいものだ。


■ 静岡県 葛城山(452m) 3月20日 日帰り 1名

葛城山

天気も良さそうなので、小手試しに近場の葛城山に登ることにした。車で10分も走ると小坂みかん園の登山口に着く。三ヶ月半ぶりの山登りで、何度も来ている所だが何故か新鮮味を感じる。歩き始め5分で既に息が乱れる。何とか15分歩いて町並みが見渡せる所まで行って休憩すると、落ち着いてきた。舗装された山道の横はイノシシに掘り返されている。この辺りは桜並木が続いているが開花はもう少し先だ。急登を行くと左側の展望が開けた所に出る。富士山が見える場所だが、今日は雲の中だ。しばし休憩しているとカップルが登ってきた。葛城山の後は達磨山に行く予定とのこと。ハイキング登山口の手前の道を登って行くと、ハイキング登山口を来たカップルの前で合流した。
山頂はロープウエイで来た観光客でごった返していた。そう言えば今日は三連休の中日だ。展望台から駿河湾・愛鷹山は見えるが富士山は残念!!(写真)天城連山も雲に覆われていた。少し風も冷たいので早々に下山することとした。下山中、山頂のテラスでも偶然隣会った例のカップルが追いついてきた。何故か行動が同じですね・・・等の話をして道を譲った。
朝8:30に家を出て、帰りコンビニに寄り11:20に帰宅した。今日のお昼はコンビニのサンドイッチ&胡桃パンと蒸し野菜、コーヒーで済ませた。歩行数1万1千500歩、特段の支障も無く歩けた。今日は夕方の散歩に行かなくてもいいな!近い内にもう一度葛城山に登り、問題無ければ復帰宣言をするか??


■ 近況報告その後 ④ 3月12日

桜

隣地の桜「初美人」が満開となった。(写真)蜂がブンブンと飛び回っている。今日は風も無く暖かい春を感じる。腰の痛みもあまり感じなくなったので、一昨日から鎮痛剤の服用を停止した。血流を良くする薬はきちんと飲んでいる。気のせいか停止前より少し痛みを感じるが、慣らして行こうと思っている。庭ではあちこちで花が咲き始めている。全く手入れをしていないのだが、勝手に咲いていて、こんな所にと新鮮に感じる。玄関前と中庭の”夏つばき”が大きくなったので2月なかば植木屋さんに剪定をしてもらった。前に一度自分で剪定したのだが、腰も痛く、一人作業でケガをしてはと思いお願いした。小ぶりになった樹形に若葉が繁り花が咲くのが楽しみだ。
2022年の自分用・年間山行計画はほぼ固まり、前年からの持ち越しを含め計画書もあらかた作成している。1月から3月の山行計画が全滅だったため、4月以降は何とか山歩きをしたいと思っている。これから先の体調がどのようになるのか?はケセラセラである。恐る恐るの山行再開となるのか・・・ 冬用のタイヤは今季出番も無く、4月には取り替えることとなる。


■ 近況報告その後 ③ 3月1日

モアイ

タヒチの後はイースター島に移動した。タヒチから4,200km東で南米チリは3,700km東という絶海の孤島である。島に行き2週間滞在すると言ったら、何をするのと聞かれた。それでも見る処は一杯有った。海の中にもモアイがあると言われて潜って触ったが、コンクリートの作り物であった。通常モアイは島の内側を向いているが、一箇所だけ海を見ている7体のモアイ像があった。見つめる先は日本の方向で、七福神とも言われているそうだ。失われたムー大陸の痕跡かもしれない。
ここのところ山に行っていないので「まさの山歩き」も「世界放浪記」になりそうだ。昨日、13回目の点滴を終え診察を受けた。痛みはかなり和らいで来ており、毎日の歩行数は6,000歩をクリアーしている。今後一ヶ月は服薬で様子をみることになった。一昨日来、暖かくなってきており、近いうちに機会を見つけて一人リハビリ登山をやろうと思っている。 隣地の早咲き桜「初美人」は昨年2/13に開花したが、今年は遅くて明日あたりになりそうだ。


■ 近況報告その後 ② 2月10日

タヒチ

2009年の今頃NZからタヒチに渡り、約一ヶ月かけて四つの島を周遊していた。気候も良く時の流れがゆったりとしていて、その時友に送ったメールには”人生の夏休みです!”と書きました。夕暮れどき、海岸に行き爽やかな海風に吹かれながらビールを飲んでいました。
2/3に3回目のワクチン接種を受けてきました。今回は発熱を覚悟していたのだが、接種後1日目は36.6℃、2日目も36.7℃が最高値であった。私の平熱は35.8℃なので微熱が続いたといった感じで拍子抜けする状況だった。きちんと通常の生活を送ることが出来た。
さてさて、腰の痛みですがかなり良くなってきました。2/8に病院に行き鎮痛剤は朝・昼に飲むこととし、血流を良くする薬の点滴を集中的に行うことになった。休日を除き連続で13日間をスタートさせた。次回2/28に診察を受ける時、良い結果が報告出来るように期待したい!
今日、朝からの雨が午後には雪となり、庭の芝生が幾分か白くなった。夜間に少し積もるかも知れないな・・・


■ 近況報告その後 ① 2月2日

ミャンマー

2018年の11月に約一ヶ月間ミャンマーの旅をした。ヤンゴンからバガン、マンダレー、カローなどを巡った。どの町でも心優しい人達とふれ合えた。昨日はミャンマーの政変から丁度1年とのことである。出合った人達がどのように暮らしているのかと思う。
1/24に病院に行き、MRI画像を見ての診断をしてもらった。脊柱管狭窄症とのことである。あまり酷くはないので鎮痛剤と血流を良くする薬の服用で様子をみることになった。そして山行きは当分控える事とのお達しとなった。
「最新の山行」ブログも暫くは空白となるため、近況報告をポチポチと載せることとしたい。
最近、腰から左足にかけての痛みが和らいできた。鎮痛剤も朝だけ飲んでいるが、これも飲まなくて良いかも知れない。ただ、2/8病院に行って相談してみよう。
明日の朝、3回目のワクチン接種をしてもらう。2回目の時高熱が出たので、またも接種後2日目は意識もうろうの日となりそうだ。今日中に食糧の買い物も済ませた。あとは観念して時の過ぎるのを待つしかないと思っている。


■ 近況報告 1月21日

インドにて

2020年の1/13~2/9までの約一ヶ月南インドの旅をしていた。丁度2年前になる。旅の途中でコロナの情報が入ってきたが、その時のインドでの発症者は3名とのことだった。それでも帰路のクアラルンプール空港で多くの人達がマスクをしていて奇異に感じた。この旅が最後となり、海外放浪は暫く無理となっている。旅の途中で会った女学生達の笑顔が懐かしい。(写真)
昨年の八曽山から山行記録をアップ出来ていない。12/7に腰が痛くなり、その後痛みが取れない状況が続いている。5つの山行をキャンセルしてしまった。病院に行って処方された鎮痛剤を飲むと症状は軽くなるが、薬に頼るのはと思って止めると痛みが出る。最近は腰痛では無く臀部の筋肉痛である。一昨日MRI撮影を行い、1/24に診断してもらう予定となっている。薬を飲みしっかり歩いて筋肉の劣化を防ぐか?・・・
当たり前に歩けるありがたさを痛烈に感じている状況です。次回のスノーシューハイクに行けるか???


■ 2022年

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■ 愛知県 八曽山(はっそざん)(327m)&犬山城、尾張富士(275m)&尾張本宮山(293m) 12月3日~4日 1泊2日 3名

犬山城

国宝・犬山城を見て、近くの山を巡ることとした。1日目は八曽山でモミの木キャンプ場を目指したが、ナビの電話番号が違っていたのか着いた所は廃棄物処分場であった。名称で再度検索し、かなり大回りをしてやっと着くことが出来た。1時間ほどロスしたため、周遊はあきらめ八曽山をピストンすることとした。東海自然歩道でもある川沿いの道は広く落ち葉が柔らかく歩き易い。登山道に入り20分ほど進むと「名水百選」の八曽滝が現れた。滝から尾根に上がると展望が開けてきた。祠のある山頂の陽だまりでゆっくりと昼食をとった。下りは尾根伝いに進み、予定時刻よりも早く出発点に着き、犬山城に移動した。お城の広い駐車場は空いていて、城内の人も少なかった。今夜の宿は木曽川そばの「犬山温泉・臨江館」だ。夕食後外に出ると犬山城がライトアップされていて、夜空に浮かんでいた。(写真)
2日目、大宮浅間神社境内より尾張富士に登り、明治村に下ったのち入鹿池のそばを通過して尾張本宮山に登って行く。尾張富士は地元の人達の散歩コースのようで、多くの人が行き交っていた。山頂には「石上げ祭り」で上げられた多くの石が積み重なっていた。登りの反対側の人気の無い道を下り、明治村の入口に降り立つ。土曜日と言うことでか多くの観光客が歩いていた。里山の登山口は判りにくいが、GPSで確認しながら本宮山に登って行った。山頂近くの鳥居をくぐり、立派な石段を進むといくつかの祠が並んでいた。展望も良く、遠くに名古屋のビル群が見えていた。登り切ると素敵な社があった。昼食後、東側の尾根伝いに下り、道路を北上して予定時刻に大宮浅間神社Pに到着した。2日間、風も無く穏やかな天気に恵まれ、里山のゆるゆるハイクと犬山城の温泉付き観光を楽しむことが出来た。


■ 山梨県 竜ヶ岳(1,485m) 11月20日 日帰り 3名

竜ヶ岳より

竜ヶ岳に本栖いこいの森から端足(はした)峠を経由して登り、本栖湖キャンプ場に降りて一周することとした。登山口に向かう車中から雪が少ないながらも朝日に染まった富士山をみることが出来た。いこいの森キャンプサイトにはすでに多くのテントが張られていた。端足峠に向かうジグザグの道は緩やかで深く落ち葉が重なっていた。端足峠からは笹に覆われた尾根道を登って行く。竜ヶ岳山頂に着くと多くの登山者で賑わっていた。雲一つ無い快晴・無風の下で少し早目の昼食を味わった。大きく見える富士山は逆光気味であった。少し霞み気味であったが、八ヶ岳から南アの山並みを一望できた。本栖湖キャンプ場に向かって降り始め、笹原の切れ目に立つと富士山から裾野にかけての雄大な景色を堪能することができた。(写真)
キャンプ場そばの青少年スポーツセンター・グランドでは少年達がサッカーに興じていた。いこいの森へは湖畔道路上部に作られている遊歩道を通ることとした。入口に遊歩道との看板があったが、歩き始めると急斜面をトラバースする荒れた狭い道で、多くの倒木を乗り越えることになった。滑落の危険を感じる気の抜けない道であったが、これも経験と思い1時間20分で通過した。ほぼ予定の時刻に駐車場に着き、道の駅朝霧高原に寄って「あさぎり牛乳」を買って帰路についた。今回はいつもとは違ったコースであったが、変化を楽しめた。


■ 茨城県 筑波山(つくばさん)(877m) 11月14日~15日 1泊2日 4名

筑波山

関東平野の孤高の山・筑波山、圏央道つくばJCTに近づくと遠くに見えてきた。常磐道・土浦北ICで降り、今日の宿・つくばグランドホテルを目指す。筑波山神社に近づくと日曜日ということでか、駐車場を探す車で渋滞していた。幸い我々はホテルに駐め、筑波山神社境内を通って御幸ヶ原コースを登り始めた。多くの若者、家族連れの登山者がいた。中茶屋跡を過ぎたあたりには杉の巨木が立ち並んでいた。さらに登ると形の良いブナが現れた。1時間40分の登りで御幸ヶ原に到着した。そこはケーブルカーで来た観光客や登山者で凄まじい混雑状況であった。男体山山頂へは行列状態で登った。その後、女体山に向かったが山頂手前で渋滞となり、さらに誘導員に聞くと女体山から先の白雲橋コースの徒歩下山は禁止とのことであった。(混雑緩和のため?)やむなく山頂はあきらめ、もと来た道で下山することとした。16時にホテルに着き、温泉に浸かり多めのビールを飲んでしまった。
2日目は観光の予定であったが、昨日未踏の女体山に行くため9時始発のケーブルカーに乗って御幸ヶ原まで行き、白雲橋コースで下山することとした。今日も快晴・無風の好天気だった。御幸ヶ原に降り立つと昨日が信じられないほど誰もいない状況であった。(写真、後は男体山)スムースに女体山・山頂に立ち、眺望を楽しんだ。霞ヶ浦から太平洋まで見渡せる。遠くに富士山も見えた。弁慶茶屋跡までは巨岩・怪石巡りとなる。大仏岩、北斗岩、裏面大黒、出船入船、母の胎内くぐり、等々、そして圧巻は弁慶も宙に浮く巨石の下をくぐるのを躊躇したといわれる”弁慶七戻り”である。心地良い風を感じながら自然豊かな道を下り、12時にホテルに帰着した。当初予定の国土地理院・地図と測量の科学館には入らなかったが、そばのラーメン屋で野菜大盛りのラーメンを食べて帰路に着いた。2日をかけての筑波山登山であったが、思い出深いものとなった。


■ 奈良県 大台ヶ原・日出ヶ岳(ひでがたけ)(1,695m) 11月1日~3日 2泊3日 4名

大蛇嵓

名阪国道針ICから大台ヶ原ビジターセンターに向かう。11時に到着し、1日目は東大台のコースを周る。まず三重との県境にある日出ヶ岳を目指し良く整備された道を進んだ。山頂からの展望は良く、熊野灘、大峰山のパノラマビューが拡がっていた。立ち枯れした木々が点在する正木ヶ原の木道を行き、大きな神武天皇像のある牛石ヶ原に着いた。この先に断崖絶壁上の大蛇嵓があり、柵に囲まれていても慎重に歩を進めた。(写真)正面には大峰連山が大きくそびえていた。シオカラ谷吊橋に下り、一気に出発点に登り上げて行った。周りの紅葉に陽が差し、木々が華やいでいた。予定時刻よりも早くビジターセンターに着き、明日、西大台利用調整地区に入るためのレクチャーを受けた。紅葉の時季ということで早めの立ち入り申請をして認定証をもらっていた。今夜の宿は駐車場そばの「心・湯治館」だ。
2日目、西大台コースに入って行った。チェックポストを通過し、前後に人影も無い静かな林の中を進む。北斜面なので倒木・石・岩などが苔むしていた。途中、七ツ池の表示があったので池があるのかと思ったが無かった。かって湿原が有ったらしい。開拓跡地まで下って行くと平になり、苔むす地面と紅葉の林に包まれた感じであった。開拓分岐から登って行き、途中、下部が”かぼちゃ”のようになったミズナラの巨木を見て、展望の良いこぶに着く。東側には東大台の山が迫り、その右肩には昨日行った大蛇嵓が見えていた。開拓分岐に戻り、起点に向かって登って行く。南斜面となり紅葉が美しい。14時には駐車場に着き、今夜の宿、洞川温泉・「旅館奥村宗助」に向かった。途中、素晴らしい紅葉が続いていた。宿の裏に龍泉寺があり、食後にLED手提げ提灯を借りて提灯で飾られた道を歩き、ライトアップされた庭園を散策した。池に周囲の紅葉が映り込み幻想的な光景であった。
3日目、再び龍泉寺を見学し、少し離れた「天河大弁財天社」の見学に行った。その後洞川温泉に戻り、面不動鍾乳洞を見学し、胃腸薬・「陀羅尼助丸(だらにすけ)」、「柿の葉寿し」を買って帰路についた。3日間良い天気で、深まる秋を充分に堪能した山旅となった。


■ 山梨県 高指山(たかざすやま)(1,174m) 10月30日 日帰り 27名

鉄砲木ノ頭

天候不良、コロナ禍により何度も中止となった会バス山行をやっと実施することが出来た。新東名の車窓からスッキリとした富士山が見られた。山中湖の湖畔は色鮮やかな紅葉に染まっていた。三国峠に登る途中の道端には多くのカメラマンが陣どっていた。風にそよぐススキ野が美しい。三国峠で身支度をして、鉄砲木ノ頭~切通峠~高指山~富士岬平~大棚ノ頭~山伏峠が今日のコースだ。まず鉄砲木ノ頭に登るとさえぎるものの無い富士山を見ることが出来た。(写真)風も無く暖かい日差しが心地良い。 広いなだらかな稜線を辿って行ったが、青空を背景として赤・黄色の紅葉が日の光で輝きを増していた。今回は27名の参加で歩きながらの会話が弾んでいた。
高指山の山頂の草斜面に座り、正面の富士、眼下の山中湖を見ながらゆっくりと昼食を食べた。昼寝をする人もいた。食後2時間ほど歩き、バスの待つ山伏峠に降り立った。マイカーのピストンでないミニ縦走で、1万8千歩の楽しい歩きであった。


■ 山梨県 日向山(ひなたやま)(1,660m) 10月28日 日帰り 3名

日向山

早朝に起きると雨が降っていた。この辺りだけで山梨は晴れ予報。日向山が雨ではしゃれにもならない。予定の時刻に広い尾白川駐車場に着いた。渓谷の紅葉が未だなのか、駐まっている車は少ない。矢立石登山口に向かって登り始めた。登山口に着くと何台かの車が駐まっていた。尾白川林道は通行止めのはずじゃないのか・・・。気を取り直して日向山に登って行った。途中1番~10番の標識があった。登るに従い紅葉が現れてきた。
日向山に着くと視界が開け、雲一つない快晴の下に八ヶ岳連峰、甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根、鳳凰三山、富士山と素晴らしい景色が現れた。山頂部・雁ヶ原は風化した花崗岩の白砂に覆われ、独特の景観となっている。(写真)約1時間ほど昼食と散策をして下山した。
下山後、駒ヶ岳神社に寄り、「尾白の湯」で汗を流した。「道の駅はくしゅう」で野菜を買い、七賢酒造で新酒を購入し帰路についた。爽やかな秋晴れの一日で気持ち良く歩けた山行であった。


■ 群馬県 角落山(つのおちやま)(1,393m)&剣ノ峰(1,429m)、鼻曲山(はなまがりやま)(1,655m) 10月23日~24日 1泊2日 4名

角落山

上州の山に紅葉を期待して出掛けた。コロナが沈静化してきた休日ということで八王子JCT手前で早くも渋滞となった。松井田妙義ICで降り、妙義山の奇岩を見ながら霧積温泉Pに向かう。そこからは今日の宿・金湯館迎えの車で宿に行った。今日は剣ノ峰を経由して角落山を往復するコースだ。宿の女将さん曰わく、今年は紅葉が遅いとのこと。落ち葉でフカフカし曲りくねった道を登り、十六曲峠に到着。稜線に出ると風が強く冷たく感じた。尾根の巻道を行き、剣ノ峰手前で風を避け昼食をとった。剣ノ峰に登り、その先は鞍部まで崖のような急坂を下ることとなった。あまり目印も無く、落ち葉でトレースが消えている道を探りながら滑落しないように進んだ。地図上でわずかな距離に40分かかる理由が分った。鞍部からしばらく行き急坂を上りきると祠のある角落山山頂に到着した。北西に秀麗な山容の浅間隠山が大きく見えた。
宿は霧積温泉湯元・金湯館で森村誠一の「人間の証明」”僕のあの麦わら帽子は・・・”の舞台となった処だ。
2日目は鼻曲山に登る。十六曲峠分岐までは昨日と同じ道をたどり左に入って行った。良く整備された歩き易い道で、紅葉は少ないが秋めいた尾根筋を楽しみながら進んだ。鼻曲峠への急な道を登り上げると昨日登った角落山(中央)と右の剣ノ峰が良く見えた。(写真)山頂西の小天狗に行くと雑木林の奥に雪をかぶった大きな浅間山があった。雑木がなければ素晴らしい景観なのに・・・。西の方角には八ヶ岳連峰が横並びになっていた。中央道から見るのと逆の順番で。往路を金湯館に戻り、駐車場まで送ってもらった。温泉に入りたかったが、帰路の渋滞を考えパスした。天気の良い日曜のためか上信越道から渋滞が始まり、鶴ヶ島JCTを抜けるまで延々とノロノロ運転が続いた。渋滞はおまけで、2日間晴天で、特に2日目は風も無く秋らしい山行となった。


■ 山梨県 山伏峠(1,100m)~石割山(1,413m) 10月9日 日帰り 22名

石割山

コロナの緊急事態宣言下で会のバス山行を自粛していたが、落ち着いてきたため1年数ヶ月ぶりにバス山行を実施することとなり、22名が参加した。新東名を御殿場に向かうと雲一つ無い、また雪もない富士山がくっきりと見えていた。山伏峠のトンネルをくぐり稜線に登り上げる。石割山分岐に向かって登って行ったが、湿った粘土質の急坂が待っていた。分岐から奥ノ岳をピストンし、歩き易い稜線を辿った。(写真)木漏れ日の中を気持ち良く歩くことが出来た。道脇にはトリカブトがきれいに咲いていた。また所どころで緑の中に白く目立つ野菊が見られた。右手の方向には大きな御正体山がそびえていた。
石割山山頂で食事をとったが、正面に見えるはずの富士山上部は雲に隠れていた。石割神社への下り道は大きくえぐれた箇所があり、滑らないように慎重に降りた。石割神社では大岩の御神体を3度周回すると良いとのことで、きっちりとお参りをした。その後長い階段を下り、バスの待つ登山口に到着した。まずまずの天気に恵まれ、久し振りに会う人もあり話の弾む山行となった。


■ 長野県 乗鞍岳(3,025m)、焼岳(2,445m) 10月4日~6日 2泊3日 3名

焼岳

東北の山を予定していたが、天気があまり良くないようなので急遽乗鞍岳と焼岳に行く事とした。幸い宿もとれ、天気も良いようだ。松本ICを降りてから少し渋滞もあったが、ほぼ予定の時刻に乗鞍観光センターバス停に着くことが出来た。月曜日であるがすでに多くの車が駐まっていた。前日の日曜は混んだだろうなと思った。畳平に行くバス車中からハイマツの中の真紅のナナカマドを見ることが出来た。まず畳平から富士見岳に登る。雲一つ無い抜けるような青空の下、槍・穗髙連峰、笠ヶ岳までの稜線が望めた。肩ノ小屋からはごつごつした岩の道を登って行く。高度はすでに2,800mを越えているため、空気が薄く感じられた。剣ヶ峰山頂からの景色は素晴らしい。ただ、白山方面は雲が出ていた。畳平に下山し、予定のバスに乗ることが出来た。今日の宿は「休暇村・乗鞍高原」で、ワクチン接種証明により千円割引となった。
2日目の朝、今日は昨日よりすっきりとした快晴であった。ゆっくりと朝食をとった後、今夜の宿「中の湯温泉旅館」に行き車を駐めた。旅館から70m登ると焼岳登山口となる。登山口の駐車スペースはほぼ満杯であった。登り始めは緩やかな道であるが、次第に傾斜が増してくる。ブナ林を抜けダケカンバの中をもくもくと登って行く。ほぼ中間地点の広場に出ると視界が開け、焼岳山頂部が見えてきた。黄色くなったダケカンバを前景に笹原に拡がるナナカマドの紅葉が美しい。一歩一歩登って行くと左肩からガスを噴出している焼岳北峰が迫ってくる。(写真)道の周り一面にシラタマノキがびっしりと生えている。その中、所どころにクロマメノキが混ざっていた。山頂直下を右にトラバースして裏手を登って行く。いたる所から水蒸気が噴出していた。山頂に出るとまさに360度の展望で西穂~奥穂~前穂岳が眼前に、また下方には上高地、帝国ホテルの赤い屋根が見える。立ち入りが禁止されている南峰との間にエメラルド色の火口湖があった。大パノラマを見ながら昼食をとった後、往路を下山した。移設された「中の湯温泉旅館」はきれいで、露天風呂からは前穂岳、明神岳が見えた。
3日目は再び乗鞍高原に行き、三つの滝(善五郎の滝、三本滝、番所大滝)を巡り、「そば処・合掌」で天ざるそばを食べて帰路に着いた。焼岳は思っていたよりも変化に富んでいて魅力的な山であった。3日間良い天気に恵まれ、2山ともに紅葉・絶景を味わうことが出来た。


■ 山梨県 茅ヶ岳(1,793m) 9月27日 日帰り 3名

茅ヶ岳

当初5名での山行予定であったが、直前に足の不調で2名が不参加となった。夜半までの雨も上がり、富士山を見ると9合目辺りまで白くなっており、初冠雪であった。深田公園Pに着き、早速樹林間の湿った道を歩き始めた。女岩までは、ほぼなだらかな道で会話が弾む。女岩からは滑り易い急登となり、注意深く進んだ。尾根に出てしばらく行くと日本百名山・深田久弥終焉の地の石碑があり手を合わせた。茅ヶ岳山頂に着いたが周りはガスが立ち込め一部青空も覗いたが展望不良であった。(写真)
帰りは韮崎市と北杜市の市境尾根を下った。適度に湿りを帯びた尾根道は歩き易く快適に下った。周りは雑木が茂っていて南ア等の山並みは良く見えない。深田公園Pに戻ると無人販売ボックスが目につき、種なしベリーAとブルーベリージャムを買った。その後、武田乃郷・白山温泉に入り、帰路に着いた。風の無い暖かい日で、登山中Tシャツ1枚で過ごせた。5時間弱の歩きで、適度な運動となった。


■ 静岡県 富士山(3,776m) 9月23日 日帰り 5名

宝永火口

今年の6月に天城山を歩いた時、富士山に登ろうと話がまとまり、予定通り実施することが出来た。夜半に前線が通過したが、朝起きるとほぼ満月が綺麗に見えた。自宅を5時に出発し、約1時間半で富士宮新五合目に到着。すでに多くの車が駐まっていた。車を降りると風が冷たい。新六合目に向かってゆっくりと登り始めた。眼下に愛鷹山、駿河湾、伊豆半島が見える。空は快晴で山頂部も見えるが、風が非常に強い。瞬間的な突風には身体が揺らいだ。新七合、七合と登って行ったが、風に耐えて登る足運びが疲れてきた。八合目に辿り着いた時にはチームとしての登山スピードがかなり落ち、このまま山頂を目指した場合には、下山時刻が遅くなると思い、御殿場コースへトラバースして下山することとした。
皮肉なもので砂走館で昼食を食べ、スパッツを着けて砂走りを降りる頃には風も止んできた。午後になり雲が湧いてきたが、相変わらずの青空であった。宝永山山頂に足をのばして見上げると、宝永の火口壁が荒々しい。(写真)今日は休日のためか宝永山に登ってくる人達が多い。家族連れも多く見かけた。駐車場に戻ると多くの人、車でごった返していた。今回は強風のため中途で下山したが、37回の富士登山のなかで前回の強風&雨に続き2回目の経験となった。


■ 山梨県 釈迦ヶ岳(1,641m)~ 黒岳(1,792m) 9月19日 日帰り 5名

黒岳から

東北の山への足慣らしとして釈迦ヶ岳~黒岳を歩いた。前日まで台風14号の影響を受けたが、今日は良い天気になりそうだ。すずらんの里に駐車をして、府駒山経由で釈迦ヶ岳に登る。稜線に出たが周りはガスが立ち込めていて視界は無かった。それでも時々日差しがあり、暑くなる。道の途中に霧粒に光る蜘蛛の巣があり、トップで払って歩いた。我々は今日このコース初めての登山者のようだ。釈迦ヶ岳の山頂から南アの眺望を期待したが、ガスに遮られた。往路を戻り日向坂峠に下り、黒岳に登って行った。
広い稜線の周りはブナなどの広葉樹に囲まれ、まだ色づいていない葉々はまるで新緑のようだった。黒岳山頂の少し先の展望台に行くと河口湖の向こうに黒々とした富士山があった。残念ながら山頂部は雲に覆われていた。昼食後すずらん峠に下って行く途中で雲がとれ、全容を見ることが出来た。(写真)花の時季には賑わうであろう”すずらんの里”を横切り、駐車場に着いた。帰路、芦川農産物直売所に寄ったが、ほとんどの物が売り切れていた。河口湖畔では三連休中日ということでか、多くの車・人があふれていた。


■ 富山県 立山三山・浄土山(2,831m)、雄山(3,003m)、別山(2,874m) 9月12日~14日 2泊3日 4名

立山

日本三霊山の一つである立山三山に登ることとした。当初予定した日程の天気が良くなり、立山黒部アルペンルートの出発点・扇沢に向かった。アルペンルートは今年開業50周年記念とのことだ。日曜日だったためか、無料駐車場は満杯で臨時駐車場に駐めた。室堂ターミナルに着き、昼食にます寿司とおやきを買った。おやきは野沢菜入りを注文したのだが、何故かあんこ入りを渡されていた。約1時間で室堂山展望台に到着。五色ヶ原の向こうに槍・穗髙、笠ヶ岳、黒部五郎、薬師岳などを一望すること出来た。「浄土山」へは岩だらけの急な道をよじ登って行った。山頂から下方に今日の宿「一ノ越山荘」が見え、その先に明日登る大きな雄山がそびえていた。山荘は空いていて、ストーブの入った食堂でゆっくり過ごすことが出来た。
2日目、良い天気だが風の音が強い。6時に朝食をとり、予定通りの出発となった。「雄山」山頂目指して登って行ったが、吹きさらしの風が冷たい。岩陰に入るとホットした。眼下に広々とした室堂平、その先に大きな大日岳が見える。雄山山頂に着くと丁度神主さんが現れ、祈祷・お祓いが始まった。稜線伝いに「大汝山」へ歩む。風も弱まってきて、日差しが暖かい。大汝山は雄山より12m高く、立山の最高峰となる。そしてその次は「富士ノ折立」で、標高は「剱岳」と同じ2,999mである。そして内蔵助氷河を右下に見ながら「真砂岳」に登って行く。この頃には風も止み汗ばんできた。この辺りからは鹿島槍など後立山の山々が近い。真砂岳から大きく下り、別山に登り上げて行く。別山の山頂に出ると正面に迫力のある「剱岳」が迫ってきた。空身で別山北峰に行くと剱岳がさらに大きくなった。
別山乗越から雷鳥沢キャンプ場に向かって下って行く。剱に向かう人が多いのかすれ違う人が増えてきた。前回歩いた時にはトウヤクリンドウが有ったのだが見当たらない。途中、左を振り返ると今日歩いた峰々が見える。(写真)キャンプ場からは”みくりが池”まで150mほど石段を登って行ったが、最後の試練であった。2日目の宿「立山室堂山荘」に到着し、お風呂に入った後、早速完歩を祝ってビールを飲んだ。今日の累積標高差は上り987m、下り1,246mであった。
3日目、室堂始発のバスに乗り帰路に着いた。まず「薬師の湯」に浸かり、「そば野の花」で天ざるを食べ、直売所「寄って停まつかわ」で野菜などを買い、さらに「モンベル・あづみの店」で長野限定のTシャツを買った。天気に恵まれ、眺望を十分楽しむことが出来た山旅となった。


■ 愛知県 葦毛(いもう)湿原&神石山(325m) 9月6日 日帰り 5名

白玉星草

東海のミニ尾瀬と言われる葦毛湿原と、かって航空灯台があった一等三角点の山・神石山に出掛けた。出発時、少し小雨がぱらついたがその後青空が拡がった。定刻で広い葦毛湿原駐車場に着いた。早速、葦毛湿原の木道に足を踏み入れるとシラタマホシクサ(白玉星草)が咲いていた。花言葉は”純粋な心”とか。まさに星をちりばめたようだ。(写真)また、可憐なサギソウを1輪のみ見つけることが出来た。木道の終点から山道に入り神石山を目指す。途中5つのピークと鞍部があり、低山であるが変化があった。木々の切れ間からは豊橋市街地、浜名湖が見え高度感もあった。神石山の山頂は広くいくつかのベンチがあり、東側の展望が開けていた。同じ道を引き返し、葦毛湿原の外周を散策した。狭いながらもシラタマホシクサの群落は不思議な景観となっていた。
下山後、豊川稲荷にお参りすることとした。広大な境内は空いていてほとんど人気が無かった。奥ノ院には1000点以上の狐の石像が並んでいて独特の雰囲気であった。門前町でヤマサの竹輪と豊川いなり寿司を買って帰路についた。行動中は良い天気であったが、車での途中雨が降ったり、虹が出たりと不安定な空模様であった。


■ 岐阜県 西鎌尾根~槍ヶ岳(3,180m) 8月28日~31日 3泊4日 4名

西鎌尾根

安定しない天気予報であったが、当初予定を1日繰り上げ実施することとなった。新穂高の登山者用駐車場は満杯で、600円/6Hrの有料駐車場に駐めた。気温は低いが日差しが暑い中をまず「わさび平小屋」に向かう。途中、8月中旬の長雨で行けなかった笠新道の下山口を確認した。わさび平小屋前の木陰で昼食をとった。傍を流れる小川の水が冷たい。小池新道に入りしばらく登っていると雲が湧いてきて「シシウドヶ原」の手前では小雨がぱらついた。ほぼ予定の時刻に「鏡平山荘」に着いた。残念ながらガスに覆われ、鏡池からの展望は無かった。
2日目、快晴の朝を迎えた。小屋の窓から小槍、槍ヶ岳山頂のシルエットがくっきりと見えている。出発前に鏡池に行き水面に映る槍・穗髙の稜線を見た。弓折乗越に向かって登って行き、振り返ると逆光の中に北・西鎌尾根~穗髙の峰々が連なっている。稜線に出て丸く大きな双六岳を見ながら1時間強歩き、カラフルなテント場のある「双六小屋」に着いた。まず高度差215mの樅沢岳に登って行く。雲一つない快晴で山頂から北アの主立った山々が見渡せた。遠くに立山・剱岳も見える。左手に真っ赤な岩肌を見る硫黄乗越を過ぎ西鎌尾根を進んで行く。稜線を辿って行くと今日のゴール槍ヶ岳がだんだんと近くなってくる。(写真)千丈沢乗越から槍ヶ岳山荘へは350mの直登となる。一歩一歩を踏みしめながら登って行った。すれ違う人も少ない、歩行時間7時間50分のロングコースであった。山荘に入り、1,200円の生ビールで乾杯をした。
3日目、雨は降っていないが霧が立ち込めていた。朝食後、風が強いので太陽が出れば霧が晴れるかと期待したが当分変わらないようだった。未踏の人が二人いるため、槍の穂先に登ることとした。岩に取り付き慎重に登って行く。時々突風が吹くため、バランスを崩さないように注意した。前後に登る人も無くマイペースで登れた。山頂に着くと2名の人が居た。周りは真っ白で記念写真もぼけている。山荘に戻り、飛騨乗越から槍平小屋に下る。下っていると少し小雨が降ったが、その後霧も晴れ青空が出てきた。滝谷出合を過ぎ、白出沢出合からは林道歩きとなる。高度差2,130mを下り、歩行時間8時間で新穂高駐車場に着いた。今日の宿は平湯温泉の「中村館」だ。広い露天風呂にゆっくり浸かり、手足を伸した。
4日目、今日は帰るだけだが、「松代大本営地下壕」の見学に行く事とした。その前に農産物直売所・恋人の丘に寄り梨などを買った。地下壕見学の後、更埴IC近くの「蕎麦料理処・萱(かや)」に行き美味しい天ぷら蕎麦を食べた。双葉JCTから全線開通したばかりの中部横断道を通り帰宅した。長年温めていた「西鎌尾根~槍ヶ岳」を快晴のもとで歩くことが出来、達成感のある山旅となった。


■ 長野県 天狗岳(2,645m) 8月11日 日帰り 4名

天狗岳

12日以降は前線の影響で雨が続くみたいで、今日は貴重な晴れの日になりそうだ。諏訪南ICを降りてから唐沢鉱泉の駐車場に着くと平日なのに既に多くの車が路肩駐車をしていた。幸い先端まで行くと駐車スペースが有った。人気の山のようだ。約2時間登り第1展望台に着いた。南側に赤岳を中心とした南八ヶ岳の峰々を一望できた。西尾根を登って行くと第2展望台がある。西天狗岳頂上直下の100mほどは岩の間をよじ登るかたちだ。岩が乾いているため快適に登れた。山頂は広く、東天狗岳が間近に見える。根石岳へのなだらかな稜線が美しい。(写真)山頂で昼食を摂ったが、標高が高いため半袖一枚では寒く、一枚上着を羽織った。東天狗岳に行くと黒い柴犬を連れた人がいた。”きち”と言う名だとかで、一緒に写真を撮ってもらった。
下りは中山峠経由で黒百合ヒュッテを目指す。ヒュッテは改装中のようだ。ヒュッテからの谷を下る道は岩がゴロゴロした沢にあり、加えて苔が着いたり湿っているため滑り易い状態であった。こんな所で滑ると大ケガをするなと思い、慎重に足を運んだ。コースタイムの1.5倍の時間がかかった。前回は雪の上をスムーズに歩いたので、こんなに苦労するとは思わなかった。かなり遅れて唐沢鉱泉に帰着すると、ほとんどの車がいなくなっていた。唐沢鉱泉の裏手に光苔の群生があるということで見にいった。暗い穴の中で怪しく光っていた。車に乗り帰路についたが、外気温は21℃を示していた。閉め切った我が家は暑くなっているだろうなと思った。


■ 山形県 月山(1,984m)、鳥海山(2,236m) 8月5日~8日 3泊4日 5名

鳥海山

東北の山旅、初日は羽黒山に向かった。庄内あさひICを降り羽黒・随神門Pに車を駐め、車外に出ると強烈な午後の日差しを感じた。観光気分で表参道杉並木から羽黒山頂を目指す。延々と続く石段は2,446段とのことである。登り始め、しばらく行くと国宝の五重塔が聳えている。山頂の三神合祭殿にお参りをして下山。途中の茶店でかき氷を美味しく食べた。初日の宿は「宿坊・大進坊」で広い部屋に泊まり精進料理を味わった。
2日目、早朝5時からお祓いを受け、食後、月山8合目に向かった。今日も朝から日差しが熱い。池塘が点在する弥陀ヶ原の木道を進み、ゆるやかな道を通って佛生池小屋に到着。途中多くの花が咲いていたが、ハクサンシャジン群落の薄い青がきれいであった。小屋から先も一ヶ所・行者返しを除き急な所は無く、頂上の月山神社本宮に着いた。ここで参拝・お祓いを受け、その後神社横の三角点に登った。高い木々が無く広々とした山容を見ながら駐車場に戻った。今日の宿は「にかほ市温泉保養センター・はまなす」で、少し濁り湯の温泉に浸かり疲れをとった。
3日目、行程が長いので朝食は各自で摂って5:15に宿を出て矢島口の祓川ヒュッテに向かった。ところが何と道がゲートで通行止めとなっていた。なんてことだ!嘆いても仕方がないので急遽象潟口に変更し、鉾立Pに転進した。駐車場に着くと土曜日と言うこともあってか既に多くの車が駐まっていた。賽ノ河原あたりには緑の中に咲くニッコウキスゲが鮮やかであった。御浜小屋からはきれいな鳥海湖を見下ろすことが出来た。七五三掛(しめかけ)から千蛇谷コースに入って行った。谷に下り、250mほどの急登となる。その先に山頂が見えている。(写真)御室頂上小屋に着くと多くの人で賑わっていた。昼食後、落石に注意しながら岩だらけの新山に登った。その後、七高山に登り帰路は外輪山コースを下った。日本海を見ながら下ることになる。
象潟口コースのフルコースを歩いたため、歩行時間は9時間半、3万7千歩となり、宿到着が遅くなる旨の連絡を入れた。宿は「象潟夕日の宿・さんねむ温泉」で、アワビ・鳥海御膳にオプションとして岩かきをつけた。 登山口の変更により歩きごたえのある鳥海山登山となったが、素晴らしい天気に恵まれ、思い出深いものとなった。


■ 山梨県 三ツ峠山(1,785m) 7月24日 日帰り 4名

ウチョウラン

8月に行く山の顔合わせ・足慣らしとして三ツ峠山に西桂から登ることにした。標高差は935mである。西桂ICを降りて「いこいの森」に駐車した。車道を離れ達磨石を通過し大曲りにさしかかる頃には、汗びっしょりとなった。標高千mを越えると吹く風も冷たくなり、馬返しを過ぎ八十八大師に着いた。そこには多くの地蔵さんが赤い衣を着けて並んでいた。その先は屏風岩で何名かのクライマーが取り付いていた。急な階段を登り上げると三ツ峠山荘前に出た。今日は山荘は閉まっていて、犬小屋の犬もいなかった。食後まず木無山に向かった。途中、絶滅危惧種の小さなウチョウランが咲いていた。写真を撮るとこれまた小さな蜂が写り込んだ。(写真)
引き返して開運山に登る。階段状に整備された道を一歩一歩登った。山頂から大きく見えるはずの富士山は残念ながら雲の中だった。その後、御巣鷹山に向かい、三山周遊となった。三山をまとめて三ツ峠山と呼んでいる。下りは汗をかくことも無く快適であったが、高度を下げるにつれ暑さを感じるようになった。帰路の伊豆縦貫道下りは空いていたが、連休のためか上りは高速入口からずっと渋滞していた。
今回のコースはかってメインであったが、今では御坂口がポピュラーとなっている。ただ、要所々に石仏、石碑、小さな神社などがあり、単調な登りに刺激を与えてもらった。木陰で立ち止まり、下界が猛暑のなかで涼風を感じた山であった。


■ 福島県 磐梯山(1,816m)、安達太良山(1,700m) 7月18日~20日 2泊3日 4名

安達太良山

前日に東海地方も梅雨明け宣言となったが、東北地方は既に梅雨明けとなっており、3日間天気が良さそうだ。いつもより早く出発し、猪苗代磐梯高原ICで降りて八方台登山口に向かった。9:30に到着したが日曜のためか広い駐車場は満杯であった。奥にかろうじて1台分のスペースを見つけた。広くなだらかな道を歩き始め、まず中ノ湯跡に到着。道の横に水が湧いていたが、熱くはなかった。中ノ湯跡を過ぎると急登となり、尾根に出ると幾分か緩やかになったが、延々と同じような道をたどった感がした。汗がぽたぽたと滴り落ちる。途中で昼食をと思ったがそれらしい場所がなく、けっきょく弘法清水小屋まで行った。小屋の中で昼食・休憩をすることが出来、お茶までサービスしてもらった。小屋から30分ほど登ると磐梯山頂上に着く。そこには何故か多くの赤トンボが舞っていた。山頂からの展望は良く、猪苗代湖、裏磐梯の湖沼群が眼下に拡がっていた。再び弘法清水小屋に戻り、湧いている水を飲んだが冷たくて美味しかった。その後お花畑コースを通って下山したが、あまり花は無かった。同じ道を下り駐車場に着くと数台の車しか残っていなかった。今日の宿は裏磐梯の秋元屋旅館で親切なご夫婦が迎えてくれた。
2日目、朝食を6:30に頂き、沼尻登山口に向かった。マップコードでナビを設定していたが私有地に入り込み、幸いにもいた人に教わって修正することが出来た。今日の駐車場はガラガラである。白糸の滝展望台を経由して45分で硫黄川への分岐に着いた。帰路は川から疲れた足で登り上げてくることになる。分岐から船大明神まで特段の目印も無い約2時間の登りであるが所々のハクサンシャクナゲに癒やされた。尾根に登り上げると沼ノ平の雄大な景色が目に飛び込んできた。前方のごつごつした岩山・船明神山によじ登ると牛ノ背から安達太良山・乳首が見えてきた。乳首の上には多くの登山者の姿があった。牛ノ背にでると東からの登山者で賑わっていた。私達のコースはマイナーのようだ。安達太良山を後にして馬ノ背を通って鉄山避難小屋に向かう。左手は切れ落ち沼ノ平が拡がっている。小屋から少し下がって南東を見ると沼ノ平越しに安達太良山が望める。(写真)反時計回りに歩いた景色である。ザックを外して胎内岩をくぐり、湯の花採取場のある硫黄川に下って行った。歩行25,800歩、7時間で駐車場に戻った。今夜の宿は中ノ沢温泉・磐梯西村屋で、ゆっくりと露天風呂に浸かった。
3日目、会津若松ICを降り、鶴ヶ城の見学をした。その後、飯盛山に向かい、さざえ堂の中を歩き、白虎隊墓所にお参りをした。3日間好天の続いた山行であったが、帰路平地での気温は37℃を示すこともあった。安達太良山の変化に富んだ縦走が印象に残る山旅であった。


■ 長野県 入笠山(1,955m) 7月16日 日帰り 13名

入笠湿原

梅雨明け間近の予感のなか、新御殿場ICを経由して河口湖方面に向かった。御殿場は霧、向かう先の山々は雲の中であった。今日の天気は良いはずだったが。沢入登山口に着くと平日であるが既に多くの車が駐まっていた。日差しはあるがガスがまだ上がりきっていない。歩き易いカラマツ林の道を入笠湿原目指して歩き始めた。山彦荘前で休憩し、御所平峠へ。クリンソウが多く見られたが穂先を残しほぼ花は終わっていた。今年は7月初旬が見頃だったようだ。元スキー場の草原を登って行ったがニッコウキスゲ他多くの花が見られた。ヤナギラン、シモツケはこれからのようだった。開花すれば見事だろうと思った。大阿原湿原への道をたどり、途中から入笠山に直登した。山頂には多くの人がいた。周りの山々には雲がかかり展望は無かった。
マナスル山荘への道を下り、入笠湿原を散策した。この頃になるとガスも晴れ夏空となった。(写真)湿原ではアヤメが丁度見ごろとなっていた。梅雨明けのようだ。今年6月中旬にスズランを見ようと企画したが雨で流れた。来年は是非とも実現させたい。車3台での定例山行であったが、色々な花を眺め、約4時間の歩行で気持ちの良い汗を流すことができた。 帰路立ち寄った双葉SAの気温は33℃でいきなり夏が来た感じがした。


■ 山梨県 大菩薩嶺(2,056m) 7月11日 日帰り 4名

大菩薩峠

長泉沼津ICから東富士五湖道路を通ってセブン河口湖店まで40分とアクセスが良くなった。上日川峠に着くとロッジ長兵衛の前の駐車場に2台分のスペースが残っていた。身支度をしていると続々と車が登ってきた。今日は日曜日で多くの若者達が来ているようだ。緑濃い林間の道を福ちゃん荘に向かって歩き始める。その後、唐松尾根を登り雷岩を目指す。周りの山々にはガスが立ち込めているが日も差してきた。中腹まで来ると大菩薩湖が見えてきた。雷岩からの展望を期待したが、残念ながら富士山、南アは雲の中であった。稜線上に吹く風が気持ち良い。大菩薩嶺山頂にいると入れ替わり立ち代わりの若者達で賑わった。これは密の状況になりそうだなと思ったが・・・
青空に夏の雲といった感じの稜線散歩を行い、賽ノ河原で昼食をとった。日陰がなく日差しが熱く感じられる。大菩薩峠に着き、定番の写真を撮った。(写真)介山荘の前に百名山の暖簾がかかっていて、しばしの百名山談義となった。広い道を話しながら下って行った。
大菩薩の湯にゆっくりと浸かり、道中の金子農園直売所に寄り桃とスモモを買って帰った。朝の天気予報では午後3時からは雨となっていたが、全くその気配は無く好天の一日であった。約4時間歩行の手軽なハイクを楽しむことが出来た。


■ 群馬県 三国山(1,636m)、長野県 苗場山(2,145m) 6月30日~7月2日 2泊3日 4名

苗場山

梅雨本番となってきて10日間予報はほとんど雨である。苗場山方面で6/30と7/1のみ晴れが期待され、これを外すと今年も無理と6/29に判断し、宿の予約をした。圏央道に入ると事故渋滞の情報が入り、入間~狭山PAの間で45分の遅れとなった。月夜野ICで降り、三国峠登山口を目指した。到着すると霧雨が降っていて、雨具を着けての出発となった。歩き始めると雨は止んだが霧は晴れない。三国峠から上は木製の階段が続いている。傾いている板もあり下山時が思いやられる。途中色鮮やかな山ツツジが咲いていた。また、ニッコウキスゲもちらほらと目立っていた。山頂での展望も無く早々に下山し、秋山郷の民宿・丸山荘に向かった。
2日目、朝食を5時から頂き、6時に出発した。雨は降っていなかったが三合目の駐車場に着くと霧雨となった。昨日と同様に雨具を着けて出発したが、雨はすぐに止んだ。登り口は木の根が張っているが歩き易い道だった。合目ごとに立派な標柱が立っていて励みになる。七合目あたりに来ると日が差してきて青空の下遠くの山並みも見えてきた。クサリ場の手前にはシラネアオイ、キヌガサソウが咲いていた。胸突八丁と呼ばれる急登を抜けると高層湿原が拡がる九合目の坪場についた。木道を進むと多くの池塘が現れ、水面が群青色に輝いていた。(写真)西の方角には池塘越しに鳥甲山の全容が望まれた。標高2,000mに立っているとは思えない景観であった。木道のそばにはチングルマ、ショウジョウバカマ、ワタスゲなどが群生している。山頂に向かっていくと残雪が出てきて雪渓を渡る箇所もあった。山頂では冷たく感じた風も帰路高度を下げて行くと爽やかな風に変わっていった。民宿・丸山荘に下山の報告をして、切明温泉・雄川閣に入った。今日の泊り客は私達だけだった。温泉・露天風呂に浸かり、シェフ解説付きの品々を味わった。ジビエ料理として熊、鹿、猪のしゃぶしゃぶが出てきた。
3日目、宿の下の河原に温泉が湧いている。スコップを借りて行ったがあちこちに既に掘られているので使うことなく、川そばの温度調節が出来るプールを選んで足湯とした。足元の砂地から温泉が湧き不思議な感じだ。宿を後にして「天池」に行った。緑に囲まれた池で鳥甲山が近くに見える。池を周回する途中にわらびが多くあり、手一杯の収穫となった。道の駅・信越さかえに寄ったあと、中野屋・塩沢店でへぎそばと舞茸天ぷらを食べ、塩沢石打ICから帰路に着いた。赤城高原SAを過ぎると雨が降り出してきた。太平洋側は相当雨が降っているようだ。静岡県に入ると激しい雨となった。梅雨の隙間の好天に恵まれた山行であった。


■ 静岡県 天城山・八丁池(1,237m) 6月26日 日帰り 16名

天城ツツジ

梅雨の最中心配された予報も良くなり、7時半、狩野川公園に集まり車4台に分乗して天城隧道に向かった。隧道横から天城峠に登り上げると、根張りの良いブナの大木が迎えてくれた。向峠への道を歩むと深緑の中に色鮮やかな天城ツツジが現れてきた。今回は一部落下し始めている木もあるが、丁度満開のようであった。(写真)ヤマボウシ、つるアジサイも見ごろであった。上り御幸歩道からコマドリ歩道に入り、青スズ台に登って行った。青スズ台の周りはアセビが大きくなり、展望が悪くなっていた。ここで昼食をとったが、新しく入った会員で潜り漁の達人が大量のサザエを持ってきてくれていた。私は2個頂いたが、山頂でサザエを食べたのは初めてであった。
八丁池に行き周囲を少し歩き水神さんを見てきた。下山は下り御幸歩道を使った。ブナの大木にはいつ見ても素晴らしいと思う。白砂林道を横切った後は道が荒れていて歩きにくい。水生地に戻り、運転手は天城隧道まで車を取りに行った。一時空が暗くなった時もあったが、雨にも降られず、しっとりとした天城山中を花を愛でながら楽しく歩くことが出来た。遅く出発し2万3千歩の歩きであったが、早めの帰宅となった。これは近場の山行の魅力かも知れない。


■ 山梨県 甘利山(1,742m)、千頭星山(2,139m) 6月15日 日帰り 11名

甘利山

二転三転した天気予報であったが、午後3時まで好天が期待されると判断し、会山行を車3台で実施することとした。まず最初にハプニング、霧でホワイトアウトした新東名を御殿場で降り、須走ICに向かうと東富士五湖道路が通行止めであった。山中湖畔を走り合流場所のセブン河口湖店に行った。韮崎ICで降り、甘利山登山口Pを目指す。さわら池から先が通行止めで小武川林道に迂回した。これは折り込み済みであったがかなりの距離であった。登山口周辺から「レンゲツツジ」が咲いていた。青空の下、雲間から富士山の頭だけが見えていた。甘利山直下の高原にはレンゲツツジが拡がっていた。(写真)道沿いにはつやのある黄色の花が群生していて、「ウマノアシガタ」との標示があった。甘利山から少し下って奥甘利山への急勾配を登って行った。奥甘利山には山ツツジの大株があり丁度見ごろであった。御所山分岐への急な尾根を登り上げるとその後千頭星山へは広い稜線散歩のような草原が続いていた。下の方では既に散っていた「ズミ」の白い花が残っていた。カラマツ林の深緑が美しい。
予定時刻に千頭星山に着いてお昼を摂った。林に囲まれ展望はない。風は無いが冷えた汗で冷たく感じた。山頂をあとにして下山し始めると突然パラパラと雨が落ちてきた。ザックカバーを取り付け傘を差してしばらく歩くうちに止んでしまった。通り雨のようだ。来た道を引き返し、予定時刻よりも早く駐車場に戻った。全体を通して登山道は整備されており、非常に歩き易い道であった。天気の大きな崩れも無く梅雨・晴れ間の貴重な山行であった。


■ 栃木県 那須岳・茶臼岳(1,915m)、朝日岳(1,896m)、三本槍岳(1,917m) 6月7日~9日 2泊3日 3名

那須岳

なかなか安定しない天気予報であったが、4日前に1日日延べして那須岳に行く事とした。当初4名で行く予定であったが、直前のケガで3名となった。那須ICで降りて那須ロープウエイ先の「峠の茶屋P」に向かった。ロープウエイ山麓駅まで10分ほど歩き乗車すると一気に300m上昇した。車窓からは雄大な景色が見渡せた。山頂駅からゆっくりと1時間登ると茶臼岳山頂に着いた。少し北に下ると明日歩く予定の隠居倉、三本槍岳、朝日岳などの全容を見ることが出来た。(写真)峰の茶屋跡を経由して「三斗小屋温泉・煙草屋旅館」に入った。早速露天風呂に向かった。一人先客がいたが広々としていて湯温も快適であった。遮るものの無い正面に「流石(ながれいし)山」~大倉山~三倉山のきれいな稜線が望めた。これからの7月は花畑となるそうで事前に計画を作成したが、北側からの林道が通行止めと判り断念した。いつかは行って見たいとの思いである。夕食後、山並みに沈む夕陽が綺麗だった。
早く目覚めたため露天風呂に浸かり、爽やかな朝を感じた。今日はまず隠居倉まで1時間強の登りとなる。登り始めるとイワカガミが点在していた。ピンクだけでなく白色もあった。そのうちにシャクナゲの塊が現れてきた。背の低い木々に密集して咲いており覗き込む感じであった。隠居倉の山頂に立つと昨日歩いた茶臼山からの道を俯瞰することができた。また北にはこれから行くどっしりとした三本槍岳があった。熊見曽根を経由して清水平方面に向かう途中、ゆったりとしたカールから三本槍岳への道筋が一望でき、1時間強で歩けるのが不思議に思えた。三本槍岳の山頂からの展望は開けているが、少しかすみがかかっており方位盤で山座同定を行った。来た道を引き返し、朝日岳に登った。南に対峙する茶臼岳の荒々しい山容が雄大であった。峰の茶屋跡までトラバースして、峠の茶屋Pを目指して下降した。コースタイム35分となっていたが55分かかってしまった。私達の足が遅いのか?? それともしゃべりが多い? 今夜の宿は峠の茶屋Pから5分の「休暇村・那須」である。夕食前の湯上がり後ビールで乾杯をして美味しいワインを頂いた。
3日目、今日の天気が一番良いのか?朝日がまぶしい。那須ICから宇都宮ICに移動し、大谷資料館に入った。地下内部の気温7℃ということで、山で着なかったフリースを引っ張り出した。その後、平安時代の石仏のある大谷寺を見学し、「大谷そば」で豚ニラそばを食べて帰路についた。梅雨の晴れ間の3日間、木々が茂ってなくコース上の見通しが良いため、目標地をはっきり捕らえて歩けた山行であった。


■ 長野県 飯盛山(1,643m)、小川山(2,418m) 5月28日~29日 1泊2日 3名

小川山

シャクナゲの開花を狙って小川山に行くこととした。麓の「金峰山荘」に泊まる予定で、初日は飯盛山に登り展望を楽しんだ。須玉ICから40分ほど走り、獅子岩登山口Pに着いた。広い駐車場から正面に八ヶ岳連峰が見渡せた。すぐそばの獅子岩辺りには少し盛りを過ぎたレンゲツツジが咲き誇っていた。良く整備された歩き易い道を登り、まず平沢山に登り次に飯盛山へと向かった。山頂には素晴らしい展望が待っていた。見るとホットする富士山、甲斐駒を中心とした南ア、近くの八ヶ岳、北方には浅間山が見えた。雪のある時季の景観も素晴らしいだろうと思った。そばにある大盛山にも足を延ばした。14:00頃川上村の金峰山荘に入り、風呂に浸かったあと早速ウッドデッキで寛ぐこととした。正面に新緑に囲まれた岩壁を望みながらまずは生ビールで乾杯をした。同行者が持ってきてくれた空豆が美味しい。次はオーストラリアから直送されたスパークリングワインを味わった。その後はバーボンであった。
早朝出発を予定して朝食を5時からと宿にお願いしたところ、快く用意して頂いた。金峰山への道を少し進み、小川山への道に入ると直ぐに急登が待っていた。昨日の酒が残っているのか直ぐに喉がカラカラになる。ミツバツツジが咲いている中を進むとハシゴが懸かった岩場が現れその後カモシカコース分岐に1時間20分かけて到着した。この辺りから周りはシャクナゲの木に囲まれてくるが花はあまり多くない。小川山に向かってさらに進むとシャクナゲの花が増えてきて、花のトンネルを潜るような所もあった。分岐から山頂まで2時間10分ひたすら登った。時折薄曇が拡がる天気で気温が低いのが救いであった。山頂からの展望は無かったが途中開けた所があり、南には大きな金峰山・五丈岩が見えた。同じ道で下山をする。下りは息も弾まず花を愛で風景を楽しむ余裕が出てくる。分岐から下の辺りでロッククライミングをしている人達を遠目に見ることが出来た。(写真)高度差850m、歩行時間6時間20分であった。前日の酒のせいもあってか思ったよりも歯ごたえのある山であった。ただ2日間梅雨の晴れ間となり花々を楽しむことができた。「かわかみヘルシーの湯」で汗を流し、予定よりも早く帰宅することができた。


■ 滋賀県 伊吹山(1,377m) 5月22日~24日 2泊3日 3名

伊吹山

明け方までの雨、あがるはずだったが小雨がぱらつく中を出発した。しばらく走ると晴れてきた。1日目は琵琶湖そばの「天吉寺山」に登ることにしていたが、ヤマヒルが出るとの記録を見たため急遽取り止め、伊吹山ドライブウエイを使って伊吹山山頂を周遊することにした。関ヶ原ICを降り10分も走ると入口ゲートとなる。ガスのかかった道を進むとますます濃くなり数メートル先しか見えなくなった。山頂直下のスカイテラスに着いたが、さてさてどうしよう?何名かの登山者が入山して行った。雨は降りそうにないので、私達も西登山道から山頂を目指した。約40分で山頂に着き、一等三角点を確認後、東登山道を下った。スカイテラスで暖かい伊吹そばを食べて下山し、関ヶ原歴史資料館などを見学して湖北・湖畔の「料理旅館うをよし」に入った。明るい三階角部屋から正面間近に竹生島が見える。食事前に2000年産のワインを空け、前日誕生の人を祝った。
2日目、登山口・三之宮神社横の駐車場に行き、三合目までのタクシー会社に電話したところ、今日は運転手が休みで配車出来ないとのこと。タクシーが使えないと1時間30分ほど行程が遅れるがやむなく出発した。 事前の天気予報は朝から晴れだったが、ガスがかかっている。人気の山で日曜日のためか多くの若い登山者がいた。その中で身軽なトレランの人も多い。五合目を過ぎると登山道に石が多くなり、それに湿った粘土質の土が付き非常に滑り易くなっている。登りは未だしも下りが思いやられる。六合目から上は急登が続いた。ガスで景色の見えないなかを黙々と登った。多くの登山者がジグザグに登っており、富士登山のようであった。昨日見慣れた山頂に着いたが、展望は得られなかった。風を避けて昼食をとり、下山し始めるとガスが晴れ青空が見えてきた。登って来た道、下界の様子を遠くまで見ることが出来た。五合目まで下りて振り返ると霧の晴れた伊吹山が望めた。(写真)タクシーを使う当初行程より1時間遅れで駐車場に戻った。高度差1,163m往復、6時間30分の歩行時間であった。
今夜の宿「かんぽの宿・彦根」に入り、最上階のお風呂から大きな琵琶湖、そしてひときわ高い伊吹山を見ながら疲れを癒やした。夕食時、琵琶湖に沈む大きな夕日を見ることができた。
3日目はゆっくりと朝食を戴き、国宝・彦根城、養老の滝を見学して帰宅した。当初の天気予報より半日遅れた天気となり、山頂から開けた展望を見ることが出来なかったが、幸い3日間雨にも遭わず、滑り易い道を無事歩き通すことが出来、達成感のある山行となった。


■ 静岡県 青笹山(1,550m) 4月24日 日帰り 4名

青笹山

新静岡ICで降り、有東木集落を通って葵高原駐車場に予定より30分早く着いた。既に7台ほどが留まっていた。舗装された林道を地蔵峠入口まで(標高差260m・約1時間)ゆっくりと歩いた。山道入口には熊出没注意の看板があり、腰の熊避けスプレーを確認した。今回のコースは葵高原を起点として青笹山まで①~⑳の標識がたっている。尾根を登っていくと途中に崩落個所があり、上部クマザサの中へ迂回した。尾根道がなだらかになり地蔵峠に到着。仏谷山に向かい登り始めると左手の樹間から端正な富士山が見えた。(写真)雪もかなり少なくなっている。仏谷山からはあまり傾斜のない稜線で、風もなく爽やかな散歩道のようだった。少し下って細島峠を経て無名の峠に着く。そこから約30分、うつろぎ山を経て青笹山に到着した。
山頂からの展望は良いが、春霞みがかかっている。それでも北東に富士山、毛無山、北西には白い南ア(聖岳、赤石岳、荒川岳)、大無限山、笊ヶ岳などが見えた。下りは無名の峠から葵高原Pを目指す。途中、一面に苔むした一帯があった。少し乾燥気味であったが癒される光景である。また、足元を良く見ると小さな花々が咲いている。青いラッパ状の花の群落もあり、ヤマエンゴサクとのことだった。コースタイムをかなりオーバーしてやっと駐車場についた。ヤマヒルを警戒していたが遭遇することは無かった。梅ヶ島温泉の黄金の湯で汗を流し、帰路についた。


■ 三重県 秘境・大杉谷 4月18日~20日 2泊3日 5名

大杉谷

日本三大峡谷のひとつに数えられる「大杉谷」に出掛けた。出発前日まで雨で初日の天気が心配されたが、近づくと晴れとなり、3日とも快晴予報となった。御在所SAでお昼用に「焼き鯖棒寿司」を買い、大宮大台ICを経由して大杉谷登山口に向かった。登山口で昼食をとり、宮川第三発電所の横を通って登山道に入っていった。すぐに大日嵓の絶壁を穿ってクサリが設置された回廊となった。川面までかなりの高さにあり、まずは慎重に歩を進めた。1時間ほど歩くと京良谷出合で河原に降りることができ、一息をついた。
はるか上から水しぶきを上げて流れ落ちている千尋滝は新緑に囲まれ輝いていた。要所にはクサリが設置されている道を進んでゆき、猪ヶ淵にたどり着いた。奥に滝があり、幻想的な雰囲気をまとっていた。(写真)さらに進むと平等嵓の大岩壁がそそり立っていた。平等嵓の吊り橋を渡り、岩壁を見ながら登っていくと、赤い屋根の宿・「桃の木山の家」が現れ吊り橋を渡って到着した。今日、明日の泊り客は我々だけとのことだった。ヒノキ風呂で汗を流し、まずは乾杯をした。
2日目、今日は行程に余裕があるため、ゆっくりと景観を楽しみながら、安全第一で歩く事とする。40分ほどで日本の滝百選の「七ツ釜滝」に到着。上部に大きく3段、下部に4つの釜がある。と言っても見ないと分からないか?その先は山肌が大きく崩落し大きな岩が積み重なった「崩壊地」である。赤印を頼りに通り抜け、光滝、隠滝を経て堂倉滝に着いた。白く豪快な滝、エメラルド色の水面を見ながら宿のちまき弁当を食べた。時折、滝のしぶきが風にのってやって来る。ここから川を離れて粟谷小屋に行く予定だったが、ただ山道を登るだけなので省略して宿に帰ることとした。今朝来た道をたどり14時過ぎには宿に戻った。風呂はこれから沸かすとのことで、早速、ビール、バーボンに取りかかった。
3日目、今日は初日に歩いた道を帰る。初日は登りの道であったが、今日は下りとなり、クサリ場は注意しなければならない。途中、岩から滴る水で濡れた箇所もあり、集中した。最終に近い大日嵓の回廊は巨大な滑り台の上部を横断するようで、透き通って青い川は素晴らしいが、歩きながら見る訳にはいかない。お昼前、無事に登山口に帰った。雄大な峡谷を眺めながら7つの滝を見て11本の吊り橋を往復したことになる。登山口から1時間ほど車で走り、「奥伊勢フォレストピア」で入浴し、そばにあった店で遅めの昼食となった。3日間ずっと良い天気で、峡谷の涼風を感じながらの山旅であった。


■ 山梨県 九鬼山(くきやま)(970m)~ 馬立山(またてやま)(797m) 4月12日 日帰り 5名

九鬼山

4/10に御殿場JCTと新御殿場IC並びに須走ICへのバイパスが開通した。今日はその道を初めて走ることとなる。JCTを通過すると前後に車がいなくなった。そのままバイパスで東富士五湖道路に入り、都留ICで降りた。古風な落合水路橋の傍に車を留め、九鬼山に向かって登り始めた。登山道の脇には「マムシ草」が群生していた。また、「一人静」の白い可憐な花も多く見られた。弥生峠までジグザグの登りだったが、非常に歩き易い道だった。
峠から明るい尾根を歩き、九鬼山の山頂に立った。地図を見ると山頂直下にリニア実験線のルートが記されていた。九鬼山は「秀麗富嶽12景」の一つとされていて、きれいな富士を望むことが出来た。(写真)札金峠に下り馬立山に向かう。暑くもなく寒くもなく風が爽やかで、回りを見渡すと山桜、山ツツジ、木々の新芽、新緑が山をおおっている。馬立山でお昼を食べていると初めて一人の登山者と遭遇した。彼は言葉も交わさず足早に猿橋方面に去って行った。
下山は尾根つたいに田野倉方面に向かった。400m弱の下降であるが、途中アップ・ダウンもあった。下山中の道沿いには小さく青い「筆リンドウ」が数多く咲いていて、単調さを紛らわせてくれた。ほぼ予定通りに駐車場に戻り、「ホテルスターらんど」で汗を流し、帰路に着いた。都留ICから新東名への道筋はほとんど車も無く、非常にスムースに移動することが出来た。春を十分に感じることができた山行であった。


■ 長野県 栂池自然園(1,920m) 3月18日~19日 1泊2日 5名

栂池自然園

岡谷JCTを過ぎ塩尻のトンネルを抜けると今まで青空だった視界が真っ白となった。”天気予報と違うじゃないか”と思いながらしばらく走っていると雲間からアルプスの山並みが見え始め、鹿島槍を中心とした素晴らしい景観が現れた。安曇野ICで降り、栂池高原に向かうと白馬三山などの雪山が大きく迫ってきた。宿・「松葉山荘」に着き、身支度を調え「前山遊歩道入口」を目指した。路上から遮る物も無く白馬三山が望めた。入口付近は南斜面のためかほとんど雪が無かった。登り上げて行くとスキーのジャンプ台が有り、栂池高原の家並と白く輝く白馬三山が一望できた。ジャンプ台から先の北側は雪原となっており、スノーシューを着けて進んだ。急な西斜面を下ると「塩の道」に降り、歴史遺産・牛方宿に到着した。その後福寿草の咲いていた道路を北上し、雪に覆われた「ウッドチップロード」をスノーシューで約1時間周回し、宿まで帰った。宿の主人はガイド、山岳救助をしていて、ネパール・メラピーク(6,476m)には夫婦で登ったとの事でした。
2日目、ゴンドラ・イブで8時に出発し、ロープウエイに乗り継ぎ標高1,825mの栂池自然園に降り立った。乗鞍岳、小蓮華山、そして向かう先に白馬岳が聳えている。今日は風も無く素晴らしい天気だ。最初は左手の1,900mピークに登ることとした。踏み跡のない純白の雪原を進んだ。山頂で景観を楽しんだあと、楠川に向かって下りた。その後緩やかな斜面を西に進んで行った。気温も高く、日差しが強いため汗ばんできた。額から汗が流れ、ゴーグルを外して拭き取った。2,015mの展望ヶ所を目指して進んで行ったが、意外と時間がかかり、白馬岳上空には雲が増えてきたため展望は期待出来ないと判断し、引き返すこととした。目指した稜線には雪庇が張り出していた。(写真)サクサクとした雪面を楠川に向かって快調に下り、雪に埋もれた川の横で乗鞍岳を見ながら昼食をとった。食後、栂池自然園駅に向かい、予定通り12:30のロープウエイに乗ることができた。
下山後は車で5分ほどの「若栗温泉」に行き、汗を流して帰路についた。早春とは思えないポカポカ陽気の雪原を闊歩でき、”これぞスノーシュー・ハイク”といった感じであった。ロープウエイの運行は3月からだが、その前の2月頃にパウダースノーを求めて、ゴンドラ終点・栂ノ森から自然園に入るのも面白いかも知れない。


■ 長野県 入笠山(1,955m) 3月11日 日帰り 4名

入笠山

二重丸等圧線の高気圧がすっぽりと日本列島を覆う予報で、展望の山・入笠山に向かった。富士見パノラマリゾートのゴンドラに乗り、740m上昇する。ゴンドラの窓から八ヶ岳を正面に望むことが出来た。山頂駅に着いたが、朝早いためかほとんど人影が無かった。思ったより積雪が少なく、スノーシューを着けないで歩き始めた。アカノラ山の北側を回り、入笠湿原に降りて行った。拡がる雪原と樹木、青空がきれいだ。御所平峠に向かい、入笠山に登り始めた。途中勾配が急になり凍っているところも有ったため、チェーンスパイクを履いた。
山頂に到着すると360度の大展望が待っていた。中央アルプスが白く輝いていた。(写真)富士山、北アも見えたが春霞みのためクリアーではなかった。南側に下り、仏平峠を経由して大阿原湿原を目指した。大阿原湿原は初めてと思っていたが、入り口まで来ると見覚えがあり、2015年秋・釜無山に登った時、車で来た事を思いだした。帰りは東側林道沿いに入笠湿原に戻った。林道は適度に雪が積もっていて歩き易い。途中、八ヶ岳の全貌が見える場所があり、ダイナミックな景観を堪能した。予定よりゆっくりと周ったため、お風呂はパスして帰路に着いた。持って行ったスノーシューは使わなかったが、暖かい日差しを浴びてのスノーハイキングとなった。


■ 長野県 志賀高原・横手山(2,307m)、焼額山(やけびたい)(1,960m) 2月28日~3月1日 1泊2日 5名

横手山

当初危ぶまれていた天気予報も日が近づくにつれて良くなり、志賀高原でのスノーシュ・ハイクに出掛けた。中央道を走ると南ア、八ヶ岳そして北アの白い山並みがくっきりと見えた。長野道に入ると北アのつながりが長く延びていた。信州中野ICを降り、志賀高原に登って行った。横手山第2リフト横の陽坂Pに車を駐め、第2、第3リフトを使って標高差480mを駆け上がり、横手山山頂に到着した。山頂ヒュッテの予約していた展望の良い席で、焼きたてのパンと暖かいボルシチの昼食をとった。笠ヶ岳を前景として北アルプスの山々が拡がっていた。(写真)
5分ほど歩き横手山・山頂に立った。入り口にある鳥居はほとんど埋まっていた。南を見ると草津白根山、その奥に浅間山が遠望できた。北には大きな岩菅山が横たわっている。その後、ゲレンデ横を渋峠ホテルに向かって下って行った。ホテルからスノーシューを外して閉鎖されている道を歩き、日本国道最高地点(2,172m)まで行った。ホテルに戻り、横手山に登り返す。日差しが強く風も無く、汗ばむ陽気である。山頂ヒュッテからはゲレンデ脇を通って駐車場に戻り、今夜の宿「ホテル一乃瀬」に向かった。初春とは思えない程透き通った景色を堪能した1日であった。
2日目、10分ほど走り、焼額山第1ゴンドラ駐車場に着いた。今日も快晴・無風状態である。ゴンドラで440m上昇し、スノーシューを着けて稚児池方面に歩き出す。トレースを横目に見ながら林間のフカフカの雪面を踏みしめて行く。稚児池の傍にある半分埋まった鳥居が見えてきた。その先は青空と広い雪原となっており、各自思いのままに歩いて行った。GPSのトレースを見ると丁度池の中央を歩いていた。雪原の先まで行くと大きな妙高山が正面となり、その左には焼山、黒姫山が続いていた。池周辺を時計回り歩き、ゴンドラ終点に戻った。
ゴンドラで下山し、ホテルで風呂に入り、昼食をとった。久し振りにふわふわのオムライスを食べた。午後になると薄雲が出てきた。天気は下り坂で明日は雨の予報だ。洗濯などが出来ないと片付かないなと思った。


■ 長野県 池の平湿原・見晴岳(2,095m)、湯ノ丸山(2,101m) 2月21日~22日 1泊2日 4名

池の平湿原

計画していたスノーシュー・ハイクがコロナ禍による宿の休業や天候悪化などによりつぶれ、一ヶ月以上の山行ブランクとなった。今回は何日も前から好天が期待され、気持ち良く出掛けることが出来た。小諸ICを出て湯ノ丸スキー場第6駐車場に予定より早く着いた。日曜日とあってか多くのスキヤー達が集まっていた。リフトに乗り約230mを駆け上がり、山頂駅でスノーシューを着けトレースの無い樹林に入って行った。少し歩いて行くと夏道についたトレースがあり、それをたどって行き約1時間で池の平口に着いた。風がなく日差しも暖かいので早めの昼食とした。
緩やかな斜面を下って池の平湿原に入って行った。広い雪原で紺碧の空が美しい。(写真)忠治の隠岩から少し登ると三方ヶ峰で展望が良い。南に霞んだ八ヶ岳連峰が見え、北には篭ノ登山が近くに見えた。この先、外輪山の稜線伝いに村界の丘へ向かう。最初に見晴岳に着くと名の通り素晴らし展望が開けていた。明日登る湯ノ丸山と烏帽子岳、その右側に昨夏登った根子岳&四阿山、東側には噴煙を上げる浅間山、同行者は北アルプスが見えると言うが、私の霞んだ眼では無理だった。村界の丘から山頂駅に向かい、ゲレンデの端を下って今日の宿「休暇村嬬恋鹿沢」に入った。
2日目、ゆっくりと朝食をとり、8:20出発。地蔵峠の駐車場に車をとめ、リフトに乗り120mほど上がる。今日も快晴・無風のハイク日和だ。鐘分岐を過ぎると斜度が増し、山頂近くではスノーシューのヒールリフターをセットした。雪面は凍っていないが柔らかく滑りやすい。昨日の雪の様子から判断しアイゼンを置いてきたが、アイゼンの方が歩き易かったかも知れない。山頂に出ると正面に烏帽子岳、北方には大きな四阿山が見えた。下りは鐘分岐まで滑らないように慎重に歩を運び、鐘分岐から先は中分岐を経由して気楽に進み、予定より早く地蔵峠に戻った。休暇村に移動し風呂に入った。露天風呂からまたも四阿山を見ることが出来た。
帰路、小諸IC入り口まで給油所が無く、手前で直進して街中に行ったがなかなかGSが見つからなかった。給油して小諸ICに戻る途中、直進しないで左折していればすぐの所にGSがあることが分かった。久々の山行であったが、ぽかぽか陽気の雪山散策を楽しむことができた。惜しむらくは春霞みがとれもっとハッキリした景色が・・・


■ 静岡県 八丁池(1,170m) 1月13日 日帰り 5名

八丁池

寒波は続いていたが雨は降らず富士山も黒いままだったが、前日に久々の雨となり山間部は雪となったようだ。八丁池の全面結氷を期待して出かけることとした。水生地に着くといつもの駐車場所は工事現場となっていたので少し離れた路肩に留めた。旧天城トンネルに向かい、「上り御幸歩道」を登った。登り始めはほとんど雪が無く凍った土道が続いた。天城ツツジの木を見上げると既に多くの花芽を付けていた。大見分岐あたりに来るとうっすらとした雪が増えてきた。コマドリ歩道分岐を過ぎ展望台に到着すると眼下に氷結した八丁池が見え、その北奥には富士山が顔を出していた。
八丁池のそばで早速暖かいお汁粉を頂いた。風も無く寒くはなかった。池は全面氷結ではなく部分的に湖面が残っていた。岸からこわごわと足を踏み入れて行くとかなりの所まで大丈夫のようだった。(写真)
下りは「下り八丁池歩道」を使った。北面になるためか雪が多く、木々にも雪が積もり白い花々のようであった。このコースにはブナの大木が林立していて見とれてしまった。下り御幸歩道分岐から荒れた道を行き、林道に出る辺りには白い蕾を付けたミツマタが多く見られた。ほぼ予定の時刻に車に戻り、帰路についた。当初もっと多くの雪が有るものと思っていたが少なく、歩きにくい状況であった。歩道の石を感じないほど雪が積もったころ再度歩いてみたいと思った。、


■ 山梨県 竜ヶ岳(1,485m) 1月5日 日帰り 4名

竜ヶ岳

新年の初歩きとして「竜ヶ岳」に行った。富士宮道路の渋滞を回避するため、いつも通り暗い中5:30に出発し、本栖湖キャンプ場に7:00に着いた。稜線に出ればダイヤモンド富士が見られるかも知れない。前回2016年の1月20日に来た時は、駐車場から雪がいっぱいでアイゼンを着けて歩き始めたが、今回は雪のかけらも無く少ない水分で登山道は固く凍っていた。30分ほど歩いて稜線に出ると丁度富士山の山頂から太陽が覗いてきた。いわゆるダイヤモンド富士である。反対の方向には南ア・北岳~農鳥岳の白い峰が見えた。(写真)
その後、30分も登ると石仏の有る展望台に着く。正面の富士山はこの時季には珍しくほとんど雪が付いていない。笹原につけられた歩きやすい道を展望を楽しみながら登り、約1時間で山頂に着いた。早速ベンチでお汁粉を作り暖まった。天気予報通り少し風が出てきて、素手では冷たかった。10分ほど下った分岐から北東の道で本栖湖に向かって降りた。前回は深い雪道だったが、今回は乾いた硬いジグザグの道だ。チェーンスパイクを使うこともなく湖畔に降り立ち、予定時刻よりも1時間10分早く駐車場に着いた。山頂では少し寒い思いもしたが、新しいメンバーも加わり快適な歩きをすることが出来た。予定よりも早く帰宅し、戸惑いながらも4時頃から早めの夕食となった。


■ 2021年

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■ 山梨県 貫ヶ岳(897m) 12月19日 日帰り 13名

貫ヶ岳

バス山行を中止とし、マイカー三台で南部町の貫ヶ岳に向かった。新清水ICで降り、道の駅とみざわを経由して登山口に。途中の道は狭く舗装が荒れていたが、登山口には10台ほどの駐車スペースがあった。先行のグループが出発しようとしていた。高ドッキョウに行くそうだ。谷筋からいきなりの急登となったが、歩きやすい道で時間をかけて樽峠に登り上げた。峠から比較的平らな道を進むと古い丸太階段の急坂が続いた。それを抜けると穏やかになり平治の段に到着した。今回コースの最高地点937mである。正面には雪のない富士山(写真)、右には駿河湾が光っていた。5分ほど進んだ十国展望台からも素晴らしい景色が見られた。
アップダウンを繰り返しながら晴海展望台、中沢分岐と歩み、貫ヶ岳山頂に着いた。展望は良くないが、広く刈り払いされており、ゆっくりと昼食を頂いた。その後来た道をたどって下山する。稜線歩きが続いたが話をしながら行くと苦にならない。ただ急坂では乾いた砂・石ころが滑りやすく、2・3回ヒヤリとした。樽峠から下る道の周りは良く手入れされた杉林ですくっと立った姿が見事だった。コースタイムより約1時間ゆっくりのペースで登山口に戻った。雲が思ったより多めであったが、風もなく楽しく歩けた山行であった。道の駅とみざわに寄り、新鮮で安い野菜などを買って帰った。


■ 静岡県 雨ヶ岳(1,771m) 12月14日 日帰り 4名

雨ヶ岳

山行当日の夜半、吹きすさぶ風の音で眼が覚めた。今日は大丈夫かなと思いながらうつらうつらとしてから起床した。車に乗り新富士ICを過ぎる頃には風も止み、富士山も見えてきた。先週と同様、ここのところ雨がなく雪をかぶっていない。県境にある割石峠からの歩き始めはほぼ平らな東海自然歩道で、端足(はした)峠の下の分岐まで歩いた。途中の小さな沢が雨で流され荒れていた。分岐から峠までは石混じりのジグザグの急登であった。端足峠に立つと眼下に本栖湖が見え、右手には丸い竜ヶ岳があった。霜柱で滑り易い急勾配を200m登ると少し平らな所に出た。視界が開け、駿河湾までの長く滑らかな裾野のラインが美しい。平坦地から300mの急勾配をひたすら登り、やっと山頂に着いた。風も無く気温は低いが日差しが暖かい。正面の富士山の裾野には、道の駅朝霧高原や目玉のようなパラグライダーの広場などが見えた。(写真)我々の他には誰も居ない静かな山頂で、囲むダケカンバの木々と青空のコントラストが鮮やかであった。
山頂から毛無山への道が通じていたが、我々は同じ道を端足峠に向かって下った。霜柱が緩み滑り易いところを慎重に下降した。峠下の分岐からは来た道を通らず、A沢貯水地に降りて行った。貯水地から先は平らな道を歩いて根原に出て、R139沿いの何故か巾広く舗装された歩道を歩き駐車場に戻った。懸念していた風も無く、静かな山歩きであった。


■ 静岡県 長者ヶ岳(1,335m)~ 天子ヶ岳(1,330m) 12月7日 日帰り 4名

天子ヶ岳

夜明けが遅いこの頃、真っ暗の中を出発した。富士宮道路に入ると真っ黒の富士山がくっきりと見えた。田貫湖畔の「休暇村富士」に車を駐めた。駐車場はほぼ満車で多くの人が泊まっているようだ。植林地内の整備された道を登り、尾根の分岐に出ると視界が開け、裾野を拡げた富士山が目の前にあった。東海自然歩道である稜線の道は巾広く、葉の落ちた明るい広葉樹林帯に囲まれ歩き易い。今日は風も無く日差しが暖かい。長者ヶ岳の頂上から西に南アの山々が見渡せた。(北岳~聖岳)
なだらかな道をしばらく進み、上佐野分岐に下り天子ヶ岳に登り上げる。天子ヶ岳頂上直下に広場が有り、小春日和の中で昼食をとった。すぐ傍に展望場所が有り大きな富士山を見ることが出来た。大きくえぐられた大沢崩れが正面に見える。(写真)天子ヶ岳からの下りには急勾配の所があった。それを過ぎると桜の古木が続く道となり、咲く時季には素晴らしいと思われる。田貫湖に向かう林道に降り立ち、約1時間歩いて予定通りの時刻に休暇村富士Pに戻った。今日は朝からずっと雲一つない快晴で、初冬の稜線歩きを楽しむことが出来た。欲を言えば、富士山にもう少し雪が有ればと。富士宮もスムーズに通過し、早い日の入り前の時刻に帰宅した。


■ 山梨県 三方分山(さんぽうぶんざん)(1,422m)~ パノラマ台(1,328m) 11月30日 日帰り 9名

清進湖

コロナ禍の勢いが止まらず予定していたバス山行が中止となったため、急遽マイカー山行として今年9月に行った三方分山を企画した。県営精進湖Pに到着すると湖面に映る逆さ富士を見ることが出来た。また、上空のすじ雲の中に「穴あき曇」が現れていた。帰宅後、「穴あき曇」が各地で見られたとのTV報道がなされていた。標高910mの湖畔は零下で風はないが空気が冷たい。霜の降りた谷筋を女坂峠に向かって登って行った。峠に着く頃には身体が温まっていたが、峠では吹き抜ける風に冷やされた。一部崩落した所もある稜線を辿り、急坂を上り、傾斜が緩くなると三方分山頂上に到着した。途中、葉の落ちた木々の間から白くなった南アの峰みね(甲斐駒~聖まで)を望めた。一ヶ所でも枝の無い展望ヶ所が有ればと思った。
同じく東側・富士山の展望も木々に遮られていたが、精進峠に向かう途中の道の傍に開けた場所が有り、大室山を前にしすっきりとした「子抱き富士」が見られた。(写真)暖かい日差しを浴びながら稜線を進み、パノラマ台に到着。大きな富士山が正面に有ったが、雪も無く逆光気味で少し残念だった。約一時間昼食・休憩ののち、根子峠から下山した。良く整備されたなだらかな道であったが、降り積もった落ち葉の下の小石に乗って滑らないように注意した。予定よりも早く下山し、道の駅朝霧高原に寄って帰宅した。快晴に恵まれた穏やかな山行であった。


■ 岐阜県 奥飛騨 福地山(ふくじやま)(1,671m)、天蓋山(てんがいざん)(1,527m) 11月15日~17日 2泊3日 4名

福地山

北アルプスの眺望を求めて奥飛騨の2山に登ることとした。初日は安房トンネルを越え、福地温泉の「湯庄・福地館」に車を駐めた。登山口は徒歩5分である。登山道は急傾斜につけられたジグザグの広い道で歩き易い。杉の造林地を抜けコナラ、カエデの林の尾根道を行くと、1,381m地点に第一展望台が有った。今まで枝葉に邪魔をされていたが、一気に展望が開け槍ヶ岳から続く穗髙連峰を一望することが出来た。(写真)無然平には明治時代の教育者「篠原無然」の石像があり、マスクをしていた。さらに第二展望台から第三展望台へと進んだ。第三展望台からは正面に焼岳が大きく見えた。右肩からは白い噴煙が上がっていた。明るいブナ林を登り福地山・山頂に到着した。カップル1組と単独行者がいた。素晴らしい大展望であるが、昼を過ぎたこともあり、雲が多くなっていた。笠ヶ岳は手前の山に隠れ、白い山頂のみ見ることが出来た。下りは尾根道の迂回路があり、枯れ葉、唐松の葉が積もった広い道を気持ち良く歩いた。幾分か残っている唐松の黄葉が日を浴びて美しい。ほぼ予定時刻に宿に到着し、温泉に浸かった。
2日目、今日は宿から40分ほど走り、山之村キャンプ場に車を駐め、天蓋山に登る。折立に向かう道の途中にある。登山者用駐車場には誰もいない。キャンプ場を抜け沢沿いの道を登って行く。きれいな水が流れていて所々超ミニの滝が見られた。谷を離れ尾根道になると急な坂となる。黄色い看板で「急坂の始まり」、「急坂の半分」、「急坂ここまで」といった標示が有った。坂は急であるが木の根が階段状になっており歩き易い。急坂を抜けると雀平の展望台に出る。北東に黒部五郎岳、薬師岳が見えたが、立山、剱岳は雲に隠れていた。ここで休憩がてら、レスキューセット等私のザックの中身がどのようになっているかを紹介した。ブナの大木の中を登って行き、山頂に出る。山頂にはベンチにもなる方位盤があり、中心に田部井淳子さんの書いた天蓋山の標柱が立っていた。360度の展望である。東には笠ヶ岳が大きく裾を拡げていた。この位置から見ると本当に笠のようだ。日が陰ると少し寒くなるが、風も無く約1時間ゆっくりとお昼をとり休憩した。今日は他の登山者に全く会わず、貸し切りの山であった。帰路、道の駅・上宝に寄り、今日期限のクーポンも使って買い物をし、平湯温泉「お宿・栄太郎」に入った。
3日目、快晴の朝を迎えた。地域共通クーポンを使って新穂高ロープウエイに乗ろうという事になった。朝一番で空いている。2,156mの駅屋上にある展望台に行くと大パノラマが待っていた。雲一つない澄み切った青空が拡がっていた。商売をしているガイド兼カメラマンの人は、今日が今年一番良く見える日だと言っていた。まさにその通りであった。最初は買う気のなかった記念写真を買ってしまった。笠ヶ岳と稜線、西鎌尾根、来年は是非とも歩いて見たいと思った。遠く双六岳の後には白い鷲羽岳が輝いていた。去りがたい景観であったが、下り、帰路、唐沢そば集落「水舎」で天ぷらそばを頂き、りんご「名月」を買って帰った。3日間、本当に良い天気に恵まれた山旅となった。


■ 静岡県 真富士山(1,401m) 11月8日 日帰り 9名

真富士山

当初、前日7日に15名で行く予定であったが、雨予報であったため急遽8日に変更し、9名での山行となった。新静岡ICで降り、「真富士の里」の先から狭い林道平野線に入って行った。途中大きな対向車が来てすれ違いに肝を冷やした。登山口に着くとかなり多くの車が路肩に駐まっていた。杉林の中を登り始め、水場を過ぎて約1時間でヲイ平に着いた。先行して休憩していた地元の登山者達と話をした。第一真富士山への道の途中からは一面に苔むした斜面となり、その中の紅葉が綺麗だった。(写真)
真富士神社にお参りした後、第一真富士山・山頂に立ったが、辺り一面はガスに覆われ真っ白だった。ただ西側に目を向けるとガスがなくなる瞬間 があり、南アの荒川・赤石、聖岳などを青空の下に見ることが出来た。第二真富士山へはヲイ平下降点に下り、ロープの張られた急な斜面を登って行った。取り付くとすぐにイワカガミの群落が現れた。花の季節にはきれいだろうと思った。山頂に着き東を見たが残念ながら霞んでいて、期待の富士山を見ることは出来なかった。山頂横の落ち葉の積もった陽だまりでゆっくりとお昼を食べ、ヲイ平下降点を経て下山した。水場あたりから第一真富士山を振り返ると中腹がきれいに紅葉していた。下山道は湿っていて苔の付いた石も滑り易く思ったより時間がかかった。新東名での帰路、新富士ICの手前で山頂からは見えなかった大きな富士山が見えた。


■ 群馬県 西上州 立岩(たついわ)(1,265m)、三ツ岩岳(1,032m) 11月1日~2日 1泊2日 4名

三ツ岩岳

西上州・南牧村にある二つの岩峰に登ることとした。初日は「西上州のドロミテ」と言われる「立岩」だ。下仁田ICを降り、南牧村の奥にある線ケ滝そばの駐車場を目指す。途中、屏風のような岩壁が見えた。登り始めてすぐの分岐で右の直登コースに入り、杉林の中の急登を進み、ガレ場下のベンチに着く。見上げると紅葉が美しい。ガレ場を鎖づたいに登り、岩壁の基部からは狭い岩棚を鎖を頼りにトラバース気味に登り上げてゆく。右下はスパッと切れ落ちていて、なるだけ見ないようにして登った。登り切ると鞍部に出て、一息つくことが出来た。
立岩山頂からの展望は素晴らしく、秋色に染まった山々を見渡すことが出来た。山頂は狭いが、少し下ると広い処があるとの会・事務局長からの情報により、ゆったりと昼食をとることが出来た。鎖場、やせ尾根を歩き、威怒牟畿(いぬむき)不動を経て下山した。一直線に落下する線ヶ滝を見学して、今夜の宿「民宿・月形園」に入った。我々4人だけの宿泊で、広々とした部屋で美味しい食事を頂いた。女将さん一人で切り盛りしているようだ。
二日目は三ツ岩岳に登る。宿を出て10分ほどで大仁田ダムの登山口に着く。天気予報は曇りで心配されたが、時々日も差してきた。熊鈴を鳴らしながら杉林の中を沢沿いに登って行った。南西鞍部に出てから、稜線を進んだ。周りに鮮やかな紅葉が拡がっていた。大岩に突き当たり東側を巻いて登った。三ツ岩岳山頂に着くとごつごつした山容の妙義山を遠望することが出来た。竜王大権現方面への下山を開始し、山頂を振り返ると真っ赤なアカヤシオで山が染まっていた。(写真)4月中旬の花も素晴らしいものと思われる。予定より1時間早く下山し、道の駅・なんもく並びに道の駅・下仁田に寄り、買い物、昼食をとり帰路に着いた。下仁田ネギは11月1日販売解禁とのことだった。二つの山でそれぞれの黄葉・紅葉を愛でながら、変化のある岩峰歩きを楽しむことが出来た2日間であった。


■ 山梨県 八ヶ岳山麓 美し森山(1,542m)~天女山(1,528m) 10月29日 日帰り 26名

八ヶ岳

中型バスに26名が乗車し、八ヶ岳山麓の美し森駐車場を目指した。車窓から白い筋の入った富士山、既に白くなった北岳&間ノ岳が望めた。ほぼ予定の時刻で美し森に到着した。昨年の7月に此処に車を駐め、真教寺尾根から赤岳に登り、県界尾根を下ったことを思い出した。階段で美し森山に登り始めると周囲の美しい紅葉が現れてきた。少し霞んではいるものの富士山、北岳、甲斐駒ヶ岳などが見渡せた。
約40分歩き「羽衣池」に到着。気温は低いが日が差して暖かい。紅葉を愛でながら川俣川渓谷を過ぎ、八ヶ岳牧場に入った。広々とした草原を前景に八ヶ岳の山々が青空の下くっきりと聳えていた。牧場内を通る「八ヶ岳横断自然歩道」をゆっくり歩き、周囲の山々の確認を行った。牧場の遠くには牛か群れていた。丁度12時に展望台に着き、テーブル&ベンチで昼食をとった。食べていると黄色い針のような唐松の葉がパラパラと落ちてくる。展望台からは素晴らしい景色を見ることが出来た。(写真)約50分唐松林の中を歩き、天女山に着いた。
今回はあまり高低差の無い八ヶ岳山麓を巡る山行で、一日中素晴らしい天気に恵まれ、暑くもなく寒くもなく快適に歩けた。天女山でバスに乗り、途中に立ち寄った「赤い橋」から望んだ「川俣川渓谷」の紅葉も素晴らしいものだった。


■ 山梨県 権現山(ごんげんやま)(1,312m)~雨降山(あふりやま)(1,177m) 10月27日 日帰り 4名

権現山

夜間工事中の東富士五湖道路へ7時過ぎに入り、大月ICを経て浅川林道に向かう。浅川バス停から未舗装の林道に入ったが轍もえぐれていて、ゆっくりと進んだ。ほぼ林道終点に近い処に車を駐めた。周りの木々が茂り暗ぼったい雰囲気であった。事前に読んだ記事によると4年前に熊と遭遇したとのことで、今回初めて購入した熊よけスプレーを腰に着け歩き始めた。
浅川峠に登り上げると落ち葉が積もりフカフカとした歩き易い稜線の道となった。ただ周りはガスが湧いていて真っ白だった。山頂近くになると傾斜がきつくなったが、ジグザグ道で登り易かった。権現山・山頂に着くと無線で会話している人がいた。ガスが立ち込めていて見えるはずの扇山、百蔵山そして富士山も見えない。雨降山への稜線歩きは紅葉の中、快適であった。雨降山で折り返し、「すみれの丘」で昼食をとったが、日が陰り今期初めての寒さを感じた。
権現山・山頂に戻ると無線の人はまだ交信をしていた。晴れ間が出て周りの紅葉が鮮やかになった。(写真)その北の先には9月末に登った大きな「三頭山」が見えてきた。コーヒーをゆっくりと頂いた後、浅川峠に向かって下山を開始した。コースタイムをかなりオーバーして峠に着いたが、コースタイムに無理があると思った。熊よけスプレーを使う事も無く、秋色に染まった山歩きを楽しむことが出来た。


■ 群馬県 白砂山(しらすなやま)(2,139m)、嵩山(たけやま)(789m) 10月12日~14日 2泊3日 3名

白砂山

群馬、長野、新潟にまたがる「白砂山」に出掛けた。1日目は渋川伊香保ICで降り、霊山「嵩山」に向かった。中ノ条盆地に近づくと独特の形をした「嵩山」が見えてきた。道の駅「霊山たけやま」から登り始めると地元のガイドさんがいて、案内してくれると言う。ほぼ毎日登っていて、NHKの番組にも出演したとのこと。「嵩山」では三十三の観音巡りが出来る。最初に蝙蝠穴を覗き、鎖で不動岩に登り、小天狗、胎内くぐりと案内してもらった。入り組んだ道なのでガイドされて助かった。胎内くぐりは岩の幅が22cmとのことで、腹を摺りながらやっとすり抜けた。ここでガイドと別れ経塚で昼食ののち大天狗「嵩山」に鎖で登った。山頂からは素晴らしい展望であった。歩行約3時間であったが、変化に富んだ面白い山であった。下山後、尻焼温泉・ホテル光山荘に向かった。
ホテルに着くと早速温泉の湧く河原に出掛けた。何人かがいたが川の水量が多くあまり熱くないとのことだった。それでもせっかくと思い源泉の辺りに入ったが尻は焼けず、早々に宿に戻った。
2日目、宿を5時半に出発した。見上げると良い天気だ。ところが登山口の野反湖に近づくとガスに包まれ視界は真っ白となった。気温も低いので雨具の上衣を着て出発した。もやの中の紅葉を楽しみながら歩き、ハンノキ沢を徒渉し、落ち葉の道を通り地蔵峠に着いた。地蔵山を始めいくつかのピークを越え、堂岩山に登り上げた。この辺りで白砂山が見えるはずだが、時折日が差すものの、残念ながら依然としてガスに覆われていて全容を見ることが出来なかった。白砂山へは3つのピークを越えて行く。アップ・ダウン、最後の急登と長い道のりだった。
山頂でお昼を食べていると暖かい日が差し、ガスも晴れてきた。稜線から山腹を見下ろすと雲間からの光に紅葉が輝いて見えた。行きと同じ時間で八間山分岐に戻り、石の無い歩き易い道で4つのピークを越え八間山に向かう。八間山からの下りでは紅葉が盛りであった。(写真)歩行時間は8時間30分を記録した。今夜の宿は尻焼温泉・星ヶ岡山荘で丁寧なおもてなしを受けた。
3日目、ゆっくりと朝食を食べ、チャツボミゴケ公園へ向かった。強酸性の水を好む深い緑色の苔のコロニーが形成されており、独特の景観であった。その後、地域共通クーポンを使用するために、浅間酒造観光センターに行き買い物をして帰路に着いた。


■ 長野県 鳥甲山(とりかぶとやま)(2,037m)、高標山(たかっぴょうやま)(1,747m) 10月1日~3日 2泊3日 3名

鳥甲山

天気予報を見て当初の予定を早め、新潟県境に近い「鳥甲山」に行くこととした。初日は信州中野ICで降り、「高標山」に登るために「カヤの平」を目指した。数日前までの晴れ予報が変わり、道中小雨がぱらついていたが、「カヤの平」に着くころには止んだ。山頂には1時間40分で着いた。登山口辺りにはきれいな栃の実が多く落ちていた。登山道はなだらかで整備されていて、「カヤの平」にキャンプを張る家族のハイキングコースのようだ。山頂で日も差してきたが、展望はガスで遮られた。下山後、ナビに出ないが舗装された「雑魚川林道」を通って秋山郷・小赤沢の民宿「丸山荘」に向かった。 ここではGo toの適用は無いが、「小さな宿応援事業」として3千円/人の割引があった。
2日目、朝食を5時に頂き、マイカーを屋敷下山口に置き、ムジナ平登山口まで宿の車で送ってもらった。今日は快晴である。周囲の山々がかぶさってくるように見える。登り始めてしばらくすると湿った道の急登となる。クサリで万仏岩に登るとやせ尾根に出て、展望が開けた。赤嵓の岩壁が右手前方に見えた。(写真)その右後方には大きな「苗場山」が見える。急な道をよじ登り、白嵓ノ頭に到着。そこから木の根、濡れた石、泥でぬかるんだ滑りやすい道を下り、登り上げ、極端にやせた尾根「カミソリ岩」をクサリを頼りに慎重に通過した。
約5時間の登りで山頂に到着した。8月に登った四阿山&根子岳、奥志賀の山々、遠くに北アの山並みが見えていた。昼食後、赤嵓ノ頭~肩とやせた尾根をたどった。滑り易く気の抜けない稜線歩きだった。さらに屋敷登山口への下山は本当に急で、湿った石、木の根、笹の茎、泥、その上に濡れ落ち葉がかぶさり、まさにデコボコの滑り台を降りる気持ちだった。何とか無事に下山口のマイカーにたどり着き、「切明リバーサイドハウス」に入った。全般に湿った登山道のロングコース(約8時間)で歩きごたえがあった。紅葉を期待したが、少し早かったようだ。
3日目、7:30からの朝食後、スコップを借りて、歩いて5分ほどの河原に出かけた。川の傍の水たまりが天然の露天風呂になっている。熱い処は50℃位あり足を漬けるとやけどする。丁度良い湯加減の処を見付け、しばしくつろいだ。宿を後にして、「道の駅信越さかい」に行き、Go to買い物クーポンを使って清酒、シャインマスカットを買い、また、黄色のリンゴ「トキ」も買った。帰路、塩沢石打IC近くの「こめ太郎」で地鶏釜めし御膳を食べ、圏央道経由で早めに帰宅した。


■ 東京都 三頭山(みとうさん)(1,531m) 9月28日 日帰り 24名

雲取山

全国自然保護デー登山として奥多摩三山の最高峰「三頭山」を自然保護部として企画した。小型バス定員で男女同数の24名がそろい、久々に秋らしい快晴の下に出発した。新東名に入ると車窓に雪をまとった富士山がくっきりと見えてきた。上野原ICを経由して「都民の森」駐車場に着いた。今日は公園の定休日で人影がない。
森林セラピーロードの柔らかい木質チップの上を歩き大滝の近くまで行ったが、その先通行止めで「かおりの道」に迂回した。野鳥観察小屋のそばを通りムシカリ峠に登って行った。三頭山・山頂はすぐである。山頂からの富士山展望を期待したが、雲の中であった。北西には東京都最高峰のどっしりとした「雲取山」見えた。(写真)
西峰、中央峰、東峰の三頭を巡ったあと、奥多摩湖まで約1,000mの下山を始めた。当初、下山後に「麦山の浮橋」を渡ろうとしたが、現在通行止めとなっているため、ヌカザス山からムロクボ尾根を通って三頭橋に降りた。一部急な箇所もあったが、広葉樹の緑が美しい尾根の下降であった。少し時間がかかったが、少しハードなコースを全員で歩き通し、バスの中へ。途中コンビニに寄り、色々なお菓子、おつまみ等が回ってきて和気あいあいの車内となった。各自の日頃からのコロナへの自覚の賜物と感じた。


■ 山梨県 三方分山(さんぽうぶんざん)(1,422m)~パノラマ台(1,328m) 9月14日 日帰り 4名

パノラマ台

秋雨前線の停滞によりなかなか晴れの日が無いなか、14日は晴れそうで急遽行くことにした。今日は新しく買ったミレー・30Lザック(色は黄色)のデビューだ。精進湖の駐車場に着いて山を見渡すとガスがかかっていた。精進集落にある立派な「精進の大杉」を見学し、稜線に上がる頃には晴れる事を期待し、女坂峠を目指した。かって駿河と甲府を結んだ中道往還の往時が偲ばれる道だ。
女坂峠から三方分山へは広葉樹に囲まれた歩き易い道だが、途中に急登もあった。涼しい秋の風が吹いていた。三方分山に到着し富士山を見上げたが、見えるのは山頂のみで下は雲に覆われていた。精進山~精進峠~根子峠へと続く道は木漏れ日の中を快適に歩けた。途中、大きな青大将と小さな茶色のヘビを見かけた。青大将は踏み出す足の間をすり抜けて行った。根子峠から登り上げたパノラマ台には人がいなかった。富士山は相変わらず雲が多い状態であった。(写真)ゆっくり昼食をとったあと、根子峠を経由してパノラマ台下に下った。冬場に落ち葉を踏みしめながら歩くのにも良いコースだと思った。
帰路に「道の駅・朝霧高原」に立ち寄ってブドウを購入し、「あさぎり温泉・風の湯」の炭酸水温泉に浸かり、早めの帰宅となった。5時間ほどの歩きで新しいザックも身体に馴染んだ。


■ 山梨県 杓子山(しゃくし)(1,597m)~鹿留山(ししどめ)(1,632m) 9月4日 日帰り 4名

杓子山

前日まで天気が危ぶまれたが、雨は降らないだろうと思い、忍野村を通って鳥居地峠に向かった。予想より好天のようだ。鳥居地峠に車を置き、まずは高座(たかざす)山へ登り始めた。少し高見に上がると眼下に忍野の家並み・ファナックの工場群が見られ、その奥に夏の富士山が一望できた。(写真)いつもなら登山者で賑わっている富士山が、今年は静かに聳えているように見えた。
高座山に近づくと湿って滑り易い粘土質の急登が続く。滑り台のような所の直登で、簡易アイゼンが欲しいと思った。振り返ると富士山の景色が素晴らしい。大権首(おおざす)峠を通過し、杓子山に登り上げた。山頂は開けていて眺望が良い。杓子山から鹿留山への道は岩が出てくるが、比較的歩き易い。形の良いブナの大木に足を止めた。周りの広葉樹の緑も目に優しい。
鹿留山で昼食をとり、元来た道を引き返す。大権首峠まできて、高座山からの下りが危険と判断し、不動ノ湯への林道で帰ることとした。林道歩きはリラックスでき、色々な話をしながら歩んだ。不動ノ湯で冷たくて美味しい霊水を頂いた。鳥居地峠へは一度下り林道を上って行く。コースタイムで高座山から下るよりも50分多く時間がかかったが、急坂を下るリスクが無く良かったと思う。
山中湖IC近くの「紅富士の湯」に行き、大量にかいた汗を流した。売店でトウモロコシと思い切ってシャインマスカットを買って帰路に着いた。


■ 静岡県 三国山(1,330m)~大洞山(1,383m) 8月29日 日帰り 34名

三国山

コロナ禍の影響でずっと実施できていなかった会の山行をやっと行うことが出来た。34名が大型バスに乗り、道の駅すばしり、山中湖を経由して三国峠に向かった。出発前に今回初めて新入会員5名の紹介が行われた。まずは三国山への軽い登りとなった。三国山を過ぎ、広葉樹に囲まれた広い稜線を歩いて行く。少しガスがかかっていて良い雰囲気だ。(写真)
久し振りに会う人も多く、個々に話が弾む。また、歩き易い道が続き、前後しながら話をした。少しは周りを見ないとどこを歩いているか分らなくなる。もっとも、今日は役割もなく気楽に歩ける。樹林間の道で日差しも遮られ、たまに吹いてくる風が気持ち良い。
立山近くの開けた場所で昼食を摂った。展望台で富士山が間近に見えるとのことだったが、あいにくのガスでかなわなかった。その後、紅富台に下り、道の駅すばしりに向かう。下る斜面には白い小さな花をつけたマツカゼソウが一面に拡がっていた。バス出発後、コンビニにより、冷えたSuper ・Dryが喉に沁みた。


■ 長野県 岩菅山(いわすげやま)(2,295m)&裏岩菅山(2,341m)、焼額山(やけびたいやま)(1,960m) 8月24日~26日 2泊3日 4名

岩菅山

涼風を求めて志賀高原を目指した。信州中野ICで降り、高度1,600mまで登って行く。今日の宿「ホテル銀嶺」によって打ち合わせ後、焼額山登山口に着いた。気温は低いが照りつける日差しが暑い。木陰の道を登り、スキー場に出ると視界が開け、最初にアキノキリンソウの黄色い群落が現れた。その後、ヨツバヒヨドリの群落となり、周りをアサギマダラが乱舞していた。焼額山・山頂には稚児池があり、木道で周遊出来る。北に有る三角点まで行き、引き返した。途中スキー場の整備をしている人に熊情報を聞くと、今年は多く見かけるとの事だった。今歩いて来た大きな木の段を、熊が蟻を食べるためにひっくり返すそうだ。蟻で腹の足しになるのだろうか?16時前にホテルに入るとその後夕立か?雨が降ってきた。
2日目、宿の車で岩菅山登山口まで送ってもらい、熊鈴を鳴らしながら登り始めた。40分ほど歩いた沢出合で宿で用意してもらった朝食弁当を食べた。岩菅山手前の分岐「ノッキリ」まではコースタイムより20分早く着いた。分岐から少し進むとどっしりとした岩菅山が眼前に現れてきた。(写真)岩菅山・山頂からは裏岩菅山への稜線を望むことが出来る。大きな高低差もなく開けた視界の中、周囲の山々を見ながら涼しい風を感じて歩くことが出来た。
裏岩菅山で昼食弁当を食べて引き返し、ノッキリから金山沢の頭に向かう長い稜線歩きとなる。道の両脇が笹に覆われ、単調な歩きであったがそれをスキー場に抜けると一面の花畑となった。特にヤナギランの群生は鮮やかであった。リフトが動いていないため、急斜面を駆け下り、ホテルに入った。今日の歩数は3万1千歩であった。夕食を摂っているとホテルの前を何匹かの猿がゆったりと歩いていた。部屋も窓を開けていると入ってくるそうだ。2日目の宿は「ホテル一乃瀬」で親切な応対をして頂いた。
3日目はゆっくりと朝食をとり、志賀高原の散策に出掛けた。出発時にホテルから取立ての桃を2個ずつもらった。蓮池、長池を巡り、昼前にホテルで風呂浴びをして志賀高原を離れた。信州中野IC近くの「信州中野いきいき館」で野菜・果物を買い、天ぷら手打ち蕎麦を食して帰路に着いた。黄金桃という黄色い桃を買ったが美味しかった。また、宿の桃も!


■ 長野県 四阿山(あずまやさん)(2,354m)&根子岳(2,207m)、湯ノの丸山(2,101m) 8月16日~18日 2泊3日 4名

根子岳

梅雨明け後、毎日暑い日が続いていたが、山行予定日の天気予報が安定しない。やっと3日前に実施を決定。出発日には今後3日間の好天が期待された。中央自動車道を長坂ICで降り、八千穂高原ICから中部横断自動車道に入り、小諸IC経由で湯ノ丸高原・地蔵峠に着いた。1日目は湯ノ丸山に登る。
リフトが動いていたがそれに乗らず、牧場内を登っていった。青空の下、牛がのんびりと草を食んでいた。盛りを過ぎた”ハクサンシャジン”が咲いていた。湯ノ丸山山頂の西には形の良い烏帽子岳が見られた。手軽な山なのか、家族連れが多く登っていた。中分岐を通って下山し、今日の宿、菅平高原の「アウトドアロッジ・自然回帰線」に向かった。宿は自然食の料理が美味しく、また酒類も豊富であった。食後は手作りの音響装置による音楽を楽しむことが出来た。
2日目、根子岳に登り、四阿山を周回するコースだ。熊に注意しながら牧場の側を登って行くと遠くに北アルプスの山並みが見えてきた。振り返ると正面に穗髙連峰があった。根子岳は花の百名山ということで、多くの花に出合った。特にマツムシソウが盛りで、風にそよぐ薄紫色に癒やされた。根子岳に到着すると日も高くなり山並みがくっきりとしてきた。白馬岳から中央アルプスまで良く見える。半袖Tシャツで登ってきたが、肌寒くなり1枚上着を羽織った。吹く風が気持ち良い。
山頂をあとにして四阿山に向かう。一度大きく下り、登り上げてゆくが、分岐の手前は急登であった。分岐から20分ほどで四阿山の山頂に着いた。私達と逆コースで登った人達が多くいた。山頂には祠が有り、登山の安全を祈願した。根子岳で写真を撮ってもらった単独行・埼玉の女性に再度写真を撮ってもらった。山頂からは浅間山が近い。その右には富士山を見ることが出来た。分岐を左に入り、中四阿を経由して登山口に戻った。下山途中、右手に根子岳を望めた。(写真)2日目の宿は、「別所温泉・旅館つるや」である。
3日目は上田城跡公園・博物館を見学し、天ぷら蕎麦を食べて帰路に着いた。3日間、非常に良い天気で、日焼け対策をしなかった腕、首筋がひどく焼け、温泉の湯が肌に痛かった。次回は気をつけなければ・・・


■ 山梨県 八ヶ岳・編笠山(2,523m) 8月5日 日帰り 4名

ハクサンシャクナゲ

やっと梅雨が明け、暑い夏日となった。涼を求めて一ヶ月ぶりの山を目指した。八ヶ岳最南部の編笠山を観音平P(標高1,580m)から往復する。標高差943mである。8時前に駐車場に着いたが、既に20台ほどの車が留まっていた。気温は低いが日差しが暑い。
三人組とほぼ同時に出発した。聞くと群馬の太田ハイキングクラブの人だった。湿度が高く、汗が噴き出してきた。雲海展望台を過ぎ、押出川の分岐に到着。編笠山には登らず、巻道で青年小屋に向かった。しばらくするとシャクナゲが多く現れたが、花はすでに終わっていた。ところがしばらく登っていると、花が見られ、さらに登ると丁度開いたハクサンシャクナゲの花があった。(写真)苔むした原生林を歩み、休業中で赤提灯が吊り下がっていない青年小屋に到着した。見上げると権現岳、三ツ頭を望むことができた。
昼食後、大きな岩の上を飛び移りながら編笠山に登る。誰も居ない山頂に到着したが、周囲はガスに包まれてまったく展望のきかない状況であった。 ガスが無ければ素晴らしい景色が見られるのに・・・ 同行者にもらったオレンジを食べ、あとはひたすらの下山となった。岩がごろごろしていて歩きずらい。押手川を過ぎると比較的に歩き易くなった。無事に駐車場に下山し、出発する時、また、群馬三人組の方々と会った。押手川から私達と逆のコースであったが、ほぼ同タイムだったようだ。久しぶりに小淵沢・延命の湯に浸かり、帰路についた。


■ 山梨県 鬼ヶ岳(1,738m)~王岳(1,623m) 7月2日 日帰り 4名

鍵掛からの富士

前日まで梅雨前線・線状降水帯に入ったような大雨であったが、未明に雨は止み、好天が期待される朝を迎えた。今回は新メンバーを加え、西湖・根場から奥御坂の二山を周回するコースだ。川添いの道を登り始めるといきなり水量の増えた川の徒渉となった。ここで引き返す訳には行かないので、足場を見定め、慎重に渡った。
湿度が高く、急な勾配を登って行くと汗が噴き出し、途中で半袖姿になった。眼前に富士山の姿が有ったが、登るにつれガスに覆われ、ブナ原生林を抜けて雪頭ヶ岳に着く頃にはまったく視界が無くなった。滑り易い道を注意して歩き、鬼ヶ岳に到着。少し早めのお昼としたが、冷たい風が吹き一枚上着を羽織った。
王岳へは約2時間半の稜線歩きとなる。雨に濡れた岩、粘土質の道は非常に滑り易い。鍵掛峠に近づくころには太陽が顔を出し、雲間から少し霞む富士山が現れた。(写真)すっかり雪も消えている。稜線は起伏もあまりなく、足下に注意しながらの快適な歩きであった。道端にはコアジサイの可憐な白い花が見られた。王岳からの下りの道は、しばらく熊笹が茂っていたが、それを抜けると歩き易い道となった。登山口まで降り、徒渉も有る荒れた林道を45分歩き駐車場に着いた。歩行時間7時間20分、27,000歩のロングコースであった。


■ 山梨県 三窪高原(みくぼこうげん)(1,686m) 6月24日 日帰り 4名

レンゲツツジ

梅雨の晴れ間を狙って三窪高原に出掛けた。出発時、雪の少なくなった富士山が見えた。青梅街道を走り、標高1,480mの柳沢峠駐車場に到着。柳沢ノ頭に向かって良く整備された道を登った。開けた山頂であるが、ガスがかかっていて遠くの山々の展望は無かった。
ハンゼノ頭を下った辺りはレンゲツツジの大群落とのことであるが、花木が少なくなったのか、それと時期が少し遅かったのか、ほとんど花を見ることが出来なかった。それでも若干の花が残っていた。(写真)電波塔を過ぎて藤谷ノ頭に向かった。高原状の稜線で歩き易く、涼風を感じることができた。
藤谷ノ頭から引き返し、稜線から西に80m程下り、鈴庫山に向かう。山頂へは50mの急登となる。狭い頂上に立つと甲府盆地と囲む山々が見えた。 帰路は柳沢ノ頭は通らず、十字路から東の林道に下った。下山道の周りは広葉樹に囲まれ、紅葉の時期に歩くと良いなと思った。全体として高低差もあまり無く、ハイキングに適したコースだった。柳沢峠駐車場に戻ると側のドライブインが営業していて、湧き清水でいれたコーヒーを頂いた。帰り道、御坂の途中でトウモロコシを売っていた。取り立てとのことで1本買って帰り、ビールのつまみとした。なかなか美味しかった。


■ 山梨県 小楢山(こならやま)(1,713m) 6月17日 日帰り 12名

小楢山から

久々の会山行・第2弾としての「小楢山」に参加した。マイカー3台で桃・ブドウ畑の間を走り、標高1,500mの焼山峠を目指した。向かう車の正面に市街地から聳えている小楢山の双耳峰が見えた。出発点の焼山峠には数多くの「子授け地蔵」が並んでいた。新緑の中、さわやかな風を感じながら歩き始めた。コースの最大標高差は190mであるが、大沢ノ頭まで6つのコブを乗り越えて行くことになる。但し、道は歩き易い。ハルゼミの合唱の中を歩いていると、羽化したばかりのハルゼミを見つけた人がいた。
小楢山の頂上一帯は錫杖ヶ原と呼ばれる高原状となっており、レンゲツツジが群生していた。但し、残念ながら今年の花付きは良くないようだ。山頂からは眼下に拡がる甲府盆地を見渡すことができた。梅雨の晴れ間で湿度低いのだが、景色は霞んでいた。恵林寺近くの「塩ノ山」が見える。(写真)大沢ノ頭の手前に「幕岩」があり、クサリの懸った岩をよじ登った。岩の上から北方には金峰山の山並みが見え、五丈岩もはっきり見えた。小さな四等三角点のある大沢ノ頭に行き、引き返した。来る時には新道で「的石」の側を通り、帰りは旧道から「的石」を見上げた。ヤマトタケルの伝説があるとのことで、弓が有れば打ってみたい情景だった。
久し振りに多くの人と歩く山行となり、幸い天気にも恵まれ、話も弾んだ。振り返ってみると「小楢山」は、2013年の1月以来であった。その時は雪が深かったが、きれいな雪景色であったことを思い出した。


■ 山梨県 節刀ヶ岳(1,736m) ~ 金山(1,686m) 6月8日 日帰り 4名

大石峠

先週に引き続き御坂山地の山を北側から登るため、若彦トンネルを通過した。大石川登山口の駐車場から35分、かなり荒れた林道を登る。咲いている「フタリシズカ」を教わった。林道終点からは石混じりの急登となったが、しばらく行くとつづら折りの歩きやすい道となった。明るい草原の大石峠に着くと正面に富士山が現れた。(写真)峠の周りには満開の山ツツジが多く咲いていた。
大石峠から稜線づたいに節刀ヶ岳を目指す。途中4つのコブを乗り越えて行く。金堀山を越えた先のガレ場上部でカモシカの親子を見た。私達に振り向きながら、急なガレ場を下って行った。左手に富士山を見ながら歩き、節刀ヶ岳に着いた頃には雲が多くなってきた。登山道の脇に可憐な白い花が咲いていたが、「ツマトリソウ」とのことだ。
節刀ヶ岳から金山までは15分で着いた。開けた山頂で南東に十二ヶ岳が見える。登山道は落ち込んでいて、険しさが覗えた。風も無く暖かい山頂でゆっくりと昼食をとり、来た道を帰った。ガレ場で再度カモシカを見られないかと期待したが、そう、うまくは行かない。ほぼ予定通りの時刻に車に戻った。今回の山行では天気が良いのに他の登山者に一人も出会わなかった。珍しいことが有るものだ。入梅直前の好天に恵まれ、楽しい歩きであった。駐車場から少し行ったところに「芦川農産物直売所」が有ったので、トウモロコシを買おうと思ったが、残念ながら売っていなかった。


■ 山梨県 釈迦ヶ岳(1,641m) ~ 黒岳(1,792m) 6月2日 日帰り 4名

黒岳展望台

県境をまたいでの移動もOKとなり、展望を求めて笛吹市の釈迦ヶ岳に向かった。天気予報は終日晴れとなっていたが、「すずらんの里」の駐車場に着くと霧が立ちこめていた。広い駐車場で他には車がなかった。まずは日向坂峠上の稜線まで登り始めた。霧の中、新緑を背景に鮮やかな朱色の山つつじが現れた。丁度満開であった。
府駒山に着く頃、太陽が出てきて、霧も晴れてきた。落ち葉を踏みしめ釈迦ヶ岳に近づくと急な岩場がでてきた。登り上げると山頂で2体のお地蔵様が迎えてくれた。ちゃんとマスクを付けていた。山頂上空は青空だが、下からガスが上がってきており、八ヶ岳、南アは雲の中であった。風も無く暖かいのでしばらく待っていると大きく富士山が現れてきた。また、南アが断片的に顔を覗かせた。
来た稜線を戻って日向坂峠に下り、黒岳に登った。明るい広葉樹林に囲まれ、フカフカした道は非常に歩き易い。黒岳一等三角点から少し南に下がった所に展望の良い所があり、富士山を正面に観ながら昼食をとった。(写真)すずらん峠を経由して「すずらんの里」駐車場に下った。車は10台ほどになっていた。駐車場の手前にすずらんの群生地があり、盛りは過ぎていたがすずらんの花を見ることが出来た。久々の山行であったが、新緑の中での2万1千歩でリフレッシュすることが出来た。


■ 山梨県 今倉山(1,470m) ~ 二十六夜山(1,297m) 4月19日 日帰り 1名

赤岩から

三密を避け身体を動かすには、マイカー移動、ソロ登山しか無いと思い、近場の山に出掛けた。前日は大雨、翌日も雨予想の貴重な1日の晴れであった。道志の道を走り、都留道志線に入り、道坂トンネル出口の立派なトイレの側に駐車した。標高差460mの今倉山を目指して登り始める。途中から御正体山の後ろに白い富士山が顔を出し、登るにつれて段々と大きく見えてきた。今倉山山頂は樹林に囲まれ展望は無かった。
山頂から西に向かって稜線を歩く。雪が現れてきたが幸い凍っていない。西峰、鞍部の西ヶ原を通って赤岩に登り上げると素晴らしい展望が待っていた。御正体山と鹿留山の間に富士山が輝いていた。(写真)八ヶ岳には雲がかかっていたが、南アの連なりははっきりと見えていた。風も無く暖かいので約30分ほど景色を眺めていた。
赤岩を後にして二十六夜山に向かった。広葉樹に囲まれた尾根道で、今は冬枯れであるが、新緑の頃は気持ち良く歩けるだろうなと思った。二十六夜山からの富士山も素敵だった。山頂から15分ほど下った所に林道があり、林道歩き1時間で駐車場に戻れる。林道歩きに誘惑されたが、当初の計画通り、もと来たアップダウンの道を約3時間かけて歩いた。
帰路、「道の駅どうし」で顔を洗おうと思ったが、休業中で入れなかった。休日のためか道志の道は車も多く、特にバイクが連なって走っていた。一方、新東名はほんとうに車が少なかった。ほぼ予定通り、早めの帰宅となった。


■ 静岡県 葛城山(かつらぎやま)(452m) 4月6日&9日 日帰り・2日 1名

大島桜

コロナが蔓延し、外出自粛ムード、それと裏腹にここのところ良い天気が続いている。我が家の西に葛城山が見え、山かげに沈む夕陽がきれいである。運動不足解消のため、6日、9日と昼食後に2回登った。麓の小坂ミカン園まで車で行き、約1時間で山頂に到着する。登り始めの舗装道路は勾配があり、きつく感じた。20分ほど登ると視界が開け、田方平野が一望できる。道沿いに大きな山桜があり、丁度満開であった。
葛城山山頂はパノラマパークとなっていて、ケーブルカーで登ることが出来る。富士山と駿河湾の雄大な景色が見られる。春かすみの富士山を見ながら、リンゴの丸かじりをした。山頂神社ではコロナの終息を祈願した。神社そばのミツバツツジは早くも満開であった。いつもは多くの人々がケーブルカーで訪れているが、今回は10名程度の観光客であった。遊歩道を歩くとツツジが咲き始めていて、これからが期待出来る。大島桜は満開で陽光に輝いていた。(写真)
みじかで手頃な山なので、これからもなるだけ登ろうと思った。


■ 栃木県 三毳山(みかもやま)(229m) 3月25日 日帰り 5名

カタクリの花

三毳山・(みかもやま)と読み、面白いと感じた。別名「青竜ヶ岳」と呼ばれている。カタクリの群生地があるということで、満開の時期を狙って行くこととした。出発の朝は放射冷却で気温が下がっていたが、天気は快晴・無風で快適な歩きの予感がした。佐野スマートICで降り、予定時刻に「万葉自然公園かたくりの里」駐車場に着いた。
5分も歩くと斜面一面のカタクリの花が現れてきた。まだ朝なので花は下を向いている。今年は例年よりも開花が早いようで、下の方では既に満開を過ぎていた。かたくりの里を抜けて三毳山に登った。低山ではあるが関東平野の北端に位置し、展望が良い。まず日光連山の男体山、白根山が間近に見えた。左手には白い浅間山、ずっと遠くには北アルプスが見えた。そしてその左には、なんと富士山がしっかりと見えた。それから山頂広場に向かい、中岳山頂で昼食を摂った。
少し下って「カタクリの園」に行くとあたり一面にカタクリが咲いていて、樹間の光を浴びピンクの絨毯を拡げたようだった。「かたくりの里」より花が多いと感じた。尾根に登り返して、さらに三毳山に登り、駐車場を目指した。朝見た花々もみんな上向きになっていて、見応えがあった。(写真)人気の山なのか、平日であったが多くのハイカーが入っていた。佐野SAから東北道に入り帰路に着いた。往復約480Kmのロングドライブであった。


■ 山梨県 十二ヶ岳(1,683m) 3月17日 日帰り 4名

西湖

予定していた栂池自然園でのスノーハイクが天候不良で中止となったため、急遽、太平洋側・近場の山を探し、十二ヶ岳に登る事とした。西湖・湖畔の登山口に着くと気温はマイナス8℃であった。登り始めると冷たい風が当りジャケット無しでは寒かった。約1時間ほど登った沢のどん詰まりから雪が多くなった。急な斜面のトラバース道で帰りはアイゼンが必要だなと思った。
十二ヶ岳に近づくにつれ傾斜がきつくなり、岩場が現れてきた。要所にはロープが張られていて、滑り落ちないようにつかまって登った。ほぼコースタイムで十二ヶ岳の頂上に立った。眼下に西湖、正面に大きな富士山が拡がっていた。(写真)山頂では風も無く、少し早めのお昼をとった。
金山を通り、節刀ヶ岳をピストンする予定であったが、十二ヶ岳から先は岩に雪が付き、トレースも無いようだったので、無理をせずに下山することとした。山頂で軽アイゼンを着け慎重に降った。雪の無い所も水を含んだ粘土で滑り易く、コースタイムの1.5倍の時間がかかった。
登山口の「いずみの湯」を始め多くの風呂が臨時休館となっているため、風呂には入らず、河口湖大橋・ガストに寄り、食事をして帰宅した。


■ 奥秩父・雲取山(2,017m) 2月27日~28日 1泊2日 3名

雲取山

東京、埼玉、山梨にまたがる「雲取山」に三峯神社から登った。雲取山は東京都の最高峰である。(写真)三峯神社の広い駐車場にとめ、まずは三峯神社のお参りに行った。本殿の入口に「お犬様」と呼ばれる眷属オオカミの像が配置されている。妙法ヶ岳への道を左に分け、炭焼平に着いた。何故かコースタイムよりも長く時間がかかった。霧藻ヶ峰登ると展望が開け、鋸歯のような両神山が北西に見える。お清平から急登し、前白岩山の手前でアイゼンを着けた。同行者の一人はアイゼン・デビューである。少ない雪の下が凍っていた。芋ノ木ドッケのトラバース道は急峻な崖でアイゼンを引っかけ無いように慎重に歩いた。雪を踏みしめ歩いた時間は、夏時間を1時間オーバーした。雲取山荘には我々の他2名のみで、こんなに静かな大きな山小屋に泊まるのは初めての経験であった。中央に豆炭こたつのある部屋を専有した。暗くなると東京方面の街の明かりがきれいであった。
2日目、雲一つない快晴の朝を迎え、輝かしい朝日を見ることが出来た。朝食後、雲取山を目指す。山荘入口の温度計はマイナス8℃を示していた。山頂に踊り出ると真正面に大きな富士山が有った。その右には青空の下、甲斐駒から聖岳に続く南アルプスの全貌が拡がっていた。(写真)しばらくすると同宿だった2人が登ってきた。山頂で30分ほど展望を楽しみ、下山した。下山と言ってもアップ・ダウンが多く、歩きごたえがあった。前白岩山を過ぎてアイゼンを外したが、その後急斜面で滑り易い所が現れ、通過に苦労した。無事に駐車場に着いたが、夏時間を1時間半オーバーしていた。やはり雪道は時間がかかる。
「大滝温泉・遊湯館」に行ったが何故か臨時休業(コロナのせい?)で、やむなく「笛吹の湯」まで行って温まった。2日間、良い天気に恵まれ、山頂では素晴らし景色を見ることが出来た。このコースは途中6ヶ所ほど大きなピークを越える変化に富んだ長い行程であった。


■ 茨城県 生瀬富士(406m)・袋田の滝、 奥久慈・男体山(654m) 2月18日~19日 1泊2日 5名

男体山

氷瀑の「袋田の滝」を見たくて計画したが、暖かい日が続きかなわなかった。常磐道・那珂ICで降りて大子町営駐車場を目指した。シーズンには満杯になるだろう駐車場はガラガラで猫一匹。沢沿いの道を登り詰め尾根に出る。頂上直下には岩場が有りクサリが設置されているが岩が濡れていて滑り易かった。狭い岩場の頂上に着くと風が強くなり、粉雪が少し舞った。早々に急斜面を降り、立神山まで行って風を避けて昼食を摂った。
四差路を経由して滝美館横に降り、「袋田の滝」の見学をした。4段目は幅広く迫力のある滝であった。滝を横に見ながら月居山(つきおれさん)に登った。最初は急な鉄階段を登り、終わったと思ったらコンクリート等の階段が山頂直下まで延々と続いた。駐車場に戻り、今夜の宿「奥久慈・福寿荘」に行きゆっくりと温泉につかった。
2日目、8時出発。車の窓が凍っていた。約30分で大円地の駐車場に着き、見上げると今日登る「男体山」の岩壁が見えた。(写真)霜柱を踏みながら少し進むと一般と健脚コースとの分岐があった。健脚コースに入るといきなり急登となり、くさり場が出てきた。その後、山頂直下までクサリの連続で高度を稼いだ。上部に行くと山並みの向こうに輝く太平洋を望むことができた。男体山の頂上は広く、快晴・無風で暖かい。ゆっくりとお茶をして、歩き易い一般コースで下山する。途中にスカイツリーと同高度(634m)からの展望地との標識があり、高さを実感した。
「袋田温泉・関所の湯」に入り、道の駅で「船納豆」を買って帰路に着いた。


■ 南インドの旅 1月13日~2月9日 28日間 1名

バターボール

南インドを約1ヶ月歩いてきた。山には登らなかったのだが、ブログが空白になっていると身体でも壊したかと思われるので、ほんの少し記す。
今回、南インドの2つの州(タミルナードウ、ケーララ)を廻ってきたが、これだけでもかなりの移動距離となった。飛行機で東側のチェンナイに入り、最南端を通って西側のコチから帰国した。移動はローカルバスと列車で非常に安い運賃だった。例えばバスに4時間乗って125ルピー(190円)、3段寝台列車に4時間40分乗って505ルピー(760円)であった。ただ、バス乗り場がだいたい町中から離れた所に有り、そこまで、そこからオート三輪車を使うのだがそちらの料金が割高だ。
4つの世界遺産を訪れたが、それぞれ永い歴史を感じさせられた。また、岩山でクリシュナのバターボールと言う岩があった。(写真)坂の途中にある岩だが、象を使って動かそうとしても、ビクともしなかったそうだ。チェンナイから南に160Km程行った所に元フランス領のプドウチェリーという町があった。いわゆるインドとは異なった雰囲気で、地中海的印象であった。インド最南端のカーニャクマリという町に行った。ベンガル湾から朝日が昇り、アラビア海に夕陽が沈む聖地で、多くの巡礼者の姿を見ることが出来た。
インドはとにかく人が多い。何故こんなに路上にたむろしているのだろうか?車、オート三輪、バイクが多い。警笛を鳴らしながら濁流のように走っている。交通信号は無い、有っても機能していない。道路横断は命掛けであった。最初の数日は戸惑ったが、そのうちに慣れてきた。冬の時期に行ったのだが、気候は日本の初夏のようで風がさわやかであった。約1ヶ月の旅で全く雨にふられなかった。何故かどこも酒類を売っていなく、ビールが飲める所を探すのが大変だった。ビールを飲みながら夕陽を見ることが出来ず、残念だった。非日常の世界を旅して、少しは大人になったかも知れない。


■ 沼津アルプス(392m) 静岡県・沼津市 1月5日 日帰り 6名

沼津アルプス

初歩きとして恒例の「沼津アルプス」縦走を行った。朝からまれに見る快晴で、家を出ると白い富士山がくっきりと見えていた。多比のバス停を出発し、登り始める。道端に咲いていた「ロウバイ」は例年より蕾が多い。多比口峠手前の水仙も花が少ない。今年は大平山はパスをして鷲頭山に向かった。ウバメガシの樹間から田方平野の家々、箱根、富士山と展望することが出来た。
鷲頭山に着くと駿河湾越しに南アルプスの山並みが見えた。風もなく穏やかで静かな海が陽光に輝いていた。東京から来たという20名近くの団体さんも登ってきた。しばらくするとトレランの若者達が元気に駆け上がったきて、山頂も賑やかになった。昼食を済まし、急登、急下降を繰り返して徳倉山、横山、香貫山に向かう。駿河湾に添う沼津市街、愛鷹山、富士山、そして遠くの南アルプスを一望することが出来た。(写真)
例年より早めに出発したため、4時過ぎに沼津駅に着く事が出来、早速の新年会となった。天気に恵まれ早春の穏やかな山歩きとなった。この日の歩行数は27,000歩であった。


■ 2020年

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■ 忘年山行 山梨県・甲府市 興因寺山(855m)、太刀岡山(1,325m) 12月9日~10日 1泊2日 25名

淡雪山

恒例の泊まり掛け忘年山行に参加した。今年は25名で小型バスを仕立てた。初日は上帯那から歩き始め、昭和池から興因寺山に登り上げた。枯れ葉の積もった尾根を歩き、淡雪山を過ぎると花崗岩の白い道に出た。正面遠くに右から甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、北岳などが見えた。(写真)日差しが柔らかく、風も無い岩の上で昼食を摂った。金子峠を経由して千代田湖畔に降りた。
湖畔から良く整備された道を堂ノ山を目指して登って行った。千代田湖を見下ろす展望台があった。堂ノ山は白山と表示されていて、頂上には石造りのお堂が有った。道のはっきりしない湯村山の山頂を踏み、湯村温泉に下った。今日の宿は「旅館・明治」で、太宰治が執筆した宿とのこと。建屋内が入り組んでいて迷いそうであった。温泉に入り夕食前から早々と飲み始めた。
2日目、ゆっくりと朝食をとり、昇仙峡の北にある太刀岡山登山口に移動した。心配された天気もまずまずで、日が射してきた。登山口からいきなりの急登が続いた。ハサミ岩手前ではロッククライミングをしていた。急な道をゆっくりと登り、三角点と標識のある山頂に到着した。左側には今年8月に登った茅ヶ岳と金ヶ岳が見えた。少し下り次のピークでお昼をとった。落ち葉が積もっていて、腰を下ろすとフカフカしていた。急勾配を降り、林道に出て平見城に行くと馬舎が並んでいた。馬肉になるのか?などと話した。迎えのバスに乗り、途中コンビニに寄り、リラックスしながら帰路に着いた。個人ではなかなか歩かないであろう里山の道を歩く事が出来、良い経験となった。


■ ネパール アンナプルナ・サーキット トロン・パス(5,416m) 11月1日~14日 13泊14日 1名

トロン・パス

アンナプルナ・サーキット(ラウンドとも言う)の名に惹かれてネパール・トレッキングをすることとした。2010年にはアンナプルナ・ベースキャンプ(ABC)に行ったが、今回はその北側を大きく半周することになる。初日はカトマンズから乗り合いバスで乗り換えを含め9時間かかってナディまで入った。当初、ブルブレがバス終点と聞いていたが、少し奥まで入れた。2日目、ナディ930mからトレッキングスタートである。私が調べたガイドブックが古かったみたいで、今ではジープ道がマナン3,540mまで通っていて、そこからスタートする人達も多いとの事だった。私はトレッキングルートを辿りたかったが、寸断されており、ジープ道を多く歩く羽目となった。その替わりトレッカーは少なかったが・・・
3日目の宿タル、宿に可愛い娘さんがいた。名前はコピラ、花のつぼみの意味とのこと。4日目、コピラに手を振られて出発し、牛の群れの中を歩いた。5日目、山道を登って行くとマナスルが見えてきた。さらに進むとラムジュン・ヒマールの白い頂きが輝いていた。6日目、ツアーメを出発してしばらく行くとリンゴ畑が有り、リンゴ園ではリンゴ・ジュース等を売っていた。採りたてのリンゴを4個買った。Rs.100(約100円)。アパー・ピサンのお寺に行くと真正面にアンナプルナⅡの雄姿が望めたが、既に逆光気味であった。宿はローアー・ピサンであったため、明朝晴れれば登ってこようと思っていたが、翌朝は残念ながら曇りであった。
7日目、マナンに着いた。広い村であるが、トレッカーでごった返していた。宿の食堂で英国の青年から最近知人の女性を亡くしたとの話を聞いた。エベレスト街道でヤクにより谷に落とされたそうだ。8日目は高所順応日でマナンの氷河湖と3,800mの展望台への散歩をした。あまり天気が良くなくて小雪がちらついた。夕食はヤク・ステーキ、熱々の鉄板で湯気を上げながら運ばれてきた。9日目は快晴の朝を迎えた。昨日まで見えなかった山々(ガンガプルナ、アンナプルナⅢ&Ⅳ)が大きく朝日に輝いていた。ヤクカルカを目指す道の奥にはトロン・ピークが見え、その裏がトロン・パスとのこと、右手にはチュル4峰の山並みが続いていた。
10日目、翌朝の負担軽減のため、当初予定のトロンフェディ4,450mを越えて、ハイキャンプ4.925mまで行く事とした。宿は混んでいてドイツ人カップルとの相部屋となった。彼らはシングルベット2台をくっつけ、私のベットの横が広くなった。11日目、今日はトロン・パス越えの日だ。3:30に起床し、4:00にガーリックスープを飲み、4:40から登り始めた。登り始めてすぐに雪・氷が現れたため、チェーンアイゼンを装着した。息が苦しく一歩一歩の歩みとなり、身体が温まらず寒さに震えた。朝日が揚がると少し暖かくなったが、キットカットをかじりお湯を飲みながら、約3時間でトロン・パス(5,416m)に辿り着いた。(写真)ガイド・バラットと。
トロン・パスでトロン・ピークを見上げ、チュル4峰の山々に名残を告げ下り始めた。峠を越えると風景は一変してチベット風の茶色・荒涼とした大地&山々が拡がっていた。約1,700mを下りチベット仏教とヒンドウー教の聖地ムクティナートに着いた。12日目の朝、朝食前に丘の上のお寺に行った。陽が昇るにつれダウラギリ(8,167m)がはっきりと見えてきた。カグベニへの下りは舗装道路であったが、西ムスタンの山々と青い空、風が爽やかで快適であった。13日目、ジョムソンに向かって歩き始めた。道路の土埃を避け、ダウラギリを前方に見ながらカリ・ガンダキの川原を歩いた。ジョムソンの宿で初めて日本人夫婦と出会った。バイクでポカラから走ってきて、ムクティナートに行くとのこと。14日目の最終日、ジョムソン空港からほぼ予定通りにポカラへの飛行機が飛び、ポカラ空港でガイドと別れた。ポカラでは日本料理店「たべものや」に入り、シェフのおすすめコースをたのみ、一人静かに乾杯をした。
マナンでは2日間ほど曇っていたが、その他はほぼ快晴の日々が続き、素晴らしい景色を堪能することが出来たトレッキングであった。トロン・パスへの登りは本当に大変だったが、峠の小屋のジンジャー茶で生き返った。下山後、ポカラで5泊、カトマンズで5泊して7回目のネパールの旅を終えた。


■ 秋田県 栗駒山(1,626m)、高松岳(1,348m) 10月5日~8日 3泊4日 4名

栗駒山

東北の秋を求めて栗駒山を目指した。初日は移動日である。春に森吉山に向かった時は開店前で食べられなかった菅生PAでの”海鮮丼”のお昼を摂った。一ノ関ICで降り、須川温泉に行ったが、霧が立ちこめていて「名残ヶ原」での散策は出来なかった。早めに山王山温泉・瑞泉郷に入った。日程を1日前寄せしたため、部屋が特別室しか空いてなく豪華な部屋に割安で泊めてもらった。なんと4部屋(茶室付き)もある展望の良い角部屋であった。夕食後ラグビー・サモワ戦の前半までを見て寝た。
2日目、夜半に降っていた雨も上がり、青空が見えていた。須川湖登山口に車を駐め、秣岳(まぐさ)へ向かって登り始めた。約400mの登りである。中腹から正面に紅葉した円錐状の秣岳が見えたが、残念ながら霧で霞んでいた。秣岳に登り天馬尾根を少し行くと湿原が現れ、もやの中に草黄葉が拡がっていた。須川分岐(天狗平)を過ぎる頃には日も差してきて、眼下に広がる素晴らし紅葉を見ることが出来た。栗駒山の山頂に到着すると、そこには信じられない程の登山者がいてごった返していた。観察するとほとんどの人達がコースタイムの短い南側の中央コースを登っているようだ。我々は当初ピストンの予定を変更し、比較的に登山者の少ない産沼コースをたどり須川温泉に下った。下り始めた頃から青空となり、振り返ると栗駒山が大きく見えた。しばらく下ると左右一面に紅葉の景色が広がった。(写真)まさに山全体が錦織りのようであった。三途の川を渡り、広々とした名残ヶ原に入ると左の湯気山からはガスが吹き出ていた。須川高原温泉に到着すると多くの観光客で賑わっていた。車道を30分ほど歩いて車に戻り、今日の宿、小安峡温泉・元湯くらぶに向かった。
3日目、天気予報はくもり、降水確率は0~10%であるが、山の天気は分からない。今日は泥湯三山(小安岳、高松岳、山伏岳)を周回するコースだ。泥湯温泉の広い駐車場に行き、まず小安岳を目指して登り始めた。斜面にトラバース気味に付けられた細い道が続き、滑らないように注意して進んだ。刈り払いがされておらず、クマザサが道を覆い歩きづらい。風が吹くと樹上の雨粒が落ちてくる。周りはガスが湧いてきて視界不良。今日は辛抱の登山となりそうだ。
小安岳を過ぎ高松岳への稜線歩きは、晴れていれば景色が良さそうであるがガスが立ちこめていた。おまけに濡れたクマザサを分けて進むため、ズボンがびしょ濡れになった。早めにカッパを履けば良かったと反省した。 高松岳山頂避難小屋で昼食を摂り、山伏岳に向かった。山伏岳への道は刈り払いがされて広くなっていたが、雨上がりの泥道が多かった。道の側の真っ赤なドウダンが鮮やかであったが、晴れていれば素晴らしい紅葉が見られたと思われる。山伏岳から河原毛登山口へはわりと歩き易い道であった。河原毛地獄には人の気配が無く、荒涼とした景観であった。雨に濡れた悪路で時間がかかったため、見学はよして泥湯温泉に戻った。お日様を見ることは無かったが、雨に降られることも無く、ケガもせず歩き通せて良かったと思う。冷えた身体を温めたく小安峡温泉・松葉館に急いだ。
4日目、朝風呂に入り、ゆっくりと朝食をとり、帰路に着いた。築館ICに向かう途中に道の駅・自然薯の館があり、リンゴ、野菜などを買った。 予定より1時間早く帰宅し、道の駅で買った枝豆をゆで、舞茸のバター炒めを作って食べた。走行距離1,350Km、栗駒山の一瞬の紅葉の輝きが脳裏に残る山旅であった。


■ 東京都 高水三山・高水山(759m)、岩茸石山(793m)、惣岳山(756m) 9月30日 日帰り 14名

高水山

自然保護デー登山として奥多摩の高水三山に登った。高水山は結婚一周年記念として皇太子、雅子妃が登られている。予報は終日曇りであったが、軍畑大橋南の駐車場を出る頃には日が射し暑く感じられた。高源寺まで舗装道路を歩くと汗が噴き出してきた。道沿いの川岸には真っ赤な彼岸花が咲いていた。その先で急な階段を登り登山道に入って行った。高水山には立派な合目石が設置されていて目安となった。高水山直下には常福院があり、本堂は重要文化財とのことであった。
植林と広葉樹林を分け良く整備された稜線を涼しい風を受けて歩き、岩茸石山に着く。頂上は開けていて展望が良く、北方間近に「棒ノ折山」を望めた。東に目をやると先ほど登った高水山が見えた。(写真)昼食後南に進むと惣岳山があり、そこから滑り易い道を慎重に下ると御嶽駅の側に到着した。下山に時間がかかったがギリギリで予定の電車に乗ることが出来、2駅目の軍畑駅に戻り駐車場に着いた。
ほぼ予定の時刻に帰路に着き、日の出ICから圏央道に入ったが、東名高速道での事故大渋滞の情報が入ってきて、急遽、E85小田原厚木道路を通って帰ることとした。順調に小田原を経由して箱根新道に入ったが、箱根新道が渋滞となり我慢のドライブとなった。予定より一時間半ほど遅れての帰宅となった。当初天気が心配されたが、雨の心配も無く秋を感じることが出来た山歩きであった。


■ 静岡県 富士山(3,776m) 9月26日 日帰り 4名

富士山

好天が見込まれたため、富士山に登ることとした。11月に行くネパール・トレッキング、5,400m峠越えの訓練にも少しはなるかも?と思って。富士宮新五合目駐車場に近づくと山頂までくっきりと見えていた。左手に北岳の頭が見えた。車を降りると既に2,400mで風は無いが肌寒く感じた。登り始めて、新六合目辺りから見上げると草が色づき、青い空の中を飛行機が横切った。(写真)
合目ごとに一歩一歩登って行ったが、空気の薄さを感じた。九合五勺から上は登山道の工事をしていて、ブルの道を迂回して登った。頂上神社前でお昼を食べ、剣ケ峰に向かった。夏には順番待ちとなる最高峰碑の前で写真を撮ってもらい、その後、お鉢巡りをした。すれ違う人はほとんど外国の人で身軽な格好をしていた。
下山は御殿場口から宝永火口を経由して、富士の宮新六合目に帰る。砂走館を過ぎるとガスが湧いてきた。宝永火口まで下り登り返しとなったが、改めて空気の濃さを感じ、力強く歩けた。新五合目の駐車場に戻ると辺りは濃霧となっていた。フォッグランプを点けてゆっくりと下っていった。途中で鹿の姿を見て2年前の情景が頭をよぎり、より慎重に運転をした。水ヶ塚公園で顔を洗い、帰路に着いた。今日一日絶好の登山日和で、静かな富士登山をすることが出来た。今朝頂いた”ゆで落花生”をつまみに美味しいビールを飲んだ。


■ 富山県、新潟県 栂海(つがみ)新道 朝日岳(2,418m)~日本海(0m) 9月17日~21日 4泊5日 4名

親不知海岸

昨年計画して流れ、今年も9月初旬から予定していたがなかなか天候に恵まれず、やっと実施となった。初日は親不知観光ホテルまでの移動日だ。親不知ICを出るとすぐに道の駅「親不知ピアパーク」がある。海岸では何人かが「ヒスイ」探しをしていた。レストラン「漁火」でカニ天丼を食べてホテルに入った。
2日目、朝5時のタクシーに乗り登山口の「北又小屋」に向かった。小屋に着くと小雨が降り始め、カッパを着ての出発となった。しばらくすると雨は止んだが、ガスが立ち込めていた。イブリ山を経由して「朝日小屋」までの高度差1,450mをひたすら登った。「朝日小屋」は空いていて我々4人で一部屋を使うことが出来た。小屋はきれいでトイレはウォシュレットであった。早めの夕食後、素晴らしい夕焼けを見ることが出来た。
3日目、夜半の雨音が気になっていたが、起きると晴れていた。まず朝日岳に登り上げ、少し下った「吹き上げのコル」から日本海へ向けての「栂海新道」が始まる。朝日岳山頂からは雲海に浮かぶ雪倉岳、白馬岳、その奥に剱岳が見えた。アヤメ平に向かう道は池塘が多く、青空の下で草モミジが色づいていた。10時ごろになるとガスが湧いてきて景色が霞んできた。黒岩山で昼食をとり、サワガニ山を乗り越え「北又の水」にたどり着いた。栂海山荘での自炊用の水を汲むとザックの重みが増した。
4日目、今日は栂海山荘を暗い内に出発し、親不知海岸を目指す。天気は上々であった。いくつもの山の稜線を直登し乗り越えて行く。白鳥山山頂の「白鳥小屋」からは、これまで歩いてきた山々が見渡せた。ここでも遠くに凜々しい剱岳を望めた。白鳥山を下り、「シキワリの水」で顔を洗い、飲料水を補給した。坂田峠でお昼をとり、さらに3時間歩き栂海新道下山口に到着した。親不知観光ホテルにザックを預け、80m下の親不知海岸へと下った。朝日岳からの標高差2,418m、2日間の歩行時間17時間40分で栂海新道を完歩する事が出来た。日本海の荒波が打ち寄せる海岸での記念撮影。(写真)自力で栂海新道を切り拓いた「さわがに山岳会」の小野健さん達に感謝し、祝杯を上げた。
5日目、「フォッサマグナ・ミュージアム」を見学し、道の駅「マリンドーム能生」で買い物・食事をして帰路についた。


■ 山梨県 富士山お中道 須走口五合目~吉田口六合目~須走口六合目 9月11日 日帰り 4名

富士山溶岩流

御殿場から目指す須走口五合目方面は霧に覆われ真っ白だったが、五合目に着くと青空の下、富士山頂を望めた。昨日で登山シーズンも終わり静かになった登山道を登り、六合目「長田山荘」を目指す。気温は低いが汗が流れ落ちた。山荘からお中道に入り、吉田口六合目に向かった。お中道の周りはダケカンバとシャクナゲの林が続く。花の時季は素晴らしいと思われる。途中三ヶ所溶岩流を越えて歩いた。
吉田口六合目で折り返し、吉田口下山道を登った。昨日から登ったと思われる人達が疲れた様子で降りてきた。外国人も多い。下山道を離れ須走本六合目に向かう破線の道は分かりにくい。最近付けられたと思われる目印に沿って歩いた。途中に溶岩流を見通せる所があった。(写真)雪溶けの時季には滝になると思われる。
須走本六合目、小屋仕舞い中の「瀬戸館」で最後のコーラ2本を購入し、下山道砂走りを快調に下降した。心配した雨も無く、静かな山歩きを楽しめた。 御胎内温泉に浸かり、帰路につくと雨がぱらつき始めた。


■ 長野県 南木曽岳(なぎそだけ)(1,676m)、経ヶ岳(2,296m) 9月2日~4日 2泊3日 4名

経ヶ岳

ぐずつく天候が続く中で、好天の2日間を狙い木曽の山に出掛けた。初日は南木曽岳である。駐車場を出発し約40分で「金時の洞窟」手前の分岐に着いた。時計回りに登り専用となっており、周遊して下り専用の道を降りてくる。「金明水」を過ぎると素晴らしいコウヤマキの巨木の森となった。山道は地元木製の階段が続き、岩場には立派な木製の桟橋が架けられていた。
山頂は樹林の中で展望は無い。もっとも今日はガスが湧いていて遠くの視界は不良であった。山頂から少し下った所の展望台に行ったが、見えるはずの中央アルプス、南アルプスは雲の中であった。少し歩くと突然雨が降ってきて、その後あられ交じりとなった。20分ほどで止んだが、足下の木階段などが滑り易くなった。慎重に荒れた急勾配の道を下山した。今夜の宿は昼神温泉の「鶴巻荘」だ。
2日目は中央アルプス最北端の山「経ヶ岳」である。登山口「仲仙寺」の本尊十一面観音像を刻んだ時の木片に写経し、山頂の経塚に納められているとのこと。(写真)寺の駐車場から参道を通り本殿で安全祈願をして歩き易い山道に入った。四合目を過ぎると道幅も狭く熊笹が道を覆い歩きづらい。勾配はゆるやかであるがその分単調な歩きとなった。クマザサの中に朱色の5弁花が鮮やかだった。フシクロセンノウ(節黒仙翁)とのこと。この先五合目、六合目と登って行き、八合目に登り上げると見晴らしの良いピークであった。雲が多く遠望は出来なかったが、暖かい日差しを背に受け昼食をとった。伊那の町並が眼下に見えた。八合目を過ぎるとお花畑が現れた。アキノキリンソウ、シシウド、トリカブト、ヤナギランなどカラフルであった。山頂は樹林の中で展望は無いが、ゆっくりと休み、往路を下山した。登山時早いペースの若者一人が降りてきて、我々の下山時頂上直下でカップルが登ってきた。単調な登り・下りに耐え、花々にいやしてもらった静かな登山となった。ちなみに高度差1,400m、歩行8時間、歩数3万4千歩であった。今夜の宿は下山口の「羽広荘」が休館日だったため、「駒ヶ根・すずらん荘」に入った。天気を心配したが、杞憂に終わって良かった。
3日目は観光をして帰る。まず近くのヒカリゴケ、しだれ桜で有名な「光前寺」、参道の杉の大木が素晴らしい。「道の駅・花の里いいじま」の直売所でリンゴ、ブドウ、梨などを買った。それから「養命酒・健康の森」で80分の工場見学、そして「明治亭」でロースソースかつ丼を食べて帰路に着いた。


■ 山梨県 茅ヶ岳(1,704m)~金ヶ岳(1,764m) 8月24日 日帰り 3名

茅ヶ岳

夜明け前の曇り空で薄暗い中を出発した。目指す北杜市は久々の好天が予想されていた。朝霧高原のセブンに立ち寄ると、「剱岳」に行く同じクラブの4人と遭遇し、エール交換を行った。登山口の深田公園には予定より20分早く到着した。車を降りると半袖では冷気を感じた。なだらかな谷の路を「女岩」に向けて歩く。樹間の木洩れ日、鮮やかな緑が目に染みる。
荒れた「女岩」を迂回し、尾根に登り上げると、日本百名山・深田久弥終焉の地を示す石碑があった。1971年3月21日と記されていた。茅ヶ岳山頂は展望が良く、大きな富士山、金峰山・瑞牆山、八ヶ岳などが望めた。ここからさらに金ヶ岳を目指し下り、登り上げた。途中に岩のトンネルがあり、心地良い涼風が吹き抜けていた。(写真)
金ヶ岳への稜線上には積み重なった岩の道もあり変化に富んでいた。再び茅ヶ岳に戻り、露岩の多い尾根道を下った。前回、雪の時季に来た時の方が歩き易かったなと回想した。約6時間の歩行で、2万3千歩を示していた。「武田乃郷・白山温泉」に浸かり、御殿場「かつ榮」でロースかつ定食を食べて帰宅した。


■ 長野県 燕岳(2,762m)~餓鬼岳(2,647m) 8月5日~7日 2泊3日 5名

餓鬼岳

台風8号が西に逸れ好天が期待されたため、燕岳に登り、餓鬼岳に縦走することとした。南安タクシーに白沢登山口への車回送を頼み、タクシーで中房温泉に入った。中房駐車場は満車状態であった。登り始めると汗が噴き出てきた。途中、若い男女4人組と抜きつ抜かれつとなった。予定より早く「合戦小屋」に着き、名物のスイカを食べた。燕山荘は多くの人で賑わっていて、早く着いたつもりだったが、奥の部屋に案内され、食事は3巡目で7時からとの事だった。推定で400名位泊まっているのか?夕食後、若い男女4人組と楽しく話をする機会を得た。一緒に写真を撮り、後で送ってもらい良い記念となった。
2日目、陽が揚がり、360度展望の朝を迎えた。八ヶ岳と南アの間にくっきりと富士山が見えた。裏銀座から穗髙へと一望することができた。燕岳周辺にはコマクサが群生していた。良くこんな荒れ地に咲くなと感心する。北燕岳を過ぎて餓鬼岳を目指すのは私達だけのようだ。急に静かになる。辺りはフウロ、チングルマ等の花畑だった。しばらく尾根づたいに行くと、東沢乗越への約450mの急な下りとなった。乗越で休んでいると26才青年一人が追い着いてきた。聞くと今朝中房温泉を出発し2時間で燕岳に登ってからきたとのことである。八ヶ岳・硫黄岳山荘のスタッフでガイドのための下見だそうだ。今回の縦走は写真奥の中央尾根から下り、手前まで登り上げる過酷なルートであった。東沢岳を過ぎると岩稜帯となり木製ハシゴでトラバースするなど緊張を強いられる所もあった。15時に餓鬼岳山荘に到着した。行動時間は9時間20分であった。今日の泊り客は私達以外に一人とのことで後で大阪からの男性が入ってきた。先ほどの青年はテント泊だ。
3日目の朝、朝食前にご来光を見るために「餓鬼岳」に登った。小屋から10分の登りである。今日は高度差1,650mの下りとなる。下り始めて「百曲り」のジグザグ道に入る。道が荒れていて慎重に下った。水場からは渓谷沿いとなり、立派な「魚止ノ滝」があった。渓谷沿いの道は滑り易くクサリ場が続いた。林道に出て200m行くとマイカーがあった。
大町の「薬師の湯」に向かい入浴・昼食をし、帰路についた。危ぶまれた天気予報もあり、また2日目の午後には遠くに雷鳴があったが、3日間好天に恵まれ思い出深いマニアックな山行となった。


■ 山梨県 南八ヶ岳・赤岳(2,899m)真教寺尾根&県界尾根 7月25日~26日 1泊2日 5名

横岳

やっと梅雨が明けるかと思っていたら台風6号が発生し、変わり易い天気予報となった。しかし、多少降られても良しとしようと真教寺尾根から赤岳に登ることとした。長泉沼津ICから新東名に入るといきなり断続的な雨に見舞われこの先が案じられたが、幸いその後は雨も無く予定より早く「美し森」駐車場に着いた。羽衣池を通り賽ノ河原を目指した。スキー場リフトの終点「清里テラス」では多くのカップルが寛いでいた。
途中、牛首山まで行く女性二人を追い越し、その後牛首山まで行って来たと言う若い女性二人に出会った。今日初めて人に会ったと感激していたため、堅い握手を交わした。(笑)牛首山から緩やかな尾根を歩み2,400m辺りからクサリ場が連続する核心部の登りとなった。トップで登っていて、瞬間的な状況把握は出来なかったが10cm大の石を落としてしまった。大声をあげ飛び落ちて行く石を見たが、幸い下の人達に当たる事無くほっとした。注意していたつもりだったが、思わぬ不覚であった。全員ヘルメットを着用していたが、改めてその必要性を感じた。赤岳山頂のすぐ側にある「赤岳頂上山荘」に入り、早速生ビールで乾杯をした。きめ細やかな泡が美味しい。食堂から沈む夕陽の茜雲が見られた。夕食後、二組のカップルと話をした。福島と埼玉からきたとのこと。何故一緒にと聞くと、各所の男女が兄妹で二夫婦が合流したのだそうだ。
翌朝、雲海の上に朝日が揚がってきた。思っていたよりも良い天気になりそうだ。小屋のすぐ横からいきなり県界尾根の急降下となった。真教寺尾根よりもスラブ状の岩が多くクサリも長い。また、鉄ハシゴも多くあった。トップで下っていて上からの落石に注意した。見上げるとハイマツの緑と雲一つ無い青空が美しい。尾根の北方向には鞍部の「赤岳展望荘」に続く横岳への稜線が見えた。(写真)長いクサリ場を下り「大天狗」を過ぎると「小天狗」までなだらかな稜線歩きとなる。小天狗から急勾配を下り、荒れた沢筋を通って美し森の駐車場に向かった。「美し森山」で日本一美味しいというソフトクリームを食べ、「延命の湯」に浸かって帰った。山中で雨にも遭わず、天気に恵まれた2日間であった。久々の高度差1,400mの山行で、ブログを書いている今日は足が張っている。


■ 静岡県 天城山・八丁池(1,170m) 7月10日 日帰り 5名

天城ツツジ

今年の梅雨は良く雨が降る。テレビの週間天気予報の画面に晴れマークが一つも無い日々が続いている。その中で貴重な晴れの一日を捉えて天城山に向かった。梅雨の時季7月上旬に咲く「天城ツツジ」を期待し、天城隧道前に車を置き登り始めた。もやが立ち込め雨に濡れた新緑の中に射す光が幻想的であった。上り御幸歩道の天城峠から向峠を少し過ぎた右奥に「天城山心中」の印が有った。
天城ツツジが見えてきたが時期的に少し遅かったのと、数日来の雨風のせいか散っていた。ただ、少ないながらも青空を背景とした新緑の間の赤色が際立っていた。ブナ、ヒメシャラに囲まれた緩やかな山道を辿った。 鹿の食害により下草が無くなって整備された公園のように見通しが良くなっているが、斜面に雨水の通り道が出来、土が流され木の根が洗われた倒木が見られた。
八丁池ではいつもより人が少なく、風も無く陽光に照らされた池面が輝いていた。帰りは青スズ台(1,236m)に登り、オオルリ歩道を下り、コマドリ歩道を経由して上り御幸歩道に戻った。合流点の手前に大きな天城ツツジの木がありまだ花を残していたが、足下はピンクの絨毯のようになっていた。(写真)今回のコースでは急な登り降りは無かったが、その分、久々に長く歩いたなと感じた。新調した登山靴ザンバランの試し履きであったが、問題なく歩けた。新緑が目に染みた、梅雨の晴れ間での穏やかな一日であった。


■ 山梨県 櫛形山(くしがたやま)(2,052m) 6月18日 日帰り 4名

櫛形山

中部横断道の下見を兼ね「櫛形山」に出かけた。新清水JCT経由で増穂ICに行き、丸山林道を上っていった。途中狭い道となり対向車が来ない事を祈りながら進み、池ノ茶屋林道を通って広い駐車場に着いた。標高1,850mで肌寒い。北岳展望テラスまで緩やかな道を登ったが、ガスが湧いてきて南アルプスの姿は無かった。もみじ沢に下りアヤメ平まで登り返した。天然の唐松が美しい。
鹿柵に囲まれたアヤメ平に入ると、白く満開のズミの木が迎えてくれた。ガスの中、新緑を背景に幻想的な光景であった。アヤメ平避難小屋の側で早めのお昼をとった。周りにはマイズルソウが群生していた。裸山に行くと南アルプス市の人達がアヤメの調査をしていた。咲くのはこれからだ。櫛形山への道は原生林に囲まれ、驚くような大木が林立していた。駐車場に降りてゆく途中にダケカンバと思われる大木があった。(写真)
登山道の周りではシロバナヘビイチゴが一面に咲き誇っていた。歩行時間4時間で一周したが、高低差もあまり無く、良く整備された歩き易い道で、深山の雰囲気を味わうことが出来た。「かじかの湯」で汗を流し、帰路についた。


■ 秋田県 森吉山(1,454m)、秋田駒ヶ岳(1,637m)、乳頭山(1,478m) 6月9日~12日 3泊4日 5名

乳頭山

静岡県ではすでに梅雨入りしているが、良い天気が見込まれる東北の山に花を求めて行くこととした。小雨で出発し、宇都宮までは雨中の走行であった。鹿角八幡平ICで降りて「森吉山荘」まではクネクネの道であった。運転時間約9時間の長旅を温泉で癒やした。
比内地鶏の朝弁当を食べ、ヒバクラ登山口Pに向かった。駐車場には松本ナンバーが1台、一人の登山者がいた。熊が住んでいる山域ということで鈴を鳴らし時々笛を吹いて登っていった。途中の山道2ヶ所に大きな糞があった。ヒバクラ分岐を過ぎ山人平に入ったが、チングルマもつぼみが多く花の時期はこれからのようだった。森吉山直下は広い雪斜面となっており、先日買ったチェーンアイゼンを着けて登った。山頂からは360度の展望であったが少しかすみがかかっていた。山頂南斜面ではチングルマが満開であった。下山後、田沢湖を経由して「休暇村・乳頭温泉郷」に移動した。露天風呂はブナ林に囲まれていてリラックスできた。
三日目、ジャンボタクシーで駒ヶ岳八合目に向かった。運転手の話だと道路上でも熊を見かけるとのことだった。歩き始めて30分程の片倉岳展望台を過ぎるころからガスが立ち込めてきた。駒ヶ岳最高峰の男女岳山頂では強烈な風に吹かれ早々に下山し避難小屋に入った。湯森山を過ぎたあたりから視界が開け、青空が見えてきた。笊森山を越えて千沼ケ原分岐に向かおうとしたが、雪斜面となりコースが見えないため引き返した。この頃にはすっかり風も収まりよい天気となり、これから向かう乳頭山がきれいに見えた。(写真)乳頭山直下にはシラネアオイの群生があり、紫色が鮮やかであった。蟹場分岐から歩き易い道を下り、乳頭温泉「蟹場温泉」に着いた。歩行時間8時間半、3万7千歩のロングコースであった。
4日目、久しぶりにゆっくりと朝食を楽しみ、雫石の「道の駅」で野菜、いぶりがっこ、はたはた磯焼き、根曲がり竹などを買い、盛岡ICで東北道にのった。今回の総走行距離は、1,664Kmであった。当初予想よりも良い天気に恵まれ、多数の花を見て、ゆったりと温泉に浸かり、美味しい酒が飲めた山行であった。


■ 神奈川県 西丹沢・檜洞丸(1,601m) 5月30日 日帰り 5名

シロヤシオ

シロヤシオの開花状況を聞き、急遽檜洞丸に登ることとした。長泉沼津ICから西丹沢ビジターセンター駐車場まで1時間で着いた。平日であるが多くの車が駐まっていた。休日は相当混雑するらしい。念のためヒルよけ剤を足元に噴霧して出発。晴れであったが山の上の方にはガスがかかっていた。
ゴーラ沢出合まではなだらかな歩き易い道で、展望は無いものの日にあたった新緑が美しい。ゴーラ沢からは急登となった。所どころに山ツツジが咲いていて、足を止めて息を整えた。展望園地を過ぎて石棚山分岐に近づくとシロヤシオが現れてきた。昨年は花付きが良く、今年は少ないとのことである。最初は既に落花していたが登るにつれて花を見ることが出来た。石棚山分岐の手前に大きくて沢山の花をつけた木があった。(写真)
全体的に足場の悪い所には木製の階段が設置され、植生保護の木道も整備され、歩き易い登山道となっている。神奈川県の熱意が伝わってきた。この辺りも鹿による食害が多いのか、いたる所にフェンスが設けられていた。広い山頂には立派なテーブルがいくつも設置されていて、ゆっくりと昼食をとることが出来た。ただ、山頂の標識が目立たないのは何故だろうか?平日であったが、若い人達も多く登ってきていた。今回は標高差1,060mのアップ・ダウンであった。ヒルに遭遇する事もなく下山し、「ぶなの湯」の温泉に浸かった。


■ 静岡県 伊豆山稜線歩道(仁科峠~戸田峠)・達磨山(981m) 5月25日 日帰り 14名

伊豆山稜線

一昨年の天城峠~仁科峠の伊豆山稜線歩道・清掃ハイクの続きとして、仁科峠~戸田峠への伊豆山稜線歩道をゴミ拾いをしながら歩くことにした。昨年計画したが雨のため中止となっていた。少し長いトレイルとなり参加者が少なく、バスをキャンセルしてマイカー3台とした。これにより車の移動に時間がかかることとなった。
仁科峠に集合して歩き始めた。雲ひとつない快晴で照りつける太陽が熱かったが、高原のそよ風が心地良い。広々とした稜線を北に向かって歩いて行く。遠くに雪の筋がついた富士山の頭が見えたが裾野は春かすみではっきりしていなかった。(写真・みづらいか?)慣れない暑さのせいか全体の歩みが遅くなってきた。風早峠、土肥峠を越え吉奈峠で昼食をとった。登山道にはほとんどゴミは無いが、伊豆スカイラインに接する所では、不法投棄されたゴミが多くみられた。これらは私達の手におえるものではなかった。
山稜線沿いには赤い山ツツジが咲き誇っていて、若葉の新緑と青空の下で輝いていた。土肥駐車場に着き、この先の行程が長いこともあり、先に進む者と残る者に分かれた。達磨山の山頂では無線で飛行機を飛ばしている人がいた。昨年の私の古稀祝いで古稀山に来た時もいたが同じ人だろうか?達磨山、小達磨山を越えて戸田峠に降りたが、途中の木の階段は周りの土が流出していて段差も大きく非常に歩き辛かった。予定より約1時間遅れの到着であった。今日の歩行は29,400歩であった。夕方になっても快晴は続き、たっぷりと汗をかいた一日であった。


■ 静岡県 松崎町・長九郎山(995m) 5月11日 日帰り 22名

長九郎山

定例山行の欠員募集に申し込み、長九郎山に行った。小型バスに乗り西伊豆の松崎町を目指す。今日の海はべたなぎの状態で輝いていた。桜並木が続く那賀川をさかのぼり、左手の細い道に入り対向車が来ない事を祈りつつ登って、宝蔵院登山口に行く。宝蔵院境内には苔むした石仏が多くあった。
良く整備された歩き易い道を登り、少し下ったところに大沢口との分岐「出合」があった。出合から先にコアジサイが多く観られたが、花がつくのはこれからだ。しばらく歩くとシャクナゲが現れてきた。ほぼ満開の状態であった。(写真)
長九郎山・山頂はシャクナゲに囲まれていたが、まだつぼみの状態であった。鉄骨製の展望台があり、登ると四方の山々が見えた。富士山、海、島々が見えるはずであるが、霞に煙っていた。しかし、眼下に続く新緑の木々は春らしい色合いであった。日差しも柔らかく、吹く風が心地よかった。登ってきた道を話をしながら下って行った。
道の駅・花の三聖苑により、途中、コンビニ、干物屋によって、三島に向けてのバスに揺られた。天気に恵まれ、シャクナゲを観ることもでき、楽しい山行であった。


■ 栃木県 日光・女峰山(2,483m)、月山(1,287m) 5月6日~8日 2泊3日 5名

女峰山

大型連休の最終日、日光を目指して出発した。圏央道、東北道の下りはとても空いていた。初日は「月山」へ2時間ほどの歩きだ。栗山ダムPに着くと山が赤く染まっていた。ダムサイドから登り始めるとほぼ満開の「アカヤシオ」の群落が現れてきた。残念ながら曇り空であったが、素晴らしい景観であった。下り始める頃小雨が降ってきて、帰路、霧降高原を通過する時にはあられ交じりの豪雨となった。町に降りると雨も無く、山間部のみの悪天であった。
2日目、ペンション「はじめのいっぽ」を4:30に出発し、霧降高原に車をとめた。快晴・無風であった。いきなり1,445段の「天空回廊」を小丸山まで登り始める。小丸山を過ぎると雪が出てきた。溶けて薄氷となっており滑り易い。昨日の雨がこの辺りから上は雪だったようだ。赤薙山から先は新雪も深くなりガレていたので慎重に行動した。赤薙奥社跡から稜線に出る斜面は、トレースも無くラッセル状態となった。稜線に登り「ヤハズ」まで行くと視界が開け、女峰山が姿を現した。(写真)それもつかのまでガスに覆われてしまった。しばらく稜線を進んだが全体がガスの中となり、時間が超過してきたため撤退することとした。気温は-5℃ほどで冷たい風も出てきた。赤薙山あたりまで来ると青空が出てきた。本当に変わり易い天気だった。歩行10時間のこのコースは、雪の時期には難しいと感じた。少し早めの下山で「大江戸温泉物語・日光霧降」の湯にゆっくりと浸かった。
3日目の朝は快晴で、宿の窓から昨日登った赤薙山とその奥の白い女峰山がくっきりと見えた。明智平に向かい展望台に上ると正面に大きな男体山、眼下に華厳の滝、遠くに白く輝く日光白根山が見えた。少し登るとアカヤシオが現れてきた。快晴の下で色が鮮やかだった。気温も高く、昨日の雪山がうそのように思えた。華厳の滝の見学に行ったが、滝の側の崖にもアカヤシオが多く咲いていて楽しめた。


■ 静岡県 安倍奥・大光山(1,661m) 4月26日 日帰り 5名

安倍の大滝

10連休前、連休明けの山行に備えて少しハードな山行きをすることとした。安倍川の上流のユニークな名前・大光山(おおぴっかりやま)、歩行時間7時間に決めた。新東名経由で自宅から2時間で黄金の湯駐車場に着いた。前日までの良い天気の予報が今朝は午前中雨マークに変わっていた。案の定、身支度をしていると霧雨が降ってきたが合羽を着る程でも無い。
吊橋を二つ渡り、まずは「安倍の大滝」に向かう。落差125mの滝は水量も多く迫力があった。(写真)その後、尾根を登り始めた。急な斜面いっぱいに白い花のイワカガミが群生していた。白色は珍しい。汗をかきながらひたすら登って1,326mピークにやっと到達した。その後、奥大光山までは痩せた尾根、雨に濡れ滑りやすいキレットがあり、気を抜けない。奥大光山手前頃には日も差してきて、もやの中にブナが立ち並ぶ幻想的な景色を見ることが出来た。
大光山への稜線はなだらかで歩き易い道が続いた。山頂で昼食をとったが、眼前に見えるはずの「十枚山」はガスの中であった。桧林のジグザク道を降りているとあるものを見つけた。蛭である。私はトップを歩いていて大丈夫であったが、後方の人達の足もとに見つけられた。除去しながら下り、幸いにも吸血はされなかったが、なんとも嫌な感じであった。
草木の集落に出て、早く黄金の湯の温泉に入ろうとしたが、なんと残念にも連休前の臨時休業とのことであった。近くの「旅館・よしとみ荘」に行き、入浴させてもらった。露天風呂もあり、しっとりした泉質で7時間半の歩きの疲れを癒やした。


■ 三重県・鈴鹿山脈 釈迦ヶ岳(1,092m)、御在所岳(1,209m) 4月21日~22日 1泊2日 5名

御在所岳

伊勢湾岸道・四日市JCTから今年の3月に開通したばかりの新名神にのり、菰野町ICで降り、朝明の駐車場に行った。広い駐車場がほぼ満杯の状態であった。日曜日ということで多くの若者達が登山準備をしていた。初日は釈迦ヶ岳に登る。人気の山のようだ。登り口・テント村周りの山桜が満開できれいだった。中尾根コースを登り始めると多くの赤い椿があり、また、緑の間のミツバツツジの色が鮮やかだった。
890mのピークを越えると岩場が現れ、迂回路の表示があったが岩場に向かって行った。目印も無く花崗岩が脆く、浮き石が多くてホールドも安定しない。突然、20cm位の石が10m前方に落ちてきた。上に人がいるみたいだ。声をかけて登って行くと一人の青年が立ち往生していた。岩の間を登り詰めて覗くとその先は絶壁であった。慎重に下りトラバースをして迂回路に辿りついた。釈迦ヶ岳山頂で昼食をとり、猫岳経由でハト峰峠を目指した。打って変わって岩も無い歩き易い道であった。峠からは谷コースで朝明渓谷に下り、「湯の山ロッジ」に入った。
2日目、中道コースで御在所岳に登り、一ノ谷新道を下った。一ノ谷駐車場登山口から登り始めたが、道が良く整備されていて歩き易い。昨日は無かったアカヤシオの花が見られた。丁度見ごろであった。また、タムシバの木も多く白い花が目立った。途中、面白い巨岩が多くみられ楽しめた。(写真)キレットあり、展望台ありで、変化に富んだ登りであった。山頂部はロープウエイがあるため、多くの観光客で賑わっていた。鎌ヶ岳が眼前に聳えていた。一ノ谷新道は660mを一気に下るコースだ。勾配がきつく木や木の根に捕まりながらの下降となった。「湯の山ロッジ」で汗を流し、帰路に着いた。


■ 埼玉県・小鹿野町 釜ノ沢五峰(590m)、志賀坂諏訪山(1,207m) 4月13日~14日 1泊2日 5名

釜ノ沢五峰

高気圧がすっぽりと日本列島を覆い、快晴・無風の初日となった。先日来の寒波と低気圧で富士山が裾野まで白くなっている。雁坂トンネルを抜けて小鹿野町の法性寺を目指した。途中至る所で桜が満開となっていて美しい。般若の面が掛かった山門をくぐり、石段を登ると山上にお船観音が見えた。奥の院として長さ200mに及ぶ巨大な船の形をした岩盤があり、船首に聖観世音菩薩、船尾の部分に鎖でよじ登ると大日如来が祀られていた。亀ヶ岳展望台に着くと、眼前に亀が横たわった形の大きな岩山が見えたが、写真でないと判らないかな・・・
長若山荘裏の釜ノ沢五峰登山口まで下り、登り返した。一ノ峰を過ぎ二ノ峰を鎖で下り、展望の良い三ノ峰に登り昼食をとった。四ノ峰、五ノ峰を越えて、文珠峠の展望台に行くと満開の桜の先に武甲山が見えた。(写真)変化に富み展望も良く面白い山だった。法性寺から車10分ほどで今夜の宿「小鹿野温泉・梁山泊」に入った。土曜日で多くの泊り客がいて、直前予約の私達は離れの部屋だ。
2日目、曇りの予報であったが日が差している。誰もいない志賀坂トンネル駐車場から志賀坂峠に登り始めた。広く歩き易い尾根道を登り山頂に近づくと雪が出てきた。4月の名残雪だ。10cm程の所もあり、滑らないように注意した。諏訪山山頂では雪をまとって迫力のある「両神山」が迫って見えた。少し下がると「二子山」の岩壁を望むことができた。今日の山には他の登山者はいないみたいだ。
赤谷温泉・小鹿荘のお風呂に入った。立派な建屋で設備も良く、貸し切り状態のお湯にゆっくりと浸かれた。その後、そば屋「ゑびすや」に行き、遅めの昼食「ミニわらじカツ丼ざるそばセット」をとった。2枚の”わらじカツ”が乗っかっていたため、ミニにして良かったと思った。


■ 山梨県・笛吹市 蜂城山(はちじょうやま)(738m)、神領山(じんりょうさん)(866m)、大久保山(666m) 4月9日 日帰り 5名

蜂城山

中央道・釈迦堂PAに車を駐め、蜂城山登山口に向かって歩き始めた。中央道の陸橋を渡った所にある「釈迦堂遺跡博物館」の周りは桜・桃の花が満開であった。登山口の辺りも桃の花が咲いていて、遠くには南アルプスの白い山並みが輝いていた。(写真)甲斐駒ヶ岳から聖岳まで一望する事が出来た。
蜂城山山頂には神社があった。裏手にほこらがあったが、ブルーシートがかけられていて、近くに上屋が転がっていた。風で飛ばされたらしい。蜂城山を南に下り、神領山に登り上げたが、山頂部分は根こそぎの倒木が折り重なっていて山頂を確認出来なかった。それから大久保山に向かって西に進んだが、倒木により道が塞がれており跨いだり潜ったりとジャングルジム状態であった。山全体が荒れていて相当強い風が吹いたようだ。大久保山を越えると倒木も無くなり、少し下がった所の那賀都神社で昼食をとった。
大久保山を下る途中で、盆地に拡がるピンクの絨毯を観ることが出来た。満開の桃畑の間道をゆっくりと歩き、釈迦堂PAに戻った。それから30分ほどで「ほったらかし温泉」に行き、露天風呂から眼下に拡がる春の景観を楽しんだ。快晴に恵まれ、倒木と花に囲まれた楽しい山行となった。入浴後、御殿場IC近くの「名鉄菜館」で夕食を食べ、帰路についた。


■ 群馬県・川場村 上州武尊山(ほたかさん)・剣ヶ峰山(2,020m)、戸神山(771m) 3月24日~25日 一泊2日 5名

武尊山

予定より早く沼田ICを出て川場スキー場に向かったが、スキー場4Km手前で渋滞、ノーマルタイヤで立ち往生・チェーンを着けたりしている。何とか到着すると日曜日のためか多くの人で賑わっていた。ところが山はガスの中で粉雪も舞ってきた。「武尊山」に登るのは中止として、沼田IC近くの「戸神山」に登ることとした。スキー場を離れると青空が見えていた。
戸神山は地元で人気の山らしく多くの人が登っていた。上部は急な岩場で山らしく、山頂からの眺めが素晴らしいとのことであるが、今日は良く見えない。山を降りて沼田城址公園に行き、パンフレットをもらって明日の山行きを検討することとした。早めに老神温泉の宿に着きビールを飲みながら相談して、「迦葉山(かしょうざん)」に行くことにした。
翌朝、朝食をしっかりとって出発。沼田に向かうと左側の青空の下に白い武尊山の尾根が見えた。急遽、武尊山の剣ヶ峰山まで行くこととした。川場スキー場で登山届けを出してリフト券を購入し、2本のリフトに乗り一気に1,860mまで登った。
アイゼンを着け急な雪面をいきなり登り始めた。氷の上に新雪が積もった感じで、アイゼンはきくがピッケルが刺さらない所もあった。慎重に登り上げるとなだらかな尾根となり、剣ヶ峰が前方に現れた。また、西には谷川連峰を一望することができた。痩せた稜線上の剣ヶ峰山に立ち、四方の眺望を楽しみ引き返すこととした。予定していた「沖武尊山」は眼前に見えるが、往復するには時間が足りない。山頂直下の平になった所で写真を撮ったり、ゆっくり休憩した後に下山した。(写真の後方が剣ヶ峰・右奥が武尊山)下山時、上から見ると急斜面の東側に雪庇が張り出し、大きな割れ目が見えた。視界の悪い時は怖いと感じた。無風・快晴の雪山を歩く事が出来、気持ち良く腹が空いた。戸神山山麓の「そば源」に行って少し遅めのお昼を食べ、沼田ICに入った。


■ 長野県・茅野市 北八ヶ岳・丸山(2,330m)、中山(2,496m)、高見石、白駒池 3月18日~19日 一泊2日 3名

白駒池

快晴の下、甲斐駒・八ヶ岳を見ながら中央高速を走り、諏訪南ICを経由して渋ノ湯を目指した。渋ノ湯駐車場での外気温は-8℃であった。アイゼンを着け登り始める。青空を背景に木々の霧氷が綺麗だ。標高を稼ぎ振り返ると白く大きな御嶽山、中央アルプスの山並みが見えた。
今日、高見石を目指すパーティは私達以外に2組で、賽の河原辺りでは私達がトップを歩いた。トレースが雪に覆われ踏み抜く所もあった。賽の河原のお地蔵さんは上半身をだしていた。前回15年2/3に来た時は雪の下で姿が見えなかったが・・・ゆっくり休憩し、セカンドに入って丸山に向かった。樹林帯に入るとトレースもしっかりしていて歩き易い。丸山山頂に立つと木々の枝から”つらら”が下がっていて、先端を折って食べると乾いた喉に美味しく感じた。高見石小屋に着き、高見石に登ると眼下に白い白駒池が見えた。眼を上げると蓼科山に続く山並み、浅間山も近い。
小屋でスノーシューを履き白駒池に降りて行った。池は大雪原となっており、誰もいない中央に向かって歩いた。(写真)予定より早く小屋に戻り、こたつに入ってビールを飲んだ。今日の宿泊者は私達以外に若い女性3名であった。天窓から満月・星が見えた。
翌朝、期待したご来光は雲が出て、はっきりしなかった。出発前の外気温は-6℃で、昨日よりも暖かい。つぼ足で中山展望台に向けてだらだらと登った。雲が多いものの眺望は開けていた。中山峠を経て黒百合ヒュッテに着くと丁度ヘリの荷揚げ中であった。渋ノ湯までの道は歩き易い雪道で快調に下れた。途中で何名かの人達が登ってきたが、黒百合ヒュッテに泊まるのだろうか?私も一度泊まってみたい。「縄文の湯」に入り、ソースカツ丼を食べて帰路についた。


■ 長野県・富士見町 入笠山(1,955m)、大沢山(1,859m) 3月9日 日帰り 3名

入笠山

ぐずついた天気が続いていたが、9日土曜日は高気圧にすっぽりと覆われ快晴が見込まれたため、急遽「入笠山」へスノーシューハイクに出掛けることとした。前々日の雪により富士山も真っ白となり、中央高速から見る八ヶ岳連峰も白く輝いていた。
富士見パノラマスキー場に車を駐め、8:30始発のゴンドラに乗り一気に山頂駅(1,786m)まで登った。窓正面に八ヶ岳が大きく見えた。花で有名な入笠湿原は雪原となっており山彦荘に向け直進した。入笠登山口までは圧雪された遊歩道を通り、マナスル山荘前から登り始めた。途中の岩コースと迂回コースの分岐で岩コースに入ったが、急斜面であるものの岩は出ていなかった。雪は乾いていてスノーシューが軽い。
山頂に着くと360度の大パノラマが待っていた。雲一つ無い青空の下に冬ならではの白い雪の峰みねが続き、遠く穗髙連峰・後立山連峰などもはっきりと見ることが出来た。(写真)ゆっくり眺望を楽しんだ後、マナスル山荘前でお汁粉を作ってお昼をとった。マナスル山荘では食事をとることも出来、ツアー客を含め多くの人達が集まっていた。
山荘の横から「大沢山」を目指した。全くトレースが無くラッセルとなる。山頂での眺望を期待したが、木々に囲まれていた。地図を睨み入笠湿原の方向の広い尾根を下った。山頂駅に戻ると、休日のためか辺りはスキー客でごった返していた。スキー場から車で3分位の「ゆーとろん水神の湯」に浸かり、帰路についた。


■ 諏訪市・霧ヶ峰 2月24日 日帰り 4名

八島ヶ原湿原

車山スキー場のゲレンデは積雪1mザラ雪とのことであったが、八島ヶ原湿原の駐車場に着くと雪はほとんど積もっていなかった。それでも山に入れば少しは雪が有るかと思い、スノーシューをザックに着けて出発した。所どころ雪の残る湿原の木道を滑らないように歩き、御射山に向かった。小さな祠の側を通り物見石を目指す。雪原を直線的に行こうと思っていたが、藪漕ぎ状態のため登山道の踏み跡を辿った。
最初のピーク(1,792m)に着くと展望が開けた。南、中央、北アルプスの山々が一望でき、山座同定をした。白い御嶽山も大きく見えた。北斜面の陽だまりで昼食をとった。物見石までほぼ水平に移動し、正面にゼブラ山が見えたが、道沿いにロープが張ってあるため、登山道を途中まで下り、右手の谷に降りて獣道を通ってゼブラ山に登り返した。
ゼブラ山・山頂からは穗髙連峰が身近に見え、右手方向には細い雪筋のついた浅間山が見えた。登山道を鎌ヶ池に下り、木道を進む。白く凍った八島ヶ池と広がる湿原の奥には、今日歩いた山々が望めた。(写真)
予定時刻の5分前に駐車場に着き、「河童の湯」に向かった。奥まったところにある「河童の湯」であるが、県外の車が多く賑わっていた。予定時刻の5分前に出発し、帰宅時刻も予定の5分前であった。まとめた行程表の記録を眺めるとゼブラ山到着も5分前で不思議な感じがした。来年には雪を確かめ、乾いた雪原のスノーシューを楽しみたいと思った。


■ 日光・戦場ヶ原 2月17日~18日 1泊2日 5名

日光

予定の二日間、好天が見込まれ、日光・戦場ヶ原のスノーシューハイクに出掛けた。圏央道から東北道に入り宇都宮ICを経由して出発点の赤沼茶屋Pに着く。家を出てから約4時間半で東北道へのアクセスの良さを実感した。赤沼茶屋Pには日曜日ということもあってか、既に多くの車が駐まっていた。雪はあまり深くないようだ。
早速スノーシューを着けて歩き始めたが、定められたコースは堅く圧雪されていた。戦場ヶ原展望台を過ぎた辺りのベンチで昼食をとった。ソーセージ・ベーコン入りの野菜スープ、仕上げには切り餅を入れ、それだけで腹一杯になった。小田代原の北ゲートを過ぎたあたりでは乾いた雪が深くなった。
泉門池(いずみやどいけと読む)でお茶をして、青木橋経由で自然研究路を通って赤沼茶屋に戻った。途中、戦場ヶ原越しに男体山、大真名子、小真名子、太郎山などを一望することが出来た。(写真)日光湯元温泉「ほのかな宿・樹林」に泊り、白濁した温泉に入った。露天風呂があったが通路が凍っていて滑りやすい。湯に浸かっていると細かな雪が舞い降りてきた。
二日目は湯滝から湯川を挟んで泉門池を往復するコースだ。気温は-5℃だが湿気がないため、車のガラスは凍っていなかった。湯滝の階段を降り、しばらくはコース沿いに歩いたが、途中から踏み跡の無い雪原を行くこととした。スノーシューを履いていても30cm位沈みこむ。樹間の木洩れ日が美しい。ほぼ直線的に目指した泉門池には 誰もいない。周りには青空を背景に雪原に立つ白樺の林が続いている。帰路は小田代橋を渡り、左岸の川沿い木道コースを帰ったが、雪が少なく凍っていたため、もう少し上の丘陵の雪原を歩いた方が良かったなと反省している。
ほぼ予定通りの時間に湯滝に戻り、昼前からやっている温泉に入り、三本松で「湯葉入り手打ちそば」を食べて帰路についた。明日は雨との予報で、快晴であった二日間に感謝した。


■ 上高地・乗鞍高原 長野県 2月5日~6日 1泊2日 5名

上高地

初めての「冬の上高地」また、「新しい釜トン」を歩くのも初めてで期待に胸が膨らむ。初日は高気圧にすっぽり覆われ、快晴が期待された。中央高速の車中から前方にくっきりと「八ヶ岳連峰」が望めた。
沢渡の「ペンション・しるふれい」に到着し、釜トンネル入口まで送ってもらった。トンネル内は乾いていて歩き易いが長さ1,310m標高差は150mあり汗ばんできた。さらに「上高地トンネル」を抜け大正池に近づくと、雪崩で道が塞がれていて除雪作業が行われていた。そのデブリを乗り越えて大正池に着くと白銀に輝く穗髙の峰が眼前に現れた。(写真)
田代池に向かうと先客の若い4人組がいた。聞くと台湾から9日の日程で来ているとのことで、かなりマニヤックな人達と思った。人のことは言えないが・・・ 餅入りお汁粉付き昼食を味わい、河童橋を目指した。いつもは人で溢れかえっている河童橋であるが、今日は我々の他に2組しかいない。清らかな梓川、川辺の化粧柳、正面の山々・吊尾根が美しい。
今夜の宿「ペンション・しるふれい」は居心地が良く、料理も美味しくお酒が進んだ。食後はご主人も一緒にお酒を酌み交わし、楽しく歓談をした。(ビール、ワイン、日本酒と少し飲み過ぎたか・・・)
2日目は天気が崩れる予報であったが、風の無い曇りでまずまずであった。休暇村・乗鞍高原からスノーシューを着けて牛留池に向かって歩き始めた。あざみの池に向かって下降するころから粉雪が舞い始めた。一ノ瀬園地から休暇村方面の道を登りあげ、右に折れて谷底の「善五郎の滝」に行った。ほぼ全面氷結し、巨大な壁となっていた。谷の左斜面を登り、車道に出て駐車場に戻った。その後、「乗鞍高原・湯けむり館」に行ったが、前の施設から新しくなっていた。乗鞍にも長く来ていないのだなと思った。
今年は雪が少なくサラサラの新雪ではなかったが、天気に恵まれ思い出となるスノーシューハイクであった。


■ 玉原高原・鹿俣山(1,636m) 群馬県・みなかみ町 1月20日~21日 1泊2日 4名

鹿俣山

安定しない天気予報が続いていたが、出発前日の朝、初日は晴れマーク、2日目は曇りの予報となり、山行実施とした。ところが夕方の天気予報は悪化。また、好転する事を期待し予定通り出発した。沼田ICに近づくにつれ青空が拡がり、遠くの山々もはっきり見えてきた。玉原スキーパークに着くとこれから登る「鹿俣山」、その奥に白く輝く「上州武尊山」が見え、はやる気持ちでリフトに乗り山頂を目指した。
リフト終点に着く頃には青空は消え、薄日が差す状況となった。スノーシューを着け、「鹿俣山」の山頂まで約30分の登りであるが、サラサラの雪が深く時間がかかった。山頂の標柱は埋まっていて頭だけが出ていた。明日予定している「尼ケ禿山」、「玉原湖」など全貌を見渡すことが出来た。山頂から80m位下った平らな所(写真)で昼食をとった。そこからの下り100mは急勾配でトラバースしながら慎重に降りた。その後は緩やかな雪原となったが、小雪がちらつき始め、当初予定より近いブナ平分岐から帰ることとした。雪をまとったブナ林は幻想的な景観であった。
視界が悪く、目印も無い状況で、GPSのみを頼りに湿って重くなった雪の原を歩き、それでもほぼ予定時刻に何とか駐車場に辿りついた。「玉原の宿みのや」で風呂に入り、ビールで乾杯をした。
翌朝起きると宿の周りは10cm程雪が積もり、粉雪が舞っていた。朝食後、取りあえずスキー場まで行ったが、吹雪のような状況で視界も無く、車から出るのを断念した。帰路につき沼田ICを過ぎた辺りからは青空が見え始め、南に向かうにつれまぶしい太陽の光がさしてきた。どうも玉原高原あたりが天気の境界のようであった。


■ 御坂・黒岳(1,794m) 山梨県・富士河口湖町 1月16日 日帰り 4名

黒岳

新しいメンバーとの泊り山行前の顔合わせと足慣らしを兼ね、御坂山塊の最高峰である「黒岳」に出掛けた。前日夕方より雨が降り、明け方まで強風が吹き荒れていたが、出発時には風も収まり、快晴の朝を迎えた。昨年末よりの晴天続きで雪の無い山での降雪が期待された。御坂トンネル入口・天下茶屋のそばに車を駐め、黒岳へのピストンとなる。
いきなりの急登で御坂峠に登り、3つの小ピークを経て御坂山を目指す。御坂山から旧御坂峠に下る途中、送電鉄塔の下で視界が開け、逆光気味であるが快晴下の富士山と河口湖を見ることが出来た。(写真)トンネルが出来る前には多くの人々が行き交ったであろう旧御坂峠には、廃墟となった御坂茶屋があった。道中、新雪が積もっていたが、アイゼンを着ける程では無かった。アップ・ダウンを繰り返し、黒岳に登り上げた。山頂では眺望が無く、少し西側の展望台に行くと富士山と河口湖全体を一望できた。風も無く暖かい陽だまりでゆっくりと昼食をとった。
帰路、黒岳からの急斜面では、岩の上の雪で滑らないよう慎重に下った。ブナ林で上を見上げると白い梢越しの青空が美しい。今回のコースは高低差約500mであるが、途中アップ・ダウンが多く、良いトレーニングになった。車に戻り、御殿場の御胎内温泉に向かう頃には雨雲が湧き、小雪が降ってきた。良く温まる「御胎内温泉」で疲れを癒やし、帰路に着いた。


■ 沼津アルプス(392m) 静岡県・沼津市 1月5日 日帰り 7名

沼津アルプス

新春の初歩きとして、地元”沼津アルプス”を歩いた。沼津アルプスは駿河湾沿いに連なる5山7峠の山脈で、標高は低いもののアップ・ダウンが多く歩きごたえのあるコースである。今回の歩行距離は約16Kmであった。多比から大平山下の多比口峠を目指して歩き始める。良い天気で気温も高めのため、年末・年始でなまった身体から汗が吹き出た。
”ウバメガシ”の林が続く痩せ尾根をたどり、最高峰「鷲頭山」に到着した。途中、北に見える富士山は若干雲をかぶっていた。山頂でゆっくりと昼食をとった。ビールが喉に沁みる。山頂からの展望は良く、陽光にきらめく駿河湾の水面が望めた。
楽しく稜線歩きを続け、徳倉山への中腹から振り返ると鷲頭山の奥に天城連山が霞んで見えていた。(写真)徳倉山山頂からは雲のとれた富士山を見ることが出来た。横山を越え、香貫山を越える頃には、真っ赤な夕日が沈んで行き、富士山、沼津市街のビル群を赤く染めていた。 日が沈むと寒さが身に沁みてきて、気持ちはこれから向かう新年会に傾いて行った。
予定よりも若干早く、沼津駅前の会場に着き、取りあえずビールであった。新年会のみ参加の1名を加え、新年にあたって今年の山行きへの抱負など和やかに語り合った。今年も沢山の楽しい山行ができますように!!


■ 2019年

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■ 夏焼城ケ山 なつやけじょうがさん(889m)、碁盤石山 ごばんいしやま(1,190m) 豊田市・稲武町、設楽町 12月10日~11日 1泊2日 15名

碁盤石山

忘年山行として、豊田市いなぶ地区へ車3台で出掛けた。新東名・新城ICを出て稲武町を目指す。初日は大井平公園登山口から夏焼城ケ山に登った。天気は良いが気温が低い。柔らかく落ち葉の積もった道をゆっくりと歩き、山頂に着いた。山頂では立派な2階建ての展望小屋が造られていた。年末までに完成とのことで、初日の出には賑わうことと思われる。
山頂からは視界が開け、北に恵那山、北西に白く雪をまとった御嶽山を望むことが出来た。ゆっくりと昼食をとり、馬野登山口に下り、林道を経由して駐車場に戻った。ホテルに入る前に時間が有ったため、大井平公園散策、「武節城祉」の見学をした。3時過ぎにホテルに入り、温泉に浸かり、貸し切りの宴会場で楽しく忘年会を行った。
二日目の朝、気温は-3℃、車が凍りついていた。今日は碁盤石山に登る。碁の勝負に負けた悔しさで天狗が碁盤をひっくり返し、その碁石が散らばったとの伝承がある。東納庫(なぐら)登山口から入り、広々とした天狗の庭に着くといくつかの碁盤石があった。なだらかなピークを越え、少し下って登り返すと山頂であった。天狗の庭で昼食をとった後、下って行くと胸突き坂の手入れされた美しい木立が見られた。(写真)
時間に余裕が有ったため、”小原の四季桜”を見に行った。桜まつりは11月末で終わっていたが、桜の花は満開状態で不思議な光景であった。春にもまた開花するとのことである。


■ 高川山(976m) 都留市 12月1日 日帰り 27名

高川山

忘年山行として大月市、都留市にまたがる「高川山」にバスで向かった。途中の車窓から見える富士山が美しい。風も無く暖かい山行となりそうだ。初狩駅前で身支度をして出発。久々の大人数で長い列が出来る。枯れ葉を踏みしめ話をしながら登っていくと、知らず知らずのうちに高度を稼いでいた。
途中に”男坂””女坂”の分岐があったが、全員迷わず”男坂”に取り付いた。勾配は急になったが、歩きやすい道であった。”女坂”との合流後勾配は緩やかとなり、しばらく歩くとあまり広くない山頂に到着した。富士山が逆光ぎみであったがくっきりと見えた。秀麗富嶽12景の一峰である。我々団体が占拠しているなか、人気の山(土曜日)のためか多くの人達が登ってきて、山頂はごった返した。山頂からは遮るもの無く、素晴らし展望を得られた。
昼食後、田野倉に向かって降りて行く。下方にリニア実験線の施設が見えている。急な勾配のところも有ったが、色々な話をしながら快調に下った。予定よりも早く下山し、三島駅前の忘年会場には1時間ぐらい早く到着した。ロビーでしばらく待たせてもらい、のどが乾いた後の生ビールが美味しかった。3名が山行のみで帰り、新たに6名忘年会のみの参加となり、総勢30名の楽しい忘年会であった。


■ マノーラ山(1,630m) ミャンマー 11月14日 日帰り 1名

マノーラ山

10/31~11/27の約1ヶ月、ミャンマーの旅に出掛けた。当初、北方の山を検討したが、色々と難しく断念した。ヤンゴンからバガン、マンダレーと周り、高原の町カロー(標高1,300m)に行った。初日はガイド付きで約6時間のトレッキングを行った。高低差もあまり無く熱帯林、お茶・みかんを栽培している山間の村、展望の良い稜線などを巡った。
翌日、宿の勧めで近くの山に登ることとした。山頂にお寺が有り絶好のビューポイントとのことであった。5日ごとに開かれ近隣の民族が集まる五日市を見学した後、登山口まで歩き登り始めた。約1時間半の登りであった。途中誰にも会わない。山頂には僧一人と2匹の犬がいた。たしかに展望が良い。南方遠くにカローの町並み、西の山並みの中腹には村落が見えた。山頂パゴダの横には濃い紫色のブーゲンビリアが咲いていた。
下山し始めると山頂にいた1匹のメス犬が一定の間隔でついてきた。5m位離れていて、私が立ち止まると犬も止まる。まるで”送りオオカミ”のようだ。20分ぐらい下り車道に出ると犬はそっぽを向いた。舗装されていない赤土の車道の谷側は崖のような状態であったが、そこにでもバナナを栽培していた。水やり、収穫など命がけの作業となりそうである。下山は約1時間であった。
カローからインレー湖へバス1時間半で行き2泊し、カローへの帰りは宿の勧めで列車にした。3時間半かかったが、ゆっくり走る車窓の景色は素晴らしかった。カローのホテルに日本人女性二人がいて、カローからインレーまでトレッキングをするとのことだった。それも面白そうだと思ったが、ピンダヤ観光の後、カローから10時間の夜行バスでヤンゴンに戻った。


■ 妙義山(1,057m) 西上州 10月15日~16日 1泊2日 4名

丁須ノ頭

妙義山の表妙義・中間道と裏妙義・丁須の頭周回コースに出掛けた。初日、宿泊先の「東雲館」に車を置き、妙義神社にお参りをして、第二見晴まで歩いた。その先が崩落で通行止めのため引き返し、車で金鶏橋まで移動し、東屋に登って再度中間道をたどった。第四石門の手前に「大砲岩」「天狗の評定」の岩場が有り、くさりでよじ登ると素晴らしい景観が開けていた。
第四石門の大きな空間から、先ほど居た「大砲岩」などが良く見える。第三、第二、第一石門を巡り石門入口に出た。辺りが紅葉すれば素晴らしいだろうと思った。「東雲館」に戻り、温泉・ビールである。東雲館の主人は非常に多趣味の方で、紙面には書き切れないので、是非一度宿泊されることをお勧めする。
2日目、廃業となった「国民宿舎裏妙義」に車を駐め、籠沢コースを登った。大きな岩がごろごろしていて鎖場もある沢を詰め、コルに登り上げた。コルからすぐの「丁須ノ頭」は最上部までクサリが張られているが、我々高齢者は中間地点までとした。(写真)これから先、三方境まではクサリの連続であった。特に約20m垂直でチムニーの鎖場は途中休憩しないと降りられなかった。赤岩の垂直岩壁下部及び烏帽子岩のトラバースを抜けていった。鎖場以外も痩せ尾根が続いたため、注意深く行動した。
三方境からは落ち葉の積もった尾根と沢の道を繰り返しながら下り、駐車場に着いた。今日の山行では途中誰にも会わなかったが、駐車場には3台の車が駐まっていた。我々の後から登っているのだろうか。これから迎える紅葉のシーズンでは、鎖場は渋滞するだろうなと思った。
「東雲館」の女将さんに下山報告をし、妙義温泉「もみじの湯」に入った。その後、道の駅みょうぎで買い物をして帰った。変化に富んだ山道で楽しく歩くことが出来た。いつもは使わない腕などの筋肉が痛くなるかと思ったが、幸い無事であった。


■ 棚山(1,171m) 山梨市 10月9日 日帰り 5名

棚山

山梨市と笛吹市の境界にある棚山に登った。山梨フルーツパークの上にある「ほったらかし温泉」に車を駐め、林道を歩き始めた。林道脇に桜の苗木が植えられており、鹿の食害を防ぐための柵、門扉が設けられていた。気温が高く、日差しが暑い。林道終点から山道に入り、山の神コースと重ね石コースの分岐に着いた。今回は山の神コースから反時計回りに行くことにした。
広葉樹の自然林で、緑が美しい。辺りに沢山クルミの実が落ちていた。山の神のほこらにお参りをして、落ち葉で滑りやすい道をたどった。棚山山頂に登り上げる道は急勾配であった。頂上の尾根に出ると地元のキノコ取りの人達3名がいた。竹の背負子かごの中には沢山のきのこがあった。
山頂から登山口の「ほったらかし温泉」が遠くに見えた。山頂の東西は開けており、大菩薩連嶺方面、南アルプス方面の山々が見えるはずであったが、残念ながら雲がかかり良く見えなかった。重ね石への尾根道は勾配も緩く快適であったが、重ね石からは急坂となった。この辺りにもクルミの実が多くあり、メンバーの一人が拾って持ち帰った。
予定より若干早く「ほったらかし温泉」に到着した。駐車場から棚山が良く見える。(写真)「ほったらかし温泉」には「こっちの湯」と「あっちの湯」の二施設があり、今回は「あっちの湯」に入ることにした。広い露天風呂からは遮るものの無い広大な景色が拡がり、気持ちの良いそよ風が吹いていた。フルーツパークの道端に売店があり、シャインマスカットと巨峰の干しブドウを買って帰った。


■ 秩父御嶽山(1,080m) 小鹿野町 10月6日 日帰り 14名

秩父御嶽山

台風25号が接近している。24号に比べ北よりの進路をとる模様だ。前日までの天気予報は終日曇りであったが、雨は降らないと思い「自然保護デー」の山行実施を決めた。当日の朝、天気予報を見ると午後から晴れとなっていた。
車3台で贄川(にえがわ)宿登山口を目指す。ここは「かかしの里」として有名で、遠目には人形とは思えない「かかし」が多くいた。登り始めると青空が拡がり始めた。思ったより良い天気になりそうだ。即道上人の奇怪な墓を眺め、一番高岩に登ると下に三峰口駅が見え、一部雲をかぶった武甲山を望めた。このあと人工林と自然林の間の単調な道をひたすら登った。
秩父御嶽山の頂上には御嶽神社のほこらがあり、そばの小ぶりな釣鐘を叩くと澄んだ音が響いた。狭い山頂ではあるが、展望は良く、北西にぎざぎざ稜線の両神山が見えた。今日の登山者は先行の若い男性2名、後から若い女性4名グループ、カップル1組であった。下りは杉ノ峠を経て落合に向かった。山頂からしばらく行くとやせ尾根となり、慎重に下った。反射版を過ぎた鉄塔から振り返ると、先ほどまでいた秩父御嶽山の山頂が良く見えた。(写真)
杉ノ峠からは林道となったが、近道もあり快調に高度を下げ、約1時間で車を回送していた「道の駅・大滝温泉」に到着した。帰路、「花かげの郷まきおか」に寄り、シャインマスカットと大きなシイタケを買った。蜂蜜を買った人もいた。帰ってから大きなシイタケをバター焼きにしてビールを飲もう。良い天気に恵まれ、良い汗をかいた山行となった。


■ 本社ケ丸(1,631m) 都留市 9月28日 日帰り 9名

富士山

台風24号が接近している。秋雨前線が停滞し連日の雨であるが、28日のみ快晴の予報であった。2台の車に分乗し、旧御坂トンネルを目指した。道中久々に、雲一つ無く優雅に裾を広げている富士山がくっきりと見えた。
天下茶屋からいきなりの急登で、御坂峠に登り上げる。八丁山に行く途中で、眼下に河口湖、正面に富士山の景色を堪能することができた。(写真)清八山を経由して、本社ケ丸に登った。途中、何ヶ所か岩場があり変化を楽しめた。山頂には「秀麗富嶽十二景・十二番山頂・本社ケ丸」との表示があった。他の十二景を調べてみたいと思った。南アルプスが見えるはずであったが、残念ながら昼近くになると雲が湧いてきて部分的にしか見えなかった。それでもなかなかの展望であった。
30分下った清八峠に、三つ峠山方面へのトラバース道「この先危険」と書かれた道標があり、踏み跡もあったためしばらく辿ったが、かなり荒れていたため引き返した。(通行禁止とした方が良いと感じた)清八山の先の分岐から三つ峠登山口に下りた。約40分の林道歩きもあったが、今回初めて同行した会員とも話をしながら楽しく歩くことができた。
明日以降、台風による悪天が予想されているのがうそのような、穏やかな山行であった。もう少し後、紅葉の時期も楽しめるのではと思った。


■ 権現岳(2,715m)~西岳(2,398m)~編笠山(2,524m) 八ヶ岳 9月18日~19日 1泊2日 3名

八ヶ岳

9月に入り台風及び秋雨前線の影響で悪天が続いた。やっと二日間晴れとなりそうで、急遽、八ヶ岳の「青年小屋」に行くことにした。一ヶ月ぶりの山行きである。編笠→権現と時計回りに登るのが一般的らしいが、今回は逆コースをとった。観音平駐車場から八ヶ岳神社分岐に移動し、権現岳まで約4時間の急登である。木戸口公園(少し平らな場所で公園ではない。誰が名付けたか?)までは石ころも少なく歩き易い道であった。久しぶりの登山で汗が流れ落ちた。
三ツ頭でお昼を食べた。正面に権現岳がそびえ、赤岳がたまにガスの中から顔を出した。権現岳山頂ではガスがかかり、遠望出来なかった。鎖場が続きザレた道を「青年小屋」に向かって下る。「遠い飲み屋」の赤提灯が入り口にかかる小屋に到着。
早速、談話室でビールを飲み始める。部屋にはこたつが有り、ストーブに火が入っていた。2組の方々とテーブルを囲み、山の話が弾んだ!隣で話した女性はキリマンジャロに行き、北鎌尾根も歩いたという相当キャリアのある方だった。
翌朝、快晴・無風であった。西岳を約2時間でピストンした。北八ヶ岳のような苔むした林が続いていて、気持ち良く歩けた。苔の中にいくつものキノコが頭を出していた。樹林の間から南アルプスの峰々(仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、鳳凰三山)が墨絵のようにくっきりと見えた。西岳山頂からの眺望も素晴らしい。編笠山へは大きな岩の上を飛び跳ねながら登って行く。岩が乾いていて楽しい!山頂には韓国人の若いカップルがいて挨拶を交わした。北を見ると権現岳、赤岳、阿弥陀岳が一望できた。(写真)
山頂から駐車場まで2時間半の下りとなったが、岩、段差が多く、長い道のりと感じた。小淵沢IC近くの「延命の湯」に浸かり、食事をして帰路についた。二日間、良い天気でラッキーであった。


■ 至仏山(2,228m)~笠ヶ岳(2,057m) 尾瀬 8月19日~21日 2泊3日 3名

笠ヶ岳

当初、双六岳から西鎌尾根を通って槍ヶ岳に行く予定であったが、台風19号の影響が読めないことから、急遽日程を短くし尾瀬に行くことにした。まだ行っていない笠ヶ岳に興味を持った。
初日は鳩待峠から入り、尾瀬ヶ原を散策して「尾瀬ロッジ」に泊まった。あまり花の無い時期であったが、池塘の中に睡蓮の仲間「ヒツジグサ」の白い花を多く見ることが出来た。未の刻・午後2時ごろに花が咲くと言われている。「アブラガヤ」が茶褐色の穂を付け一面に拡がっていた。変わった風景となり面白いが、植生が変化しているのだなと思った。
2日目、宿を5時に出発し、山ノの鼻から至仏山に登る。振り返ると燧ヶ岳をバックに尾瀬ヶ原に朝もやが漂い、幻想的な景色を見ることが出来た。登山道は海底から隆起した蛇紋岩が多く、とても滑り易い。(下りは禁止されている。)約3時間で山頂に到着すると、まさに360度の展望が待っていた。7月に登った会津駒ヶ岳が良く見える。
滑りやすい蛇紋岩に注意しながら少し下り、小至仏山に登った。さらに笠ヶ岳への分岐まで下ると歩き易い道となった。分岐からしばらく歩くと前方に小笠と笠ヶ岳が並んで見えた。(写真)笠ヶ岳には左側奥までトラバースし、湯の小屋温泉への分岐から岩の直登となった。我々が山頂にいると地元の単独行者がひょっこりと登ってきた。今朝、鳩待峠から山の鼻に行き我々と同じコースを辿ったとのことだが、早いペースである。話をすると見える山々を詳細に教えてくれた。やはり、地元の人は良く知っている。笠ヶ岳をピストンして鳩待峠に下ると歩行時間は約9時間となった。鳩待峠で食べたかき氷が喉にしみた。老神温泉に泊まり、温泉街の女将さんが主催する盆踊りにも参加した。
3日目、毎日開かれている朝市で野菜・果物などを買い、迦葉山に登る予定は中止し、「吉祥寺」、「弥勒寺」の観光をした。沼田城址近くの「そば源」でお昼を食べて帰路に着いた。


■ 白馬三山~不帰キレット~唐松岳の縦走 乗鞍岳(2,436m)~小蓮華山(2,766m)~白馬岳(2,932m)~杓子岳(2,812m)~鑓ヶ岳(2,903m)~唐松岳(2,696m) 北アルプス 8月5日~8日 3泊4日 4名

白馬三山

北にある前線が下がるかも、また、台風13号の進路が不確定と、これからの天気を少し心配しながらも白馬八方駐車場を目指した。このコースの計画は過去4年間悪天のため中止となってきた。駐車場からタクシーで栂池高原駅に行き、ゴンドラ等で1,900mまで登り、栂池ヒュッテに泊まった。栂池自然園を小蓮華山等の山並みを眺めながら散策した。
快晴の朝を迎え、白馬岳へと出発した。約7時間のコースタイムである。乗鞍岳を下り、広々と水をたたえた白馬大池を望む景色は雄大であった。小蓮華山に着くあたりからガスが上がってきた。三国境を経て白馬岳山頂に立ったが、残念ながら周りは真っ白で展望を得られなかった。早々に白馬山荘に入り、山頂レストランで生ビールを味わった。3日目の天気が悪い場合、大雪渓を降りようと思っていたが、良い見通しなので翌朝4時半出発とした。
3日目、夜明け前の薄明かりの中を出発し、杓子岳に向かうと展望が開けてきた。西に毛勝三山が見えた。杓子岳山頂への道は岩屑の積み重なった急登で先が見えていたがなかなか着かなかった。山頂には山口大医学部の若者達がいた。次に鑓ヶ岳を登り、下って振り返るとどっしりとした山容に圧倒される思いであった。天狗山荘を経てしばらく稜線漫歩をした後は、標高差300mの「天狗ノ大下り」で、慎重に下った。どこまで降るのだ・・・ このあたりからガスが湧いてきたが、眼前にそびえる不帰の岩壁がおぼろげに見えてきた。鞍部で昼食をとり、キレット一峰に取り付いた。核心部の二峰はほぼ垂直の岩壁であったが、手・足がかりもしっかりしていて鎖等もあり着実に登れた。ただ、ガスに濡れた岩肌には神経を使った。最初の壁を登ったところで休憩していたら、女性二人を含む若いアメリカ人5人組がやってきた。あと唐松山荘で話を聞いたら男女4名は兄弟姉妹とのことだった。キレットで会ったのは彼らだけだった。良くこんなコースに彼らがきたものだと感心した。この日はコースタイムを30分超過し、8時間40分歩いた。
4日目の朝、快晴であった。剱岳、五竜岳がはっきりと見えた。そのうちガスが湧くと朝日を背に受け、「ブロッケン現象」が現れた。八方尾根からは今回歩いた山並みを一望することが出来た。(写真)危ぶまれた天気であったが、幸運にも雨にも会わず、楽しめた山行となった。


■ 後立山縦走の続き 赤沢岳(2,677m)~スバリ岳(2,752m)~針ノ木岳(2,820m)~蓮華岳(2,798m) 7月22日~24日 2泊3日 5名

針ノ木岳

三日前に下った柏原新道を新たなメンバーで扇沢より登り、種池山荘に泊まった。この日は中学生の団体はいなくて我々5名で1部屋を使うことが出来た。翌日は120名ほどの中学生が泊まるとの事だった。
2日目の朝はガスが立ち込めていた。コースタイム約8時間の針ノ木小屋を目指して出発した。途中、岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳と5つの峰を越えて行った。前日に種池山荘前で登山用品カリマーのザックについて話をした3名と新越山荘前で会った。若い女性二人は大きなカリマーのザックを背負い、若い男性がプロモーション用なのかビデオを回していた。赤沢岳辺りに来るとガスも晴れ、周囲の山々が見渡せるようになった。緑色の黒部湖が下方に見え、前方にスバリ岳がそびえていた。この日の針ノ木小屋はツアー客が多く入っており、大変混雑していて、夕食は3交代目となった。
3日目は朝から快晴であった。荷を軽くして蓮華岳を約2時間で往復した。稜線に出ると剱岳から薬師岳、裏銀座・表銀座から槍ヶ岳など360度の展望が開けた。砂礫の中には沢山のコマクサが咲いていて、可憐な植物の生命力の強さを感じた。蓮華岳山頂から昨日歩いた山並みをたどった。良く歩いたな・・・との思いであった。
針ノ木小屋から針ノ木雪渓を下った。夏道を40分ほど下り、アイゼンを着けて雪渓に入った。雪渓は夏道に比べ快調に下れ、途中でカリマー三人組と再会した。振り返ると紺色に近い青空と緑に雪の白さが輝いていた。大沢小屋では冷たい山水を飲み、美味しい珈琲を味わった。前回、車の回送をお願いした大町トラフィックの扇沢駐車場に戻り、「薬師の湯」に向かった。その後、昼遅くに営業しているそば屋「こばやし安曇野庵」をやっと探し当て、天ざる等を食べることが出来た。


■ 後立山縦走 唐松岳(2,696m)~五竜岳(2,814m)~鹿島槍ヶ岳(2,889m)~爺ケ岳(2,669m) 7月16日~19日 3泊4日 4名

剱岳

八方ゴンドラ駅前で扇沢への車の回送を依頼し、リフトを乗り継ぎ1,800mの高みに30分で到着した。登る八方尾根、日差しは強いが風がさわやかであった。白馬岳山頂には雲がかかっていたが、夏山らしい景色であった。丸山ケルンから8月に予定している不帰キレットがまじかに見えた。唐松岳頂上から見た五竜岳は大きく堂々としていた。
2日目、唐松山荘を出て牛首の険しい岩稜帯を登った。五竜山荘では九州から来たカップルが、「山が好き、酒が好き」と書かれたオリジナルTシャツを買っていたので、私もつられて買った。五竜岳山頂でゆっくりと展望を楽しみ、キレット小屋に向かった。小屋の前で剱岳のシルエットと刻々と変化する夕焼けを見た。
3日目、キレット小屋からいきなりの鎖、梯子を登り、八峰キレットに取り付いた。クサリ、ハシゴの連続であった。鹿島槍ヶ岳の双耳峰に登った。雲一つと無い快晴で濃い青空が美しく、槍・穂高連峰も良く見えた。爺ケ岳を越え種池山荘に入った。今日から針ノ木岳を目指す当会のメンバー4名は柏原新道を登り上げ、既に宴会をやっていた。私達も早速参加し、美味しい生ビールを飲んだ。種池山荘には松川中学の生徒達約100名が泊まっており賑やかだった。
4日目、生徒達が日の出を見る為に爺ケ岳に出掛ける騒音で目が覚めた。今日も良い天気だ。山荘玄関で他メンバー4名と一緒に写真を撮り、針ノ木岳の山並みを見ながら扇沢に下山した。「薬師の湯」に入り、そば屋「野の花」で天ざる大盛りを食べて帰った。


■ 会津駒ヶ岳(2,133m)・中門岳(2,060m) 会津 7月8日~10日 2泊3日 5名

中門岳

九州、中・四国地方などで、大雨による災害が発生していた。前線の動きにより激しく変わる天気予報であったが、会津地方は安定していると確信し、予定通り「会津駒ヶ岳」を目指した。檜枝岐の民宿「星の家」にお願いし、車を下山口キリンテに置き、滝沢登山口から登った。
いきなりの急登で、ミズナラ・ブナの巨木の中を汗を流しながら登った。中間点の水場を過ぎると幾分か傾斜も緩くなった。視界が開けてくると湿原の先に今夜の宿・完全予約制「駒の小屋」が見えた。自炊での夕食は5時半からとのことなので、早速、外のベンチでビールを飲むこととした。
快晴の朝を迎え、朝食をとりながらご来光を窓越しに見た。会津駒ヶ岳、中門岳への空中散歩に出掛けた。花々の咲く草原・池塘の中に木道が延び、周囲の山々がくっきりと見えた。遠くかすかに富士山も見えた。中門岳あたりでは、越後三山、守門岳、3週間前に行った浅草岳などを望めた。また、尾瀬方面ではどっしりとした燧ケ岳、至仏山がまじかであった。
駒の小屋に戻り、燧ケ岳を追うように大津岐峠への稜線を行き、キリンテに降りた。宿の近くの「燧の湯」は少し熱めだったが、露天風呂も広くゆったりと浸かれた。3日目は日光東照宮の見学をし、ボリュウムのある「ゆば定食」を食べて帰路に着いた。


■ 金峰山 きんぷさん(2,599m) 奥秩父 7月2日 日帰り 4名

金峰山

奥秩父の盟主・金峰山に大弛峠から登った。標高2,360mまで車で登れるこのコースは人気で、今回、平日にもかかわらず約50台の駐車場はほぼ満杯であった。しかも、いつもは我々老人しかいない平日の山に多くの若人が来ていた。
シラビソの樹林帯に入り、朝日峠を越え、朝日岳に登り上げて行った。山頂手前に眺めの良い岩尾根があり、遮るもののない展望を楽しんだ。さわやかな風が心地よい。黒々とした夏の富士山、白峰三山、甲斐駒ヶ岳が良く見えた。朝日岳を下り、鉄山を迂回して金峰山を目指した。ハイマツ帯となり、賽の河原を過ぎると大きな岩の上を伝い歩く道となった。八ヶ岳を背景に瑞牆山が小さく下に見えた。
金峰山・山頂直下には麓からでも見える「五丈岩」がある。近くで見上げると迫力があった。何人かが登ろうと挑戦していた。展望を楽しみながらゆっくりと昼食をとり、下山した。
帰路、鼓川温泉に立ち寄った。車から出ると強烈な日差しと気温であった。涼しい稜線から降りてきた身体にこたえた。ゆったりと露天風呂に浸かり楽しかった山行を振り返った。


■ 戸隠山(1,904m) 長野市 6月25日~26日 1泊2日 5名

戸隠山

天ノ岩戸伝説が残り、荒々しい岩峰が連なる戸隠山に登った。1日目は、お昼に戸隠神社中社近くの宿に着き、小鳥ケ池から鏡池などを巡った。鏡池から西岳、八方睨、戸隠山、九頭竜山と続くごつごつした山並みが見えた。
快晴の朝を迎え、宿を5時出発。奥社入口から真っ直ぐに伸びる参道を歩きはじめた。随神門をくぐると神々しい雰囲気の杉並木であった。奥社で安全祈願をし、いきなりの急坂を登った。尾根に出て「百軒長屋」と言われる岩壁の下を通り抜け、鎖場が続く岩稜をよじ登った。「胸突き岩」を直登すると難所「蟻ノ塔渡り」が現れた。幅50cmで両側が切れ落ちている。長さ約20mを三点確保で慎重に進んだ。続く「剣ノ刃渡り」では馬乗りで行くしか無かった。先行する単独行の男性2名がいたが、一人目の青年が立ち上がって歩んでいたのには驚いた。
戸隠山山頂から形の良い高妻山が望めた。一不動からは石がゴロゴロした谷筋の下りで、非常に歩きにくかった。途中「氷清水」という水場があり、名の通り冷たくて美味しい水であった。戸隠牧場に着き、これまた美味しいソフトクリームを頂いた。
「戸隠神告げ温泉」に入り、時間の関係で”戸隠そば”はあきらめ、帰路についた。それでも腹が減ったため、御殿場・かつ榮でとんかつを食べて帰った。


■ 浅草岳(1,585m)、鋸山(765m) 福島県只見町 6月18日~20日 2泊3日 5名

浅草岳

梅雨の晴れ間を狙って、新潟県の鋸山と福島県境の浅草岳に登った。1日目の鋸山頂上からは、佐渡島並びに守門岳及び2日目に登る浅草岳の長い稜線を望むことが出来た。
折立温泉の宿を出て、6時から六十里越登山口を登り始めた。朝から日差しが強く、玉のような汗が出た。1時間強を登ると眼下に田子倉湖が拡がり、朝もやをまとった山々が見渡せた。尾瀬・燧ケ岳の双耳峰がよく目立った。南岳を越えると稜線に丁度見頃の「ヒメサユリ」の群落が現れた。目指す浅草岳の頂上は大きく谷を迂回した遠くに見えた。鬼ケ面山、北岳、ムジナ沢カッチ、前岳と何度も急坂を上下した。東側がきれ落ちたヤセ尾根の連続で、草に隠れた道を踏み外さないように慎重に進んだ。緊張の続く道中ではヒメサユリに癒やされた。山頂での展望は良く、目の前の守門岳、雪の残る越後三山が素晴らしい。
帰路、うんざりするほどのアップ・ダウンを繰り返し、歩行9時間のロングコースを完歩した。
3日目は朝から雨だった。清津峡の見学をして、越後湯沢駅前の中野屋で「へぎそば」を食べて帰った。


■ 焼石岳(1,547m)、経塚山(519m) 岩手県奥州市 6月3日~5日 2泊3日 5名

焼石岳

栗駒国定公園内の焼石連峰・主峰「焼石岳」に行った。1日目は一関ICを降り、平泉の町並みを見下ろす経塚山に登った。霞んでいたが栗駒山、焼石岳を望めた。2日間、焼石岳温泉の「ひめかゆ」に泊まった。
2日目、快晴の朝を迎え、尿前林道で中沼登山口に行った。中沼では残雪をまとった新緑の山々が湖面に映り素晴らしい景観であった。地塘には水芭蕉、リュウキンカを始め沢山の花が咲き、高度を上げるとシラネアオイ、イワカガミなどが現れた。姥石平から東焼石岳にかけては、ハクサンイチゲ、チングルマなどが一面に咲き誇るお花畑であった。
山頂を目指す途中、何回も雪渓を登った。幸い雪が緩んでいてキックステップで登れた。銀明水では冷たい水が湧き出ていて、下山時には乾いたのどを潤した。たおやかな山容の山々と可憐な花々に癒やされた山行であった。
3日目は平泉・中尊寺と毛越寺を見学し、前沢牛の霜降り焼き肉ランチを食べ、長い帰路についた。


■ 大室山(1,587m) 西丹沢 5月28日 日帰り 5名

大室山

前日はまずまずの予報であったが、神ノ川登山口に着くと山はガスに覆われていた。いきなりの徒渉で日陰沢新道に取り付き、稜線までの高度差750mをひたすら登った。石ころも無く、歩き易いジグザグ道であった。
稜線に出るとほぼ咲き終わったミツバツツジが多く有った。また、ウツギの白い花が緑の中で鮮やかだった。もやに霞む稜線歩きは幻想的で風情があった。
山頂で昼食とり、下山する頃には薄日が差し始め、ガスが上がって周りの山々が姿を現した。その後、明るい日差しが照り、露に濡れた木々の新緑が輝いて見えた。
武田信玄が犬を先導させて越えたと言われる「犬越路」からは、石がごろごろした道を落石に注意しながら下り、登山口に戻った。40分ほど車を走らせ、「道志の湯」に入った。空いていてゆっくりと浸かることが出来た。


■ 摺古木山(すりこぎやま)(2,169m)、池山(1,773m) 中央アルプス南部 5月21日~22日 1泊2日 10名

宝剣岳

飯田ICで降り、大平宿を経て東沢林道に入った。噂通りの相当な悪路であったが、何とか終点にたどり着いた。
いきなりの急登を終えるとなだらかになり、カラマツの芽吹きを愛でながら歩いた。また、イワウチワ群落の花々をみることが出来た。途中の岩の上から振り返ると恵那山が大きく見えた。例年ならまだ上部に雪が残っているようだが、今回は全く無かった。摺古木山には一等三角点が有り、加えて御料局の三角点もあった。
山を下り、昼神温泉に泊まった。アルカリ性硫黄泉でツルツルの湯触りであった。
2日目は空木岳の裾野にある池山に登った。歩きやすい道で、山頂では千畳敷カール・宝剣岳を正面に望めた。東を見ると南アルプスの仙丈岳から聖岳に続く山々のシルエットが見えた。下山後、こまくさの湯に浸かり、名物・ソースカツ丼を食して帰路についた。


■ 滝子山(1,610m) 大菩薩連嶺 5月15日 日帰り 5名

滝子山

快晴・無風で暑くなりそうな気配。誰もいない桜森林公園に車を駐め、寂しょう尾根(南稜)を登った。
意外と涼しく、新緑の中に山つつじが映えるすばらしい広葉樹林帯を進んだ。標高が上がると、急峻な岩尾根登りが続き、と同時に岩カガミの群落が現れてきた。今年は開花が早く、ほぼ花は終わっていたが、それでもいくつか可憐な花を見せてくれた。振り返ると正面にいくぶんか霞んだ富士山を望む事が出来た。
下りは北西に回り、広い防火帯をゆっくりと行き、沢沿いの道では小さな滝を見ながら歩いた。
気持ち良くかいた汗を、「月待ちの湯」で流した。


■ 西穂高岳・独標(2,701m) 北アルプス 4月27日~28日 1泊2日 4名

西穂高岳

天気が良く、新穂高ロープウエイは観光客でごった返していた。下車すると1m程の積雪となっていた。
初日は1時間半ほど歩き、西穂山荘に泊まった。連休前日のためか、ゆったりと泊まれたが、水はまだ使えなかった。
翌朝、快晴・無風であった。小屋前の斜面が凍っていたため、アイゼンを着け登り始めた。稜線に出ると雪は無くなり、完全に夏道となった。アイゼンを脱ぎ、乗鞍方面、霞沢、笠ヶ岳に連なる稜線などの景色を楽しみながら歩いた。独標直下でヘルメットをかぶり、よじ登った。岩が乾いていて登り易かった。
あまりにも天気が良いので、山頂に50分も滞在した。下山後、「ひらゆの森」の湯にゆっくりと浸かった。


■ 戸倉山(1,680m) 長野 3月17日 日帰り 4名

中央アルプス

残雪の山を楽しみに、「伊奈富士」と言われる戸倉山に行った。登山口のキャンプ場に着くと、雪の気配は無い。地元車が4~5台停まっていた。
早春の尾根道を順調に登り西峰に着いた。南駒ヶ岳、空木岳、宝剣岳、木曽駒ヶ岳と続く白銀の中央アルプス全容を一望することが出来た。
一等三角点と立派な石像がある東峰に行くと、霧氷を前景に仙丈岳が大きくそびえていた。甲州側からは見ることの出来ない景色だ。甲斐駒ヶ岳、塩見岳と南アルプスの山々が連なっていた。
快晴・無風の天気に恵まれ、はるばる遠くまで来た甲斐があったと思った。


■ 縞枯山(2,387m) 北八ヶ岳 2月20日~21日 1泊2日 7名

蓼科山

北八ヶ岳のスノーシュー登山に出掛けた。
初日は蓼科山東麓の亀甲池を目指した。雪が深く、行き交う人もいない。好天に恵まれ、雪と青空のコントラストが素晴らしい。亀甲池は平らな雪原となっていて、ウサギの足跡が点々と続いていた。
白樺湖ビューホテルに泊り、翌日は始発のロープウエイに乗り、五辻経由で縞枯山へ直登した。山頂は風が強いが景色は良い。縞枯山荘への下りは急勾配なので、アイゼンに履き替えた。
下山後、諏訪湖の御神渡りを観に行ったが、氷が緩んでいてダメだった。信州そばを食べて帰路についた。


■ 瑞牆山(2,230m) 奥秩父 1月12日 日帰り 3名

瑞牆山

瑞牆山荘前の駐車場には雪が無かったが、気温はマイナス12度を示していた。
登山道は凍っていて、岩の上には薄い氷が張っている。ごろごろした石の道を、滑らないように慎重に登って行った。山頂直下でアイゼンを着け、登り上げた。気温はマイナス15度位だったが、風は無く、ゆっくりと昼食をとれた。
近くの金峰山、西に八ヶ岳、南に南アルプスの山々と素晴らし展望が開けていた。
転倒しないようにアイゼンを着けたまま、ごろごろ道を下った。前回、同じ時期に来た時は雪がたっぷりと有り、軽快に下ったことを思い出した。冷えた身体をラジウム温泉「増富の湯」で暖めた。


■ 2018年

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■ ネパール 10月24日~11月23日 31日間 1名

ゴーキョ

ネパールの旅とトレッキングに出かけた。
エベレストの在るクーンブ山域で15日間、ガイドとポーターの3人でトレッキングをした。
ナムチェバザールからチュクン・リ(5,550m)に登り、チョラ・パス(5,368m)を越えて、ゴーキョ・ピーク(5,357m)に登った。ゴーキョ・ピークからは北にチョー・オユーのどっしりとした白い頂きが見え、東にはエベレスト、ローツエ、マカルーなどの巨峰がそびえていた。
帰路、ホテル・エベレスト・ビューで、エベレストを見ながら、エベレスト・ビア(銘柄)を飲むことが出来た。
The dream has come true!


■ 裏銀座・烏帽子岳(2,628m)野口五郎岳(2,924m)~水晶岳(2,986m)赤牛岳(2,864m)~読売新道 
   北アルプス 9月18日~22日 4泊5日  5名

赤牛岳

台風18号の通過を確認し、前泊地の大町を目指した。
七倉山荘前で車の回送を頼み、高瀬ダムからブナ立て尾根を登った。途中から船窪岳越しに針ノ木岳、蓮華岳が見えてきた。烏帽子岳山頂テラスでゆっくりと景色を眺め、四十八池巡りをして烏帽子小屋に戻った。
翌日、快晴であったが西風が強い。野口五郎岳では風に飛ばされそうだったが、やっと水晶小屋に着いた。
次の日、快晴・無風となり水晶岳、赤牛岳に向け快適な稜線歩きとなった。稜線上で太陽を背に受け、”ブロッケン現象”を見ることが出来た。形の良い黒部五郎岳とその奥に笠ヶ岳、大きな薬師岳、槍ヶ岳・北鎌尾根のシルエットが見えた。
その後、読売新道を5時間かけて下り、奥黒部ヒュッテに泊まった。道はかなり荒れていて気が抜けなかった。
最終日は平ノ渡まで2時間歩き、船で対岸に渡り、黒部湖沿いの長い道を黒部ダムまで歩いた。


■ 甲斐駒ヶ岳(2,967m) 南アルプス 9月9日~10日 1泊2日  3名

黒戸尾根

甲斐駒ヶ岳に黒戸尾根から登る事とした。竹宇駒ヶ岳神社の駐車場は、ほぼ満車状態であった。ひたすら登り、初日は七丈小屋に泊まった。天気の関係でいつもは避けている週末の小屋泊りとなった。混んでいたが若人が多く、話が弾んだ。
翌日、八合目までは晴れていて八ヶ岳が見えていたが、徐序にガスが上がってきて周りが真っ白になった。山頂で青空となることを期待して登ったが、ガスはとれなかった。
山頂の駒ヶ岳奥社に手を合わせ、高度差2,000mの長いみちのりを下った。「尾白の湯」で入浴・食事をして帰路についた。


■ 剱岳(2,999m) 北アルプス 9月3日~6日 3泊4日  4名

剱岳

剱岳に早月尾根から登ることにした。馬場島荘に前泊し、「試練と憧れ」の碑を見て登り始めた。小窓尾根の黒い岩峰を横に見ながらひたすら登り、早めに早月小屋に着き、明日に備えて英気を養った。
翌朝、快晴であった。山頂までの高度差770m、岩場を慎重に登り上げ、山頂に立つと、剱御前から来た登山者が多くいた。360度の大パノラマ・ビューであった。3度目の剱岳であったが、毎回、快晴・無風であった。
眺めを満喫し、馬場島までの高度差2,260mを下山した。その後、滑川のホテルに入り、新鮮な海の幸をさかなに祝杯を上げた。


■ 双六岳(2,860m) 北アルプス 8月23日~25日 2泊3日  4名

今までの晴天が安房トンネルを抜けると雨に変わった。天気が急変したみたいだ。幸い、わさび平小屋からは太陽が出てきた。歩きやすい小池新道を登り、鏡平山荘に泊まった。鏡池からの眺望は全く無かったが、山荘でくつろいでいると、槍ヶ岳は雲の中であったが、一瞬、西鎌尾根が目の前に現れた。
翌日は朝から雨。双六小屋まで行き、当初予定の三俣蓮華岳はあきらめ、強風と小雨の中、双六岳をピストンした。
さらに次の日、笠ヶ岳までの稜線歩きを計画していたが、雨と強風で断念し、下山した。今回のように直前の天気予報が完璧に悪化したケースは珍しい。と言うことで写真はない。


■ 西穂高岳(2,909m) 北アルプス 8月6日~8日 2泊3日  4名

西穂高岳

新穂高登山口よりロープウエイに乗り、1時間20分歩いて西穂山荘に泊まった。ガスが出ていて展望は全く無く、せっかく登った観光客には気の毒であった。
台風が接近していたが、翌早朝は穏やかな晴天であった。笠ヶ岳とそれに続く稜線を見ながら、丸山、独標、ピラミッドピークと進んだ。頂上直下の一枚岩をよじ登り、頂上に立った。昨年歩いた奥穂~前穂の吊尾根が眼前にあった。
午後からは台風による雨の予報で、下山を急いだ。ロープウエイを降りて歩き始めた頃、雨が降り始めた。沢渡に向かい温泉宿に泊まった。


■ 白山(2,702m) 7月27日~29日 2泊3日  5名

白山

別当出合から砂防新道を登った。湿度が高く、玉のような汗が顔からしたたり落ちた。花の道を通り、南竜山荘に泊まった。
2日目、夜半に激しい雨音が聞こえていたが、出発時には青空が出てきた。アルプス展望台を経て室堂に近づくと、クロユリの群生が現れた。
室堂に不要物をデポし、クルマユリ、クロユリを見ながら登った。御前峰の山頂から北を見ると、剣ケ峰、大汝峰、その下に雪に縁とられた池と雄大な景色があった。お池めぐりコースをたどって室堂に帰り、屋外でビールを飲んだ。
室堂に泊り、観光新道を下った。別当坂分岐からは濡れた石の急坂で、気が抜けない下りであった。
3日間、天候が危ぶまれたが、奇跡的に雨に降られなかった。


■ 横岳(2,829m) 八ヶ岳 7月6日 日帰り  4名

花

八ヶ岳の東側から杣添尾根を登り横岳を目指した。
ハイマツのトンネルを抜け、稜線に出るとハクサンイチゲ、ウルップソウなどが咲いていた。
残念ながら、お目当てのツクモグサを見ることは出来なかった。
山頂からの展望は良かった。大同心、小同心を間近に見ることができた。


■ 二子山(1,165m) 小鹿野町 6月6日 日帰り  5名

二子山

狭山日高ICで高速を降り、一般道を行くと渋滞にはまり、坂本登山口には1時間遅れの到着となった。
二子山は、股峠を挟んで西岳、東岳の岩峰がそそり立っている。
最初に東岳に登った。途中の一箇所、足下が無い場所があったが、ホールドはしっかりしていた。
続いて西岳に登る。難なく登ったが、西稜線の下りはかなりスリリングだった。鞍部に降り立ち振り返ると、良くあんな所を下ったなとの思いであった。


■ 袈裟丸山(1,878m)、庚申山(1,892m) 群馬・栃木 5月28日~30日  2泊3日 4名

皇海山

袈裟丸山は、シロヤシオ、アカヤシオなど花いっぱいの登山道であった。
小丸山からは残雪をかぶった日光白根山、男体山が見えた。山頂直下では丁度シャクナゲが満開であった。
宿は渡瀬川のダム湖畔にある国民宿舎「サンレイク草木」に2泊した。
庚申山は信仰の山である。奇岩巡りの岩場が続き、変化に富んでいる。鏡岩を過ぎたあたりで、突然大きな音と同時に大小数十個の岩が落ちて来た。幸い避けることが出来たが、肝を冷やした。(猿の仕業か?)
頂上の展望地からは、北に皇海山が望めた。下りの岩場で庚申草の花を探したが少し早かったようだ。
3日目は、世界遺産「富岡製糸場」を見学して帰宅した。


■ 燕岳(2,763m) 北アルプス 5月15日~16日 1泊2日 4名

燕岳

残雪の燕岳、第三ベンチからは雪道となり、合戦小屋はまだ雪に埋もれていた。合戦尾根の稜線を燕山荘に向かって登って行く。時折吹きつける細かな”あられ”が、ほおに痛かった。
翌朝は快晴で北鎌尾根を目で追うと槍ヶ岳が天を突き、前穂までの稜線がくっきりと見えた。朝日が昇り、刻々と白い山肌が赤く染まっていった。
朝食後、燕岳までの散策をした。気温は低いが日差しは暖かく、春山ならではの展望を楽しむ事ができた。残雪の燕岳は6年ぶりだったが、前にも増して大パノラマを見ることができ、下山をためらうほどであった。


■ 景鶴山(2,004m) 尾瀬 5月7日~9日 2泊3日 5名

景鶴山

尾瀬ヶ原は一面の雪で、どこでも歩ける。但し、トレースを外れると落し穴が有るため、注意しながら龍宮小屋まで歩いた。
「景鶴山」は植生保全のため雪の時期にしか登れない。山小屋で小屋の主人、居合わせた地元ガイド、今日登り山頂直下で断念した人達の話を聞いた。明日は気を付けて歩こうと思った。
快晴・無風の朝を迎え、東電尾瀬橋でヨッピ川を渡り、笹山、与作岳を経て登った。山頂部は両サイドが切り立った稜線になっており、少し緊張した。
割れ目の入った雪庇に注意をしながら狭い山頂に立つと、広大な尾瀬ヶ原と右に至仏山、左に燧ヶ岳が見えた。龍宮小屋に帰り美味しいビールを飲んだ。


■ 黒斑山(2,404m) 浅間山 4月10日 日帰り 8名

浅間山

高峰高原駐車場で身支度をして登山道に入る。雪は柔らかく時々踏み抜いてしまった。風も無く春の日差しの中、シラビソと唐松林の中を登ると赤ゾレの頭に着いた。
ここから少し噴煙を上げる浅間山が一望できた。美しい雪の縞模様を期待したが、先日の雨で溶けたようだった。
トーミの頭から雪庇に気をつけながら歩き、黒斑山に到着した。浅間山の遠く東に妙義山が見えた。
帰りに浅間山荘「天狗の湯(泥水のような赤い湯)」に寄り、冷えた身体を温めた。


■ 髙谷山(1,842m) 南アルプス 3月29日 日帰り 5名

北岳

夜叉神峠駐車場からアイゼンを着用し、新雪を踏みしめて夜叉神峠まで登った。正面に大きく白峰三山を望むことが出来た。
峠から髙谷山を目指す。踏み跡が全く無く、膝上のラッセルとなった。深みにはまると腰まで埋まってもがく有様だった。時間をかけ何とか頂上にたどり着いた。夏道の倍以上のタイムだった。
夜叉神峠まで下り、コーンスープ付きの少し遅い昼食をとった。スノーシューの必要性を痛感した山行であった。


■ スリー・パーダ(2,238m) スリランカ 2月2日 日帰り 1名

スリー・パーダ

1月16日~2月14日までの30日間、スリランカの旅に出かけた。
聖地スリー・パーダ(アダムス・ピーク)に登ることにした。
登山口ナラタニヤに泊り、翌早朝から登り始めた。多くの人は夜中に登り頂上でご来光を見るため、私が登る頃はほとんど下山の人達だった。と言うことで山頂に着くと僧院の人以外に誰も居ない。山頂からは素晴らしい景色が見られた。良い天気なのでしばらくのんびりとし、下山した。
スリランカでは仏教の教えで禁酒となっており、通常酒類は売っていないが、ホテルに頼みこみ、地階で高いビールを飲んだ。
ちなみにスリランカの最高峰マウント・ペドロ(2,524m)は、軍事施設が有り登山禁止となっている。


■ 2017年

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